エピローグ / 26 ― 境界の先への手紙 ―

26 ― 境界の先への手紙 ―

机城勤務コルンバ

　「わたしも、ここまで身体が弱り果てていなければ、
　　手紙の一つでもまた書いてみたいものだったよ」

　そうかい、「わたし」。
　次の就眠期間は、もう少し永く取れるといい。
　もっとも、今のタイミングで目覚めてくれたお陰で
　わたしとしては「嬉しく」もあったのだがね。

[CPUが自然に出力した「嬉しく」の語を、人工のくちびるが紡ぐ。
　この日にまた新たに届いた小瓶の中の手紙、
　そこに記されていた言葉の一片を思考上に過らせながら。]

(18) sakanoka2 2024/09/28(Sat) 17:38:11

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