26 ― 境界の先への手紙 ―
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でまあ、肝心のシップの修理はというと、妖精の“女将”の知己であるエンジニアに任せることになった(この衣装中心主義のリージョンにもメカに強い住民はいて、そのお陰で、クルーである作業ロボもきちんと直してはもらえた)んだが……。
これがまあ、ファッショナブル有り余る魔改造をしたがる手合いでなあ……。しかも何を考えたか、“女将”までデザインの魔改造に加担し始めた。
それでデザインのダメ出しだの何だのを繰り返した結果、なかなかシップの修理が完了せず難航している、という現状だった。そりゃ早く仕事復帰するためには、シップのデザインなんて気にせずにさっさとOKを出すに越したことはないんだが……まあ……その……な……。
ひとまず順調にいけば明後日には修理完了の見込みなんだが、この見込みもまた覆っちまうんじゃないか、と半ば諦め気味にもなってきている。いい加減妥協しないといけないかもしれない。
ちなみに作業ロボのデザインも似たような改造を食らう羽目になったんだが、こちらは本人(機械だが)が気に入ってしまったため、俺からは何も文句を言えなくなっちまった。
(38) 2024/09/18(Wed) 21:51:53
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