26 ― 境界の先への手紙 ―
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――静かだな。
これまでのところ、生い茂る木々に変化は見られない。
陽の光が少しづつ絶えていく道を、まるで坂道を降りるようにして、進む。
――、静か、だ。
何かがささめくような音がする。けれどそれも、あくまで微かに耳の奥をさわる程度。
人間ひとりとメカ一機が駆けていくことで生じた空気の流れからの木の葉擦れのようでもある。
俺もクロウも一言も発さずに、闇へと向かう道を、進む。
――、………静か、じゃない。
ついに道を見失う程の暗がりに入り、クロウの腕部に装着された電気式の灯りが点いた時に、漸く、認識できた。
ほんの少し、ほんとうに少しずつだが、木の枝が、動いている。
音はこちらを追いかけるように。――じわり、じわり、と。
(265) sakanoka 2024/10/02(Wed) 18:10:54
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