ギルド員 ベアトリクス

[帰還の門が現れているのは時間にして数十分ほどだ。
あまり悠長に悩む時間は、もう残されていないが…。]

また、もし門を潜らず、こちらに残る場合でも
せめて残してきた方々に
別れの挨拶くらいはしたいと
お思いの方もいらっしゃるでしょう。

時間の都合上引き合わせて差し上げることは叶いませんが
もし言伝などございましたら私がお預かりいたしますわ。

[そう告げ、ベアトリクスは旅人一人一人に
羊皮紙とペン、それに小物が入る程度の袋を渡してくれる。
魔法の力自体は門を潜れば消えてしまうものの、
門の力に転送魔法を結びつけることで
狙った場所に届けるくらいはできる。

せめてものアフターサービスであると
ベアトリクスは告げる。]

きぐるみ ピギー

　いや、事前に戻らんって言ってたと思うんだがな。

[解せぬ。ギルド員がきたので、帰るのをやめたという旨をいったからこれでおしまい。とおもっていたら、なぜか>>#1集められた。
なお、その頃にはギルドから渡された指輪や、訓練所から借りたものは返却済みである]

　手紙か。それなら仕方ない…か？

[帰らないにしてもそれだったら、呼ばれても仕方がないか>>10と、イヨリをみて任せる。
自分はと言えば、任務はこれにて達成だ。依頼の報酬手続きのほうを考えていたりと、感慨も抱かずに作業的ですらあっただろう。イヨリの手紙を書くのが終われば、あっさりと去ってしまうだろう*]

桐木虹介

その日の夜。

[ギルドの最奥の研究施設。
今まで全く足を踏み入れることのなかったそこに集められて
様々な説明をうける。>>9 >>10


部屋に描かれた大きな魔法陣の上、光でできた大きな門が現れる。ああ、あの日、公園のアーチかと勘違いしたあれは、この門だったのだろう]

桐木虹介

[決断のために与えられた時間は数十分。

俺は既に残ることを決めていたから、羊皮紙とペンを受け取る >>10と、用意してあった文言をさらさらと書き付け始める。

できるだけ、なんともないことのように。
最後にうっかり住所を書き忘れたように。
もう、虹介は仕方ないわねぇ　と両親が苦笑できるようなトーンを心がけて]

護衛 オスヴァルト

[帰らない、とはいえ、
ギルドの招集には応えなくてはならない。
自分は初めて会った日と、同じ服装で。
ウタはどうだった、かな。
手を繋いで歩くことに、もうだいぶ抵抗はなくなっていた。
今まで行ったことのない研究施設に通されて、自分もおのぼりさん気分で。]

[ギルド長の言葉を受け、魔道士達が魔法陣を描き、大きな門が出現する。
そうしてベアトリクスの声が響き、
ウタの順番が来れば、帰らない旨を告げるのだろう。
それから>>10言伝があるなら預かると話が出て、ウタが手紙を書くことにすれば、しばらくは待つ。

もしかしたら、まだ持ってたら、と、指輪のことを聞かれるかもしれない。
…結局捨てそびれていた俺は、門に放り込もうかと考えてたいた、のだが、
催促をされなかったとしても、ウタに指輪を返しただろう。]

火山口に放り込むぐらいしか処分方法が思いつかなかったから…。

[とかなんとか言いいながら？]*

佐次詩羽

[すでに心は決まっているのに、]

　ここに残ります。ゲートは潜りません

[と決意を口にする時は緊張した。でも間違えずに言えたと思う。
傍らのオズ君を見上げて、硬い表情を緩めて微笑んだ。
それから、]

　……手紙、

[ああ何という事でしょう。
帰還しない代わりに、元の世界に残してきた？両親へ無事を伝える手段があるなんて。>>10
これで心置きなく、この地に留まる事ができるというもの]

　……じゃあ、親に手紙を書こうかな。
　ちょっと待ってね

[つないだ手をほどいて、羊皮紙とペン、小物が入る袋を受け取る。
袋には先にバッテリーが切れたスマホを入れて、羊皮紙にガリガリと文字を綴った]

佐次詩羽

[ゲートが開いている時間は数十分だそう。>>10
今生の別れを告げる手紙を綴るには、いささか短いとは思うが、
必要な言葉は届けられるだろう。あと、]

　……え、オズ君。なにそれ
　まだ持ってた？

[なんと渡されたそれ>>57は、初日にわたしが彼に押し付けたゴミだ。異世界の物だからと、処分に困ったそう]

　えええ……トイレに流してくれてよかったのに
（※水に溶けないものは流してはいけません）

　火山口ってそんな大げさなものじゃないのに…
　じゃあ、これも入れておこうか

[指輪を袋に入れる。両親の前でもこの指輪をはめていたから、
これが何であるかすぐわかるだろう。
一言だけ、手紙の隅に書き添えた]

衣代和かほ

[手紙やものを届けてくれる――。
ベアトリクス>>10の申し出に驚きまではなかった。

このギルドの精鋭であろう魔導士たちの作り上げた魔法なのだ。
多少学んできたからこそ理解できるし凄さも感じられる。

ただ、迷いは生まれた。
当初は何もしないでいようと考えていた。
自分はあの世界で生を投げ出したから。
もう、そこで終わりでしかないと。

でも、ここ数日でまた変化した想いがある。
頭に浮かぶのは幼い日に自分を抱きしめた母のことだった。

数分考え、決めた。
ベアトリクスから羊皮紙だけを受け取ると。
予感があり持ってきていたトートバッグを置き、黒い花のペンに魔法を宿し、さらさらと迷いなく文字を綴っていく。]

戦士 ランディ

　……あれ、誰も戻らないのか。


［異邦人たち、誰も扉をくぐらない案件を垣間見る。
持ってきたものどうしようかなと悩んでいると>>10女史が完璧なる気遣いを発揮してくれる］