【叫】 きぐるみ ピギー

　………俺も言いたかったことをいうぞ。

[言い改めて、自分からも、という。]

　良く学んだな。さっきもいったが後は練習していけばできるだろうし、ただ街でヤンチャせずに生活するだけなら問題ないだろう。

　だからこれは、がんばったご褒美だ。

[もっと荒事とかになると話しは別だが、それはイヨリもわかっていることだろう。
だからと、酒の買い物袋の中にいれていたものを取り出して見せるのは整った縦の茎に先端を尖らされ、反対側には少し厚めの花びらが四枚ふっくらとした包みのように丸みを帯びた黒い花]

　黒い手品っていう花だ。
　この花の部分に水をかけるか、自分で水を付与するとな、先から黒インクが出てくる。羽根ペンよりは使いやすいはずだ。

[正確にはインクではなく文字をかける黒の色と言う意味では間違っていない。
そしてイヨリはこれからもここで暮らす以上、まだ文字の勉強とかに使うだろうし、文字が描けるものはあっても困らないだろう。
プレゼントではなく上達したご褒美として、花のペンを贈るのであった*]