22 【完全RP村】機械人類は、蒼穹の空の夢を見るか
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[徐々に薄れる血の足跡を辿った先で、機械の嗅覚は、血臭に交じり漂う紫煙を感知する。
遠目に捉えた暢気な足取りは、ある一点ではたと止まり。
血を絞られたジャケットを纏う巨躯の広い背中を此方に向けたまま、「王」は自ら「客人」>>76へと声を掛けてきた。]
ええ。ご機嫌麗しゅう、「朝の王」。
今はただ此処に一人の、けれども数多の民に恵まれる王よ。
[今目に映る彼の姿が、彼が持つ武装の全てを表しているとは限らない>>54。
そう思考した上で、いまは一人きりの王に、オクリビは努めて穏やかに挨拶を紡いだ。]
今日私がここに参ったのは、王へのご挨拶と――
(82) 2024/06/22(Sat) 16:19:12
朝方・表通り
[無愛想に斬りかかられてもおかしくなかったのだが、彼女はそうはしなかった
>>82。
フットマンが声をかけると、彼女は返事をした。
穏やかなご挨拶。だけど、それにしては物騒な雰囲気だ。
フットマンは背を向けたまま、彼女の“挨拶”を聞きながら、記憶の隅に引っかかる声の主を頭の中で探していた。
──だから、たぶん話を半分も聞いていなかったのだろう。]
……リリオのとこの小娘じゃねぇか。
[挨拶が終わり、切先が向けられたところで、フットマンは振り返ってそう言った。
──否、わかっている。リリオがこんな喧嘩に首を突っ込んでくるわけがない。
彼女はもはや、屍に揺れる白百合の娘ではないのだ。
数秒前の彼女の“挨拶”を思い返す。聞いてたのかお前。
──そうだ、「荼毘葬送オクリビちゃん」と言ったか。…オクリビちゃん?
一瞬、引っかかったのかフットマンは時差でやや怪訝な顔をしたけれど、すぐに何事もなかったかのように引っ込めた。]
(85) 2024/06/22(Sat) 17:09:08
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