【叫】 五十嵐螢

［頭を撫でると逆に頭を押し付けてくる詩ちゃんはとても可愛い。
こうして密着している距離で触れ合うのって『五十嵐くん』と呼ばれた頃からなかったことで――ウッ、当時のことを思い返すと今度は逆に胸が締め付けられる感じがする］

　わかった〜、ジェルね、これだね。
　お湯は、……はい。

［ジェルを手渡してシャワーからお湯を出すと詩ちゃんの手に湯をためる。
僕が自分にするならシャワーで直接顔を洗うのだが女の子ですしおすし。
そうして洗顔が終わればやはりあまり普段と変わらぬ顔が見えるので次は髪を洗いにかかる。
櫛を通してから湯をかけていき、シャンプーを泡立ててからぺんぺんと泡をつけていき頭皮を優しくマッサージするように洗っていく］

　かゆいとこはないかなー？

［尋ねながら髪を洗うとシャワーで流して、やっぱり自分の方はと言えばガシガシ洗って終わりだ。
詩ちゃんの髪にはトリートメントもしっかりしておいてその間も胸にはむにむにと感触が続いていた］