26 ― 境界の先への手紙 ―
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「……は? リジェットX??」
――いや。いやいや。いやいやまさか。
泥が微かについた手で目をこするなんて馬鹿な真似はしなかったが、まあそうしたくなるくらいには、一瞬、その文面を疑っちまった訳だ。それこそ妖魔かモンスターか術師にでも化かされたんじゃねぇかって勢いで。
だが何度便箋を見遣ったって、その語が記されているのには変わりなかった。
――本っ当、世間って狭いなァ!
このだだっ広い“混沌”でこんなことがあるなんて!
ついでに言えば、ガァドがやはりしじまのうみに居たんだってことも、この手紙から明らかになった訳なんだが……研究所のアイツらはやる時は本当にやるから、ガァドを連れ出せるのも早いだろうな。
ってか誰だったんだろうな、ガァドを連れ出すって決めたやつ。やっぱりティーグか? それとも……まさか……。
そんな訳で、俺はまだ解析結果が出ていない泥のことも考えちまいながら、まさかの顛末に思わず笑っちまったもんだった。
……ちなみにこの後、解析のキャンセルは断られた。当然返金も無し。そして解析結果は紛れもなく「しじまのうみ」だった。海賊の件ほどじゃないが、哀れんでくれていいからな。ああ。
(254) sakanoka 2024/10/02(Wed) 16:52:22
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