【叫】 五十嵐螢

［詩ちゃんはそろそろ気づくべきなのだ。
下着がシンプル質素なものでも詩ちゃんの魅惑のぼでーは一切質素ではないいしシンプルでもなく、逆にシンプルな下着だからこそ際立ってしまうということに。
僕の理性さんは朝チュンまで睡眠するようで夢の中にいるかのような気分になっている。

　胸ってすんごい揺れるよね、痛くないのかな。
そんな感想を抱きながらお風呂上りのためのバスタオルを用意して、お風呂上りの時に使えるようにと香油の瓶まで用意されていることに気づけばそれも用意しておこう］

　そっかぁ、お手伝いいらないかぁ。
　じゃあ僕はここで待機してる……うぇっ！？

［欲望さん、お風呂上りにターゲットを絞ったようだがそこで珍妙な声があがったので視線を急いで向けると詩ちゃんが床に転がっていた。
魔物から一切傷を負わないようにしていたのに浴槽さんのダイレクトアタックを受けたらしい。

　でも子どもの頃はあんまり僕に甘えてこなかった――というより僕が情けなくて甘えてたから我慢してたのか。
今こうして頼られると嬉しさが込み上げてくる。

　僕は衣服を脱いで武装を解除すると己が身一つで浴室に入っていった。
浴室に入れば扉は閉める。
閉めればガラスの扉の向こうからは音があまり聞こえなくなりぴちょんと水が滴る音がする］