【鳴】 市川夢助

　く、けっこう、すげ、えっ…

[意外と抜き差しの余裕はない…というよりは、詩音が痛みを感じているせいもあってあまり早く抜き差しはできないというのが実際のとこか。
それなのに俺の方はと言えば入れただけで気持ちよすぎて、ちょっと抜き差しした程度でもうイきそうになってる。詩音に気持ちよくなってもらうとかいう以前の問題。情けないが、休んで息を整えようとする前に、腰が勝手に動いてしまう]

　あ、くそっ……もう、出ちまっ……

[少し早く動いただけで、任務中からずっと臨戦態勢だった肉棒はすぐに限界にきて、びゅくん、びゅくっと一跳ね、詩音のナカに初めての精を吐き出してしまう。
ああ、くそっ。さすがにこれは不甲斐なさ過ぎるだろ。
いくら初めてだからって、詩音が幸せだって言ってくれてるからって、詩音にちょっとも気持ちいい顔もさせられずに…申し訳なさに思わず詩音の顔を見つめる。
……ああ、でも…]