エピローグ / 20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―

20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―

火葬想イサリビ

M-Doc379の修理工場

　あ、技師先生、
　修理依頼者（患者）さん来たみたい！

[　工場の入り口から響いてきた音声。
　　その言葉の詳細を、この時のイサリビは
　　距離のせいもあり、あまりよく把握していなかった。
　　（己のメンテナンスのサボり癖のせいで）
　　慣れない簡単な整備作業や清掃作業で
　　言葉をよく聞き取る余裕が
　　なかった、ということもあったのだ。

　　故に、その「新顔の患者」が
　　あのSAW-GKだとはすぐには気づかず、
　　自分が「先生」と勘違いされるとも
　　予想だにしておらず――　]

(73) sakanoka 2024/05/20(Mon) 22:21:27

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