
39 おひとりさまCafe7
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[喫茶店でクッキー。それも、形を指定したクッキーという無理難題にも嫌な顔ひとつせずに用意してくれるのは、流石魔女の喫茶店だなあと少年はぼんやり考えた。>>2:53
“なんでも”用意できるという言葉には、嘘も偽りもなかったのだ。]
え。わ、形が。
[老婆が見せてくれた丸いクッキー型が、老婆の指の動きに合わせて変形していく。眺めていれば、丸いクッキー型はいつの間にやら少年が望んだ骨のような形にと変わっていた。
この世界には魔法が存在している。わかっていても、やっぱり魔法を見ると驚いてしまう。]
はい、形、それで大丈夫です。
お願いします。楽しみです。
[カウンター席の椅子にに深く腰掛け直して、少年はクッキーが焼きあがるのを待つ。
待つのは嫌いじゃないけれど、やっぱり、りんごのジュースは一気飲みしないで残しておくべきだったかもしれない。なんて考えながら、まだ残っていた水をひとくち飲んだ。
店内には新たに注文されたらしいカレーのスパイシーな匂いと、ハンバーグのジューシーな匂いが漂っている。>>2:45]
(11) hotcake_nama 2025/04/18(Fri) 00:38:31

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