【鳴】 氷室詩音

ホントよ！もう、……ほんと助平。
　
　
[認めてくれたし謝罪してくれたから良しとしましょう。
これで私じゃなかったり無関係の相手なら問題だけど、私は夢助の婚約者だものね。
すでに想いを伝え合って、それ以前にその関係にあるのだから問題は…あるけど問題ないわね！
そもそも、この合宿自体こうしたことが目的なんでしょうし。じゃなかったら、あんなに弱い敵に私たち３組を投入するわけも無いのよ。
でも、見せ合うのは良いけど、少しはだけて誘ってみたら逆に？浴衣を半分くらい脱がされて。
ウッ、と言葉に詰まったけど……本当はこうしてきたかったんだなあ、なんて実感する。
今までが無反応に見えていたから、こうしっかり反応されると逆に調子が狂うと言うか、照れてしまうと言うか……。
でも、言った手前誘った手前彼と同じように、だけど逆向きに横たわる。
そうすると、下着や浴衣越しとは言え夢助の股間近くに顔があるものだからまた言葉を詰まらせる。
少し視線を逸らして、私も彼の脛の辺りをオイルの付いた指先で摩る。山道を歩いたし、意外とこの辺りも気持ち良いのよね。]