【念】 辺見　華蓮

　「なんか、くすぐったい、ような…」

ひんやりしたジェルが敏感な場所に触れるだけでぴくっと体が震える。大事な部分を、しかも精が生生しく残っている状態で恋人にまじまじ見つめられるのも大分くるものがある。

　「これ、下はパッチ貼らなくてよかったかも、
　絶対敏感になりすぎちゃってたよ…」

私の秘所は、あまり人と比べたことはないけど厚めで結構盛り上がってる。周りの下生えが丁寧に剃られていくと、開いた赤貝みたいにぷくりと実った様がくっきり見えるようになるはず。その上の淫芽は真珠だろうか。
上と下、両方合わせて薫さんの顔が鼻先とか唇とか、あちこち触れる。

　「なんか、いつもよりこれ凄い、どきどきする……
　薫さんがはっきりわかる気がするし…」

つるつるとした秘部は隠すものもなくなってどこまでもはっきり見られて暴かれてしまっている。
気持ちよさも恥ずかしさもいつもより直接的で、自分で足を抑えたまま、吸い出される蜜と精の音に顔が真っ赤になってしまう。

　「これ、こんなのなんて、思わなかった…や、あ、すごすぎっ……！！」

びくん、と途中で体を震わせて、膣内には触れられていないのに、雰囲気と表面の心地よさだけでイってしまった、と思う。
薫さんが膣内にに注ぎ込んだものが全部掻き出される頃には、浴室に入る前よりにじみ出る汗で体が艶びかっていたはず。