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26 ― 境界の先への手紙 ―
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トーチバードが離陸した時、既にパンパス・コートは陽が落ちる時間帯だった。
譬え地表が――森を拓いて作り上げた城と街が不夜のごとく眩くとも、空にはちゃんと黄昏の藍さが広がっているんだ。地平線との境界近くの空に延びる赤紫がどことなく妖しく――美しくも、かなしくも――見えたのは、元々この地に生きていた妖精たちの息吹がそこに滲んでいたからなんだろうか。
そのまま、地上から特に変わった無線通信を受け取ることもなく。
俺らを乗せたトーチバードは黄昏の空の果て、この王国/森の境界の先の“混沌”へと、金と紅蓮の翼を広げて飛び立っていた。
(+2) 2024/09/26(Thu) 11:54:12
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