プラミア

　
[そのまま行き倒れて死ぬしかないのかと思っていた時
パンプキンタウンの住人に拾われて、
この町に辿り着いたのが五年前のこと。

所かまわず燃え上がる炎上娘だったのだから
最初はひどい厄介者だったと思う。
あの頃誰より、多分ネットよりも炎上していた（？）

今も世話になっている魔女達が
耐火魔法をかけた部屋を用意してくれるまで、
あたしは燃えていても問題なさそうなところ…
氷と雪のエリアとか、海辺の岩場とか、
その辺で野宿させてもらうしかなかったんだけど。
あの時が一番しんどかったな…いや、
世話になっておいてそんなこと言ったらダメよね。
ごめんなさい、当時は大変お邪魔しました]
　

アイスポップ

回想

「なんじゃーーーー！！！」

「炎だーーーーー！！」

「動くキャンプファイアだーーー！」

「BBQの化身かーーーー！？」


［最初に見た時はね、そりゃびっくりした。>>63
　普段そんな動じない私でも顎外れかけたからな。
　老人は腰を抜かしてたし
　ペンギンはオロオロ動き回ってんの。

　こりゃ大惨事〜のように見えて死傷者は出なかったから
　私ってば一周まわって変なとこ入って
　ちょっと楽しくなっちゃってたな。］

ジョン

ダアト

［この街には不老不死の魔法使いがいる。
　そんな噂を聞いたのはいつだったっけ。

　何分人外だらけの街だから、
　どこどこの倅には気を付けた方がいいやら。
　お偉いさんの領の話やら。>>135
　黒猫通りの美魔女の話やら。>>64
　数年前に氷雪エリアや海辺の岩場で目撃された
　動く炎の話やら。>>63
　とにかく話題には事欠かない。

　多少尾ひれ羽ひれがついていたが、
　おばちゃんの口から繰り出される噂話は
　新参者の俺にとって貴重な情報源の一つに
　なっていた。
　何と言っても一番のお目当ては、
　話を聞いていれば出てくるお菓子なのだが。］
　

シフ ハロッド

　
　『ああ〜〜！！耐火間に合ってません！！』
　『誰かそのコ抑えて〜〜〜！！』

[僕が彼女を知ったのは遠くから聞こえた悲鳴からだった。
僕が沖に居たから、どちらかといえば遠いのは僕だったんだけど。

陸を眺めると灯台よろしく丘が煌々と輝いていた。
…よく目を凝らすと、丘が大炎上していた。]

　……わぁ。

[これぞまさしく対岸の火事。
後に聞けば>>63 丘の空き家を借りていた時期で。
見事に失ったから岩場野宿に変更されたとかなんとか。]