【鳴】 市川夢助

[そうこうしているうち、詩音の方も俺の下半身側に触れている…もっと言えば間近で見ているわけで、それはなかなかに恥ずかしいものはある。詩音はこんな時も真面目な顔でしれっとなかなかの事を口にするものだから。もしかして詩音は少し天然入ってるのだろうか。…世事にも俺より疎そうだしな。]

　え、そこのマッサージって…あ。っ………く。

[詩音の方も目線の先にあるのは多分俺自身のものだろう。二度も詩音の中に出してはいるが、それで終わりとは限らない。詩音の目線があると思うとどうしても意識するし、先を触れられると縮こまったままながらひくんと震えて先も少々生硬くなる。
そのうえ、どうもそれで終わりではないらしい。]

あ、詩音…っ　

[浴衣奥の下着に手をかけてずらされたら、そのまま中の俺自身も直に露わになってしまうだろう。少し固くなりかけたばかりの一物は、先ほど湯船で詩音が握っていたものとは比べるべくもない。

けれど、いざ詩音の視線にさらされたなら、自然にむくむくっと太く、硬く目の前でずんずん伸び上がっていくはずだ。]