【鳴】 市川夢助

　いいよ、セックスしよう。
　俺のチンポ、詩音のおまんこの中に入れて…
　詩音のナカで、全部受け止めてほしい。

[ゴムは持っていない。ひょっとしたら宿には準備してるのかもしれないが…
そんなものが必要ないのは、詩音に確認するまでもない。

俺の方はちょっとあけすけすぎるぐらいの呼び方で行為に誘いつつ、詩音が指で開いてくれた場所を指でくちゅくちゅとなぞりながら軽く指を埋め、詩音が一番感じるクリトリスも指でくにくにと捏ね上げ、少しでも慣れてもらおうとする。少しはぬるりとした蜜がにじんでくるぐらいには指で愛しよう。それから、焼けた鉄棒みたいに熱く、硬くなった怒張をその場所に擦り付け、何度か前後させる。
色々言っても俺自身もするのは初めて。妄想の中では何度…いや、もしかしたら何百回もしただろうに。息を整え、待ちかねる様子の詩音を眺め焦らしながら、やがて腰を止め、本当に入り口に狙いをつけた。
多分詩音に入口を開いてもらいながら…導かれてにはなってしまっただろうけど。]