26 ― 境界の先への手紙 ―
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さて、「地を這うしかない格下の者ども」と蔑まれる民が住まう城下の下層民街も、表向きは華やかだ。
通りを行き交う住民が種族問わず着飾っているのは無論のこと、民の装いに劣らぬとばかりに街並みも小綺麗で洒落てるときている。
石造りのアパートメントの窓辺は鉢に咲き誇る花々で、ガラスの内側は各々に色鮮やかなカーテンで飾られている。通りの石畳は所々モザイクで派手な文様が象られている。陽が落ちれば数多の色の街灯が城下を照らす――アパートメントの隙間の闇なんてまるで無かったことにするかのように。
豪奢。絢爛。煌々たる栄華。
それらが王城を中心として城下一帯を覆いつくしている――そんな印象すら抱かせるリージョンが、このパンパス・コート。
……とはいえ、建物の扉ひとつ開けてその奥を覗き込めば、必ずしも華美や豪奢に覆いつくされている訳じゃない。
今、俺が滞在している宿も、屋内にはそうした地味な素朴さが見られる場所のひとつだ。
(36) 2024/09/18(Wed) 21:14:05
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