【鳴】 氷室詩音

　
[耳元で囁かれるのもゾクゾクする。
ああ、やっぱりこれが気持ち良いってことなのかしら？と、納得もしたし、それなら耳まで気持ち良いの？と、不思議な気持ちも生まれてくる。
それに、陰茎を恐る恐る触っていると笑う気配を感じたけど…だって私には付いてないもの、知らないもの！気分は悪くならないけど、ちょっとだけツンと横を向いたわ。
だって、何だか余裕そうなのは癪だもの。……うん、ちょっとだけムッとしてたわね。]
　
　
色気のある呼び方……？
おちんちん……は、子供の呼び方でしょう？他に何かあるの？
ん、ふ……ぁ、ん……♡
　
　
[指先は幹を擦り続ける。そうすると夢助が気持ちよさそうな声を出したから、つい私も嬉しくなって。
でもキスをされると指先の動きが鈍るのは、キスの喜びと胸を触られることの気持ちよさに溺れそうになって指の動きを忘れてしまうから。
それでも緩く握りしめて、時々思い出したように上下させる。
押し倒され上に乗るような姿勢でも、お湯の中だから密着感はあっても重さはほとんど感じない。
そんな中、お尻を触られて少し足が強張って。
脚の付け根に手を触れさせられたら──。]