【叫】 五十嵐螢

［牡蠣フライに、生牡蠣。
あさりの炊き込みご飯に、うなぎの串焼きはたれと白焼きの二本。
白焼きの方は山椒をお好みでと薬味がついている。
お刺身にマグロやカツオ、サーモンに甘エビとしめ鯖が並び、猪肉のステーキとウィンナーが並ぶ。
既に多い、多いのに鍋をあければそこにはスッポン鍋が姿を見せた。
野菜もたっぷりでコラーゲンも豊富、さらに出汁には旨味がかなりあって美味しいとのことだ。
雑炊もできるらしいが炊き込みご飯もあるので悩ましい限り、一品一品の量は控え目だが品目が多い］

　う、わ……え、すご……。

［最後に『食前酒』ですと飲みやすい黄色のお酒がちょこんと出されて、飲み物が他に必要なら届けてくれるらしい。
地元のお酒もあれば麦酒もあり、カクテルも用意してくれるらしい。

　仲居さんに食前酒の種類を聞いてもにっこり微笑まれるだけだがハブ酒である。
全て精がつく料理で滋養強壮に効くものしかない。
その上、美味であることが約束された料理たち――］

　炊き込みご飯、好き……詩ちゃんは、お肉？

［僕はうきうきと席につくとスマホで映えのよさげな写真を撮りながら食べよう食べようと手を合わせて、詩ちゃんを待とう**］