20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―
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[ 緑に萌ゆる木々の合間を抜け、蒼穹に細くたなびく白雲と共に空を征く。
普段は広大で巨大な建築物であった施設も、高高度から見下ろせばひどく小さく見えて。
己の世界はあれほどに狭かったのだ、と彼女は思う。
予測していた通り、一度に飛行できる時間は15分程度と長くない。
頭上の天輪が簡易の太陽光発電システムを備えているお陰で、
太陽の出ている間であるならば、本体の充電残量を
さほど気にせずいられるのは僥倖だった。
休み休み飛行しながら空から確認した地上には、
かつての『街』の残骸などは見られたものの、
ニンゲンらしき有機生物の生体反応は観測できない。
代わりに、施設では見られなかった動物たちの姿を
いくつか目にした。
リス、うさぎ、たまに猫。
ウェブ上の画像や動画でその姿を見たことがあるが、データで認識していたよりも、実物が動いている姿は随分と小さく、しかし懸命に動いており、それをとてもいとおしく感じた。
ああ、彼らはこの広い世界で「生」きているのだ、と。]
(5) zmmr 2024/05/18(Sat) 19:34:48
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