20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―
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[ ――後で知ったことですが、貴方の両親は、ともにとても忙しい仕事でした。
ですからご両親にはめったに会うこともなかったですし、あったとしてほとんど深夜でした。
だから、貴方は片手で数えきれてしまうほどしか、「誰かと一緒に眠る」という体験をしていなくて、一晩中一緒にいたことに関しては皆無で――それに憧れていたのですね。
貴方はずっと、家では一人だった。
友達はいるから、一人ではない。だけれど友達はどこまで行っても友達で、彼らは彼らの家に帰ってしまう。貴方はあなたの家に帰らなくてはならない。
どこまで仲良く遊んでも、母親と手を繋いで帰る友達の背中を、羨ましそうに見ていた。
食事の時も、一人で食事をしていました。
両親が返ってきた次や、その次の食事以外では、調理なしで食べられる食品しか食べていなかった。
貴方はまだ小さかったから、一人で料理は出来なかった。
ご両親は――もちろんそれは気にしていました。しかしそう簡単に転職できるようなお仕事でもなかったようです。
それが私がここに来た理由でした。
貴方を温めてあげる存在として、私は必要とされていました。]
(+9) 2024/05/17(Fri) 22:52:48
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