星狩りの国-暁の街-


22 【完全RP村】機械人類は、蒼穹の空の夢を見るか


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赤い悪魔 フィジシャン

[アリシアと話して初めて気づいた自分の中の異物を持て余しながら、わたしは今日も、彼女に向かって微笑みかける。>>1:190>>1:191>>1:197]

 おかげさまで、完全回復したよ
 心配かけてすまない

 折角、本部まで来てくれたと言うのに

[ごたごたの真っ最中であるアリア本部に部外者を通すなどと、そんな無茶、通る訳が無い。
どんなに普段親しくとも、彼女は無関係の他者。少し寂しいが立場としては仕方のない事だろう。

上って行ってと言う言葉を断る理由は何もない。>>375
お喋りに、お茶会に誘われるまま、彼女の屋敷へ足を踏み入れる。
彼女の祖母は自分が来る事を好まなかった。普段から嫌われる事の方が多い為慣れてはいたが、この交流には悪意も何者かの意図も何一つ無いのだと、そう信じて貰えたかどうかの答えは既に自分には分らない所へ行ってしまった。

扉を潜った所で少し屈んで、グリムの頭を撫でる。]

 良い子だ

[毛皮の感触が温もりが、自身の人工皮膚、義手の神経系越しに伝わり、生あるものの存在に安堵を抱く。
尻尾の反応までは注意深く見なかったが、嫌われている気配は感じない。多分。]

(390) mzsn 2024/06/29(Sat) 23:59:05

赤い悪魔 フィジシャン

[席を立つと、ヌルの隣まで歩き、片膝を折る。
彼女の顔を見上げる視線の高さで、じっと顔を見つめる。

わたしは何だ?この子をどうしたい?
自分にとって親しい人間はいくらでも居る。沢山、本当に沢山。中には自分を嫌う者も混じっているが、それ等は全員まとめて「いずれ壊す物」と言う1つの箱に収めてある。
けれどもヌルは違う。
この子だけの特別な箱。他者の納まる場所とは完全に隔離された位置に居る、一人の少女。
わたしはこの子をどうしたかった?

考える。
わたしの中にある得体の知れない「良心」は、どうしてこの子だけに反応するのだろう。

どうしてあの時、二人の関係を口にする事を、アリシアに黙っておきたかったのだろう。>>1:190>>1:191
組織や自身の何もかもを洗いざらいぶちまけたというのに、伏せた上で「脅威は無いと思いたい」と、対峙する事自体を避けようとした。>>1:197
何故?何故だ?

――どうして?ヌルは他者と、どう違う?
壊したくないと思うのは何故。きちんとした笑みを向けるのは何故。
わたしが欲しいと言われた際、ほんの少しでも嬉しいと思ってしまったのは何故。
彼女が欲しがった、わたしの心臓が跳ねたのは何故。]

(582) mzsn 2024/06/30(Sun) 21:45:34



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