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21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して
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[その日も私はカウンター内に自宅のように陣取り、珈琲を淹れる準備をしていた。
テーブルの上に並べた道具はドリッパー、ドリッパーにサイズの合ったペーパーフィルター、硝子製のコーヒーサーバー、ハンドルとねじのついたコーヒーミル、そしてやかん(ドリップポット。)
誰かが来ればいつでも美味しい珈琲を振舞えるように。
顔を見せたのは、船内ですれ違った事もある若い女性であった。
彼女は男性のような恰好をしているが、アンドロイドである私は人が分泌するホルモンを鼻のセンサーに捉えるので性別を間違える事はない。
まだ言葉を交わしたことはない相手、もしかしたら珈琲を欲しがるだろうかと観察する。
その表情は何処か暗いというか、憂いに満ちているというか…。
折角の整っていて綺麗な顔立ちが台無しである。
私は数度瞬きをし、カウンターに座る彼女をじっと見つめた。
なんと声を掛けようか。いつもように、趣味で珈琲を点てているアンドロイドですと名乗ろうとした時、彼女が先に口を開いた。]
(184) 2024/06/01(Sat) 00:54:16
![](img/flag.png)
― いつかの食堂エリア:スイッセスと ―
[その人は、とてもやさしくて親切で、まるで御伽噺に出てくる魔法使いみたいな人だった。
テーブルの上に並んだ道具達は、リアルワールド上では初めて見る物ばかり。>>182>>184
1つずつ丁寧に説明される道具や工程に何度も目を瞬かせ、歳相応な表情を浮かべただろう。
振舞われた珈琲は、どことなしか輝いて見える気がする。
薔薇の花が描かれたカップを両手で包み込むように持ち、出来立てのソレを少しずつ口にすれば、何処か満たされたような気持ちになった。
苦みの中に酸味があって、香ばしくて、これはきっと大人の味。>>188]
(281) 2024/06/01(Sat) 17:03:58
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