6 ― まだ、ちいさな手紙 ―
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[席について、窓越しに先生のことを見た。先生は軽く手を振っていた。
泣きそうだった気持ちは、少しだけマシになった。僕も手を上げて、少しだけ、それに応えた。
人が席につく。アナウンスが流れる。その間も、ずっと。
先生は僕に手を振ってくれて、僕は先生のことを見ていた。
僕は多くの生徒の一人だけど、先生はこうして接してくれる。それがとても不思議で、嬉しかった。
やがて、わずかに機体が揺れる。慣れない衝撃と、わずかな身体への負荷は、この星に来たとき以来の感覚だ。
遂に、ポールの地から離れた。少しずつ、遠くなる。先生も、学校も。船の発着場も。
いつも見えてた景色が、遠くなる。遠くなって、少しずつ、周りと見分けがつかなくなって。やがて一枚の絵のように、一体になって。
ずっと見えなくなるまで見てようと思ったんだけど、ポールの景色が、まだ見分けられるくらいの距離のとき、早起きしたせいだったのかな。僕はうとうと。少し眠ってしまった。]
(14) Shadow 2023/04/25(Tue) 22:55:53
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