荼毘葬送 オクリビ

[こうしてオクリビは、ポンチョの右肩部分がざっくりと裂け、右の二の腕の外装が砕けた（改造マグナムの弾が掠めていた！）状態でズィーの元に合流したのだが]


　荼毘葬送オクリビちゃん、ただいま陛下の元に帰還……
　なんてね。お互い無事に―――


[「赤い男」の血糊をべったりと纏っていた両掌>>56は、この時どうだったか。
　ともあれオクリビが「女王」の掌の状態に気づくよりも前に、ズィーの方から心配をされてしまった>>169。
　言葉の綾の心算で口にした「無事」は、少なくとも今の機械の女には当てはまらない表現だっただろう。]


　……ごめんなさい。
　「無茶はしない」って約束、破っちゃったわね。


[いつかの通信>>2:76>>2:95を思い出しながら、目を伏せる。]

自称穴掘り屋 ズィー

―オクリビちゃんが帰ってきた！―

[オクリビとようやく合流したとき、オクリビの右肩はざっくりと裂けてて、そんでもって砕けていた>>196。
それを見た時]

　うわああああ！！かだぁああああ！！！
　おがえりいいいい！！
　無事、じゃねぇべええ！！

[赤いおじさんの血を手にまだつけたまま、思いっきり駆け寄った。
無事じゃないっていうのは、オクリビちゃんの言葉に対して。
自分はまったく怪我もなく、元気なものだった。]

荼毘葬送 オクリビ

[そしてこの時のオクリビはもう、「穴掘り帝国」のためにカタナを振るう「アイドル」の道を断とうと意志していた。
　カタナだけではない。ナイフも、手榴弾も、機工の四肢も。
　不吉の「鳥」を繰って何かしらの破壊を為すことも。

　生身の彼からの「強い」の語に対して彼女がどんな顔をしたか>>292>>354、その始終を見ておらずとも。
　お互いの国の“守り方”を語る中で、オクリビの“無茶”>>196の意味を思っていた>>357ことを聞かずとも。
　もう判っている。
　死に至ることも、怪我をするステージも、望まれていないと>>264
　そして解っている。「私は生き続けたい」のだと。

　それでも「オクリビ（私）が戦う」ことそのものについて、きちんと彼女の言葉で答えを聞こうと意思して、この機械の女はここにいる。
　……これについてのズィーの答えが「これまで」の出来事の話の中で語られるなら、オクリビから問う必要は無くなるのだったが。]