プラミア

　
[そんなこんなであらためて、魔女に魔法を教わったり
正体不明の憑きものを手懐ける方法を教わったりして
無事火の制御ができるようになったあたしは、
やっと外を出歩けるようになったというわけ。
この町にも大分馴染んだと思う。
長くいる人から見ればまだまだ新参者だろうけど。

今住んでいるのは、魔法使いの店なんかが
軒を連ねているエリアの、黒猫通りというところ。
最初は魔女の家に間借りしてたんだけど、そこを出て
現在は一階がブティックになっている建物の
最上階に部屋を借りている。

オーナーはブティック経営者の美魔女である。
一応…師匠…の一人？になるのかな……
色々教わったり、服を貰ったりして
めちゃくちゃお世話になっている、
代わりに手伝いとかもしてはいるんだけど…]
　

アデルファ

［ただ、ちょっと。
　ある時、ふと。
　諸々の事情で拠点が欲しくなった。

　で、部屋探し。
　物件を探して不動産屋っを回ったら…］

　　『え！ローゼンクロイツ様！』

［なんか誰かと勘違いされたみたいで。
　そのままソッコー黒猫通りの物件に案内された。>>64

　いい部屋だったんで
　誤解を解かずに契約しちまった。
　
　これも親の七光りになんの？
　ま、まあ仮の宿りだしな…というわけで今に至る。
　オーナーは美魔女という噂だけど…
　どうなんだろうね？腕の程は。魔法には興味あるけど。**]

ジョン

ダアト

［この街には不老不死の魔法使いがいる。
　そんな噂を聞いたのはいつだったっけ。

　何分人外だらけの街だから、
　どこどこの倅には気を付けた方がいいやら。
　お偉いさんの領の話やら。>>135
　黒猫通りの美魔女の話やら。>>64
　数年前に氷雪エリアや海辺の岩場で目撃された
　動く炎の話やら。>>63
　とにかく話題には事欠かない。

　多少尾ひれ羽ひれがついていたが、
　おばちゃんの口から繰り出される噂話は
　新参者の俺にとって貴重な情報源の一つに
　なっていた。
　何と言っても一番のお目当ては、
　話を聞いていれば出てくるお菓子なのだが。］