6 ― まだ、ちいさな手紙 ―
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[花とも動物ともつかないような淡い甘さが鼻をくすぐるも、この時はそれどころではない。
隣にいた母に「香水でも買っていたの?」と問われるのにも構わずに、緩衝材にくるまれた中身を取り出し――]
……、手紙?
[入れ子のような、あるいはその封筒自体が大事なもののような、そんな不思議さ。
けれども本当に期待していた宝物――「八色の虹」と呼ばれる巻貝の貝殻は、その箱の中には、なかった。]
あ、うん。母さん。
シトゥラって人に手紙を出してたんだけど、
これ、そのお返事だと思うから、今から読む。
[怪訝そうな面持ちの母にひとまずそう説明してから、ヌンキは封筒を開き、中の便箋を取り出す。
見覚えも触り覚えもある古い植物紙の感触を指で確かめるよりも、今は、綴られた言葉のほうに意識が向いていた。]
(24) sakanoka 2023/04/27(Thu) 08:24:32
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