【鳴】 市川夢助

　く、これっ…さっきより、なんか、すごっ…深いっ…？

[詩音の体重がかかっている分、俺の方もなんだか風呂場の時より強く締め付けられ、咥えこまれているような気がする。挿入しただけで結構気持ちよさそうな詩音。深くつながり合ったまま、俺からお願いしなくても腰を持ち上げて、抜いていき、気持ちよさそうな声を上げながら下ろしてまた悶え声を上げる詩音……後ろから抱きしめながら]

　……詩音のスケベ。

[と耳元で囁いてから、俺の方も動き出す。
しっかりと詩音の腰を抱いて、胸の下あたりもしっかり支えて]

　けど…そういうとこ、好きなんだよ…
　な、詩音。俺達これから二人で色々な事あるだろうけどさ。
　他のいろんなことと一緒に、こういう事もさ。
　大事にいろいろ思い出のうちにできたらなって思う。

[せっかく気持ちを確認し合った相手。
デートもするし、互いの家族に挨拶にも行くだろうし、
この分だと卒業から間もなく結婚して…近いうちに子供も生まれんのかな。
その辺俺もいよいよ覚悟しとかないとなとか、そんな事もあるけど。

でも、そういうあれこれに交じってこういう事も大事にしたいと思う。もちろん、こういう事だけじゃ勿体ねえんだけどさ。]