25 【R18】異世界の門と恋の彼方
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きぐるみ ピギー
[お腹に食事をいれて力が出たのか。続くお勉強タイム>>6では先程よりもハキハキしていたように思う。
地理について城下町内であれば川が流れている>>0:305だとか。外にはもっと規模のでかいやつや森の中に湖があったり、などともいっただろう。
文字が読めないのについてはその時に判明したため、地図もここが王都でここから各方位に道が伸びていって、ということを説明してり単語を答えたり。
草花については、これは鑑賞用。調理用、薬草用とかでまとまっているので頁ごとにわけて、あとは聞かれれば文字を読み上げるように教えたり。
その際やはり文字の弊害があるので、メモようの用紙とペンを用意するか。と羊皮紙と羽根ペンとインクを後で買ってもってきただろう。その際に昼食も一緒に買ってきて食べたりして過ごした。]
衣代和かほ
――10日間のこと――
[表向きは変化のあまりない日々だったかもしれない。
でも確かな時間の積み重ねもあった。
2日目より本は積み重なっていて。
広げっぱなしの本の隣には羊皮紙と羽ペン>>43が添えられている。
お手本とほど遠い黒魔術みたいな文字つき。
大量なのは暇つぶしでもあった。
そもそも羽ペンに慣れてないだもん、が最近の口癖だ。
服の本はこの中では1番読み込まれていない。
元々の興味が薄い――いや、縁遠くいたのと、ここでの服選びはピギーに任せるという謎の強い意思によるものであった。
結果的に依頼した綺麗な色は何色になったのだろうか。
なんであれ気に入ったという報告をギルドにしたいと思いつつ、そうしてクローゼットに洋服も増えた。
また、2日目に行った食堂兼酒場>>44は耳が痛くなるくらい騒がしかったけれど、男性の歌声はその中でよく通るものだった。
この世界の曲と歌というものを初めて知る。
外套の影からピギーを眺めご飯を食べるときばかりは、味よりも他のことのほうが記憶に残り、もう一度、またもう一度、訪れることになったろう。
ポテトに刺さっていた旗付きの爪楊枝をこっそり持って帰って、コップに飾って戸棚の上に置いておいていた。]
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