エピローグ / 20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―

20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―

火葬想イサリビ

[　身をかがめれば、その円盤型の機械――
　　SAW-GKの声は、より近くで聴覚器官に捉えられる。
　　「本当に」という問いかけに何度も頷いてから、
　　落ち着きの戻ったランプの青色を
　　変わらず明るい笑顔のまま、再び見つめた。　]

　―――うん？

[　Pi！と鳴ったと同時に、3色のパターンに変じる光。
　　なになに？　とでも口から零れてきそうな
　　子供のような好奇心が喜色の中に滲んだが――
　　それよりも、ものすごい速さでぐるぐる回ったり、
　　跳ねたりするGKを、つい目で追っていた。
　　……結局は追い切れず、きょろきょろと
　　　　落ち着きなく首を振る様を呈していたが。　]

(92) sakanoka 2024/05/21(Tue) 18:20:50

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