5 【半突発誰歓RP村】映画 ─玉響に“なけ”─
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
[1]
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
全
「少年は静寂の一部だった。
彼の名を呼ぶ者の存在しない、彼のことを認知する人のいない場所で、まさしく少年は空間の一部として、そこに同化していた。
他の誰かからすれば、親しい者との時間に存在する背景であろうし、また図書室で何気なく周囲を見回す者にとっては風景であるに違いない。
彼らにとって、名も知らぬ誰かとはそこに在って、いない存在であり、いつか記憶の隅に葬り去られる存在だ。
その一人一人の人生を知らなければ、他人なんてその程度のものなのだ。
少年はただそこに居た。
その事実さえ、いつか消える存在として。彼はそこに居たかった。」
(*9) Shadow 2023/03/07(Tue) 18:55:22
「こんな醜態を覚えていられたくはなかった。>>119
空虚で醜い、曖昧で行く先も見えない自分。
そんな自分が嫌だから、背景であろうとした。
せめて大衆の一人でありたかった。それにすらなれなかった。
無力で何者にもなれないくせに、そんな人間として記憶されてしまうなら、せめて綺麗に終わりたかった。
その後に何も残らなくてもいい、跡形もなく何もかもが消えてもよかった。>>1:170>>*9
人生が物語なら、自分が主役なら。中身のない物語に、軸のない主役に意味はない。
それを理解しているから、端役になっていたかった。
静寂を抗議が打ち破ろうとした。押し留めたのはケンの言葉だった。>>120
激情が姿を消した。冷静な思考が意思を取り戻す。」
ー 玉響に“なけ” ー 原作小説より一部抜粋
(*110) Shadow 2023/03/09(Thu) 22:56:09
[1]
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
全
トップページに戻る