
44 【完全RP村】夜の遊園地と見つけた宝物
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── 5年前のムカシバナシ ──
[それは梅雨明け、肌に張り付く衣服に煩わしさを感じる頃。
僕はマリーゴールドの花束を手に邸宅の戸を叩いた。
週に一度、同じ時間、同じ用件でやって来る僕を奥へと通す使用人もすっかり顔見知りとなっている。
通された先の戸をノックして、静かに入室すればそこにはベッドに腰かけ、窓の外を眺めている可憐な少女。
首元に垂れた髪はよく手入れされ纏められており、ともすれば精巧な人形の様にも見える。
" お嬢様"と呼ばれるその少女は、か細い腕と小さな体格から幼い子だと思っていたけど、齢は僕と一つしか変わらない。
その後ろ姿から、今日は大分調子が良さそうだと胸をなでおろしていれば、案内していた使用人が前に出て彼女の肩を優しく叩く。
振り返った少女は、僕の姿を見つければ喜びを頬に浮かべ、身を乗り出そうとして使用人に優しく抑えられる。
その様子に僕も頬を綻ばせれば、用意していた花束とメッセージをしたためた手紙を彼女に送った。 ]
(134) 2025/06/14(Sat) 15:07:22

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