【秘】 先生 リトリコ > 石工 アロイス

［向けられる彼の双眸の赤さが揺れて、まるで燃えている火柱がそこにあるような。>>-134近くで、彼の体温に、眼差しに、そして。じゅる、と音を立てて求められる口付けが、何も服を纏っていないはずなのに、————あつい。
　熱に冒されながら、だと思う。手にかかる下着さえも、あつくて、はやく。 彼の頼みに小さく頷いて足を上げ、でも 隠すこともせずに、彼の言葉に薄く笑って。 ］


　……嬉しい。
　アロイスだけの、……だけにしか みせたこと、ないから。


［昔、屋敷に住んでいたときでさえ、幼少期は着替えから使用人が手伝っていたが、次第に成長していく中で 気恥ずかしさを覚え 下着だけは自身でつけていたからこそ。今の私の姿を男性には勿論、女性にも見せたことがない。］


　貴方だけの、もの。


［なんて、口にしながら 誰ともなく互いに抱き合い、その体温をまた噛み締めていく。>>-135腹部に当たるそれは、先ほどよりもひどく膨張していて、彼の感情がその分伝わってくるようで、より感じたくて、背へと腕を回してぎゅうと抱きしめる。］