26 ― 境界の先への手紙 ―
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さて、俺は“混沌”じゅうを自由に翔ける貿易商――と言えば格好いいかもしれないが、そうは言ったってしがない個人商だ。企業や権力の後ろ盾がある訳じゃない。
希少性の高い工芸品や芸術品、宝石や貴金属をも取り扱う商売柄、高い地位や高貴な身分に属する顧客を相手にする機会も多かったが、種族を問わず、応対に細心の注意を要する面々も当然のように多い訳で……。パンパス・コートのお貴族様方との取引も、かなり厄介な部類に入りそうな気はしている。
それだけに、かの御仁くらいに気楽に付き合える客に巡り合えるってのは、幸運に他ならない。
とはいえそれでも、相手はあのゲッカの峰の一つに君臨し、下級妖魔たちを従え麓の人間からも畏怖される上級妖魔だ。
山主たる妖魔の意思ひとつで存在を消されてしまう下級妖魔で俺がなくとも、礼を欠いて良い相手って訳じゃあない。
(76) 2024/09/21(Sat) 18:14:11
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