“正直者” オーネスト

現在：工場近く

[煩ェガキ、については置いておいて（まあ大丈夫だ、俺も「煩ェの見解」は一致だ）、彼女の口から語られたのはかの組織とのつながり>>303、拉致された、の言葉に顔を顰めてみせる。
ついでに思わず「成功したんだな」と咄嗟に出てしまった言葉には頭を横に振る。忘れてくれ、と。思わず口が滑っただけだ。
……電脳化の成功を馬鹿正直に望んでいた俺とは違う。望まぬ実験で変えられてしまった彼女は、成功も失敗もきっと、どちらでも不幸だ。]

　……いや、信じるよ

[説得力なんてない、と言う彼女に対して>>303、正直者はそう答える。

化け物じゃない、と彼女は言う。>>304　だけどそのあと続く言葉にひとときの間が空いた>>306。何を思い出したかは知らんが、何かを望んだせいで、今の身体になってしまった、と伝えたかったようだ。

無機質な声、変わらぬ表情のまま、それでも彼女は"生きたい”と訴える。

その"生”への願いは、先ほど会ったマフィアとはまた異なるもののようだ]

荼毘葬送 オクリビ

現在：工場近く、オーネストと

[身の上>>1:303の話に対し、男は「成功したんだな」>>1と。
　「電脳化のこと？」という疑問形を発する前に、忘れてくれ、と言われたものだから、女は問いかけを飲み込んだ（後にこの言葉の意味は明らかとなる>>3）
　“正直者”の自覚ある男からの「信じるよ」に、機械の女は口の端を吊り上げて安堵を示す。

　機械らしい声で無機質に想いを吐き出した後、返ってきたのは「災難だったな」>>2の一言だった。
　零した声が何処まで彼に届いたかは解らずとも、その一言だけで、此方を慮ってくれているのだろう認識する。]


　　………ありがとう。


[表情や声色を変えないまま、まずは短く感謝を。
　その後の「攻撃する義理はない」はそのまま受け止めたが、「俺を殴る理由」についてはまるで予測外で、はたと瞬く仕草。
　オクリビはその場に踏み止まり、続く言葉に耳を傾ける。]