
39 おひとりさまCafe7
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[悲しむ時間がなかった。それに気づいた瞬間にぽろりとひとしずく、涙がこぼれた。
ひとつこぼれたら、もう止まらなくて。ぽろぽろ、ぽろぽろ。ぼろぼろ、ぼろぼろ。
袖で拭って。それでも溢れて止まらないから、隠そうと思って慌ててカウンター席に突っ伏した。
あとでカウンター席を拭わなきゃ、なんて考えながら、流石に人の前だからと声を押し殺してぼろぼろ泣いた。
ひとしきりぼろぼろ泣いて、次に顔を上げた時、ぐちゃぐちゃの顔だったけれど、なんだか気分は晴れやかだった。
ああ、ボクは泣きたかったのだと、その時初めて気がついた。
忙殺された心では、気付けなかったことだった。ここに来たから、泣けたのだ。
美味しい匂いと、美味しいご飯と、温かい空気に包まれて。
ここだから、泣けたのだ。]
すみません、カウンター席で。
[なははとぐちゃぐちゃの顔でひとつ笑って、汚れた席をテーブルナプキンで拭く。
多分後でまた店員さんがきれいにするだろうけど、お世話になった店を汚したままにするのはなんだか嫌だった。]
(55) hotcake_nama 2025/04/20(Sun) 22:54:18

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