赤い悪魔 フィジシャン

　―　穴掘り帝国予定地　―

　[喧嘩さやめて、>>73]

[こんな乱戦の真っただ中、平和を叫ぶ者も珍しい。
そういった者は、言葉を胸に秘め家の奥で縮こまって居る等する物と思って居たが、ここは屋外。流れ弾に当たったらどうするのだろうと思いつつも、大声につられた訳では無いが、そちらの方へと歩を進める。

瓦礫の向こう側、そこに居たのはツルハシを片手にした鮮やかな色彩。
小さな少女に、何故か知り合いであるヌルの姿が若干ダブった。
かぶりを振り、余計な思考を追い出す。]

　…こんな場所に居たら危ない
　屋内に避難するといい

[かけた言葉は余計なお節介。
武器携帯はツルハシ以外に見当たらない。うっかり顔を出してしまった一般人であろうと判断しつつも、右手はホルスターへとのびる。
未だ血の滲みでる脇腹を左手で抑えながら、出来る限り、いつも通りの笑みを何とか取りつくろうと。**]

自称穴掘り屋 ズィー

　ふぁっ！！

[>>131不意にかかった言葉に肩が飛び上がった。
見上げると、そこに"赤いおじさん"がいた。

武器の方にのびた右手と
脇腹を抑える左手、それをみて]

荼毘葬送 オクリビ

「穴掘り帝国予定地」の近くから

[近くにいる筈のズィーと通信を繋ぐ間に>>132、この場での「広報活動（実力行使）」は一段落つく。まずはその場に静止し、排熱を優先。
　それから改めて、周囲の状況を確認し――未だ争う力残っているものの気配は一度止んだと判断する。
　丁度「帝国予定地」の方角に、人目に付かぬ動きで近づいてくる影>>130を感知することはなく。

　一先ずあの「幽霊」についての情報がズィーに届いたため、彼女との直接の合流を急ぐ必要は無くなった。
　それでいて今、「広報」のほかにやるべきことといえば――]


　今からちょっと、探索に行ってくるわ。
　幽霊っぽい機械の件についても
　もうちょっと情報が欲しいところだし。


[こう通信越しに声を載せた後、オクリビは一度ズィーとの通信を切り、この場から離れていく。
　この頃には既に、「色々な意味で赤いおじさま」の来訪>>131で、通信どころではなかったかもしれなかったが>>133>>134。
　ところで「ちょっと行ってくる」は死亡フラグじゃないかって？　この女はそんなことで死にきれない！*]