エピローグ / 46 ― Blood on Letters ―

46 ― Blood on Letters ―

C＃m：宵月ヴィブラト

[続いて手に取ったのは、盛大な水濡れの跡が目立つ手紙。
　消しゴムを掛けた跡もぱっと見て分かる程の有様に、
　ヴィブラトは当初、軽く眉を顰めていた。
　　何日か前にこの男がどんな有様の手紙を、眷属の鴉に
　　押し付け……もとい託したか問うてはいけない。]

（誰かと思えば、カペーシアさんか。
　……水彩でもやっている机で書いていたのか？）

[以前の手紙にも消し残しがあったことを思い出しながら、
　その時にすら見られなかった水痕の正体を
　自然とこう考えながら、読み進めていく。]

(31) sakanoka 2025/07/12(Sat) 19:14:16

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