21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して
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[ホワイト・マーブル到着までのカウントダウンは、もう明後日になっちゃった。
焦りを覚えるものの、不思議な事に、思っていたより恐れはない。
たまごぼーろおじさん。…ではなく、ツァリーヌさんと話してから色々考えた。
私の存在は不確かな物に思えるけれど、私の存在を証明しようとする私は、それを諦めない限り確かに其処に在る、とかそう言う事。
なんだか混乱するけれど、そう、なのかな。
彼に借りた赤いハンカチは、船内従業員アンドロイドに綺麗に洗って貰った。>>0:122
下手に素人が洗って、どうにかなってしまったら困る所の騒ぎではない。故に、詳しい者にお任せする。
けれど、アイロンだけは自分で掛けた。
アイロン捌きには自信がある。なんせ自分のYシャツは、毎日自分でアイロン掛けしているから。
面倒な作業とも思うが、慣れてしまえばどうって事は無い。
何でも家事用アンドロイドに任せてしまえるこの時代、自分で何かをするって言うのは大事な事。
この毎日のルーチンも、自分を構成する物の1つ。
一枚仕上がる度、自分がそこに存在してるって、少しでも実感できるから。]
(17) 2024/05/31(Fri) 00:51:47
[よくよく記憶を探ってみれば、この眼鏡の人は、いつもカウンターの中に居た気がする。
単に、それが当たり前の光景になっていたから気づけなかっただけ。
当たり前を当たり前だとスルーして日々を過ごして居た事を少し反省しつつ、カウンターの彼に話しかけた。]
こんにちは、
あの、それって、
手動の珈琲ドリッパー?ですか?
私、初めて見ました
なんだか楽しそう
[興味深そうに手元を覗き込み、言葉を漏らす。
自宅にあった家電類はほぼ全て自動化されていて、何かアクションを起こさなくとも、何時でも望む結果が手に入った。
自分一人の朝も、目が覚めれば暖かい朝食がテーブルに用意されていたし、カーテンのシェードは光を感知して勝手に開閉、部屋は知らない内に掃除されている。
仕組みを知らないブラックボックスに囲まれて育った世代。手動で何かするなんてレトロ趣味な人だけ。
かく言う自分もアイロン掛けルーチンが、そのうちの一つに数えられる。>>17]
(151) 2024/05/31(Fri) 21:59:41
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