荼毘葬送 オクリビ

　ええ、かのヴァルハラやメトロポリスとも全く異なります。
　宝石を掘り当てて一攫千金に、アイドルのステージ作り。
　国民を誰も死なせまいとする「女王陛下」の、
　彼女なりの夢と願いの国、でしょうか。


[そのズィー自身もかの強大な隣国ふたつを「夢ん国」>>92と言っていたわけだが、それはまた置いて]


　……とはいえ、夢と願いの国といっても、
　この裏通りに居を構え「国を作る」と宣言する以上、
　トループの玉座を狙う組織には変わりないでしょう。
　少なくともこの国の組織の人間は、そう見てしまう。
　だから今の私も、カサブランカとは縁を切っています。


[彼女が「玉座」を意識していない様子>>94を思い返しながら、少しだけ目を伏せる仕草をし、表情に陰を作る。
　国の覇権を狙う組織からの答えとしては、あまりにも情報が多すぎたかもしれない。それでもズィーの国の存在を広めるように、できるだけ言葉を尽くす心算だった。]

“正直者” オーネスト

現在：工場近く

　……だといいがな

[>>275愚かではないのだ、という言葉に自嘲気味に答える。正直ゆえ莫迦を見た今。否、その性質は10年前のあの日から続いている。正直者ゆえ全てを喪った。人生を狂わせた判断。…まあそれはそれだ]

　ズィー？
　……穴を……もしかしてあの煩ェガキか？

[ガキかどうかは偏見であるし、煩ェと言いながらも嫌な思いをしてるわけじゃない。"帝国の女王さまを煩ェと貶める言動”ゆえに彼女が敵意を剥いてくるならば。若しくは正そうとするならば。「声がでけェんだよ」と付け足した。割と、そう。昔から有名人だ。

しかし続く言葉に、目を白黒させたのは否めない>>277　今なんつった。アイドルのステージ？ なんだって？]

　……はァ。夢と願いの国。

[復唱しながらもすっかり拍子抜けしてしまった。アイツが？玉座に？ヒトは見かけに因らないとは言うが、しかしまァ。包み隠さず話してくれる以上、暗躍して戦闘を有利に進めたいマフィアや裏組織とは、また異なる響きの"国”に思えた。]