25 【R18】異世界の門と恋の彼方
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衣代和かほ
――城下町――
[ピギーの隣、手がぶつからないより少し離れた距離を歩く。
あまりに遠いと世話役として困るだろう。
ピギーの身体能力を垣間見て、ともに外出した隙を狙って逃げ出そうなどとは考えられなかった。
あと責任問題として大事にするのは避けたい。
というわけで、平和に道を歩むのみ。
地図を取り出そうかとも過ったが、どうせピギーには不要なのだ、ここは詳しい者を頼る方が良い。]
へぇ……。
[説明を耳にしながら、緩くあたりを見渡す。
向こうの世界の技術力の中で生きてきたが、それでも王都というだけあって道の広さや舗装、街灯などの明かり、見やすいように設置された案内板などが洗練されている。
きちんとお金をかけて整えましたという感じだ。
それに伴ってちゃんと活気もある。
行き交う人々は職場に向かうのか足早だったり、知り合いと出会って立ち話していたり、露天を覗く客が装飾品を手に当ててみていたり、それぞれの生活の色が豊かにあった。
職人街と教えられた方に名前の分からない道具を背負った男性が駆けていくのを横目に、良い匂いのする、賑やかな食事処を窓越しに眺めていたら服を掴まれてしまう。]
きぐるみ ピギー
――城下町――
[自分にとっては見慣れている光景であっても、イヨリ>>72にとってはそうじゃない。
時折人にぶつからないように服を引っ張るなどはしてるがあちこち見たり耳を傾けたりするときは自然と足を止めたりなどはしていた]
あー、わかってるわかってる。
[どこでも共通な明らかにわかっていない、わかってるという。
たまたま食事処を覗いていたときに引っ張っただけで、実際なところ他意はないが、なんか気にしてる>>73のかと思うと少しだけ意外に思えるのである。]
当然だろ。……あんな生き物はいないからな。
[壁と一体化してるやつ。って想像したら、なかなか怖いけど今回は違って、教えたことのあるものと思い出した>>74様子。
それはそれとして、夕方を連想させる。といわれると、同じなのか。と、味覚や服の作りなど案外似通ったものがあるんだな。と、最初の頃よりは自分も関心のある言葉を返したり、口が震えそうになってる理由は察することができなかった。
きっとお腹空いてるのだろう。やっぱりあっていた>>76。
最近イヨリの空腹だけはわかるようになった気がする（勘違いもあり）]
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