20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―
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[ 飛行機能の一時休止のため一旦地上へと降り、木陰に腰を下ろした。
疲労を感じない機械の身だが、初めての飛行を
長時間続けたことでどこか緊張と高揚を憶えていたのだろう。
全身の回路が熱を持っているように思う。
木の幹に凭れかかって膝を抱える。
(そういえば、別の私も昔こうしていた、はず。)
瞳を閉じ、記憶領域へアクセスを試みる。
『メモリにエラーが発生しています。参照できません。』
いつも通りのエラーが吐き出されて、電脳部がチリリと痛む。
───いや、薄っすらと気付いてはいる。
私達が嘗て、旧人類を殲滅するために開発された機械であったこと。
その情報へのアクセスを制限していること。
なぜなら。私には、私達の記憶は遺されているものの、戦闘データが継承されていない。
……きっと、忘れさせたかったのだと思う。
そのうえで、自由に動いて欲しいと考えてくれた存在が、いたのだ。]
(29) zmmr 2024/05/18(Sat) 23:27:39
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