愛溢るる王 シャマシュ

　
[ そこまで考えると、
　部屋に入ってきたばかりのガラクタ屋を見た。 ]


　　アマノよ。
　　せっかく来てくれたところ申し訳ないが、
　　イクリールという軍医がオマエと話したがっている。

　　応じてもらえるなら、彼女の元へ向かってほしい。
　　場所はその衛兵が案内する。


[ その、と先ほど報告をした衛兵を示した。
　衛兵も敬礼をし、了解の意を示す。 ]
　

愛溢るる王 シャマシュ

現在：白耀城・食堂　─キロン─

[ キロンとアマノが食堂に入るが早いか
　イクリールの報告があり、オレはアマノに声をかけたが
　さて、アマノはどうしたか。>>255>>257
　ひとまずオレはキロンへと視線を向けた。 ]


　　久しいな、キロン。
　　オマエに尋ねてみたいことがあって
　　探させようと思っていた矢先だった。

　　オレに用があるそうだが……
　　率直に訊こう。
　　オマエはオレの命を狙ってここまで来たのか？


[ 尋ねながら、オレは卓上に両腕を乗せ、軽く指先を組んだ。
　今すぐに武器に手を伸ばす気は無いことが
　これで伝わるものだろうか。 ]
　

謀反人 キロン

　
[　どちらかといえば、意外だったのが。
　 その軍医が来た目的が、
　 あれだけ「お熱」な王の無事云々ではなく、
　
　 >>257>>258
　 第一に相棒目的と聞けば、
　 其時初めて、私も瞬きひとつしたでしょうか。
　
　 見届人を頼んでいる手前、
　 相棒に少しでも迷いが生じているようなら。　]
　
　

研究者 アマノ

[衛兵から王へのイクリールの負傷の報告は聞いてはいなかった
丁度部屋に入ってきたものだから

――なので、話し合いが始まる前に
相手変更の知らせには目をまたたかせはした。

それ以上に>>257]

　驚いたな。王にとって有象無象の名を
　覚えていたとは。

　いや、調べたというべきなのかね。

[まあ、外套を羽織っていようが顔がのぞけば
ガラクタ屋だというのは自明の理かもしれないのだけれど。
迷いはするが、任せると一言お前が添えるなら>>293]