26 ― 境界の先への手紙 ―
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……「いっぱい」というのは誇張だったかもしれない。現にバラ・トルーパーズの役人が「わざわざ残っている」なんて宣いやがった例がある。
それでも、少なくとも、俺以外にこの人を案じている存在がいることは事実なんだ。
蓬儡の旦那は、人の身にしてみれば遥かなる山のような御方で、人間への思いも確かにただの同情か憐憫なのかもしれない。それでも、確かにコルデリアを心配していた。
旦那が彼女のことをあれこれと聞けていないのは、当妖の言葉通り、単純に遣り取りの少なさの所為かもしれなかったが――煙霞山を束ねる上級妖魔としての責務やしがらみの所為もあって、「手を伸ばせ」なかったのかもしれない。
ああ、だからこその、あの追伸の一文だったのかもな。山の長よりもずっと自由で、かつ同じ短命の人間である俺に、「手を伸ばす」のを託したってやつだ。
(327) sakanoka 2024/10/03(Thu) 08:24:57
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