26 ― 境界の先への手紙 ―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
[1]
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
全
俺はコルデリアを背負ったまま、トーチバードの胴体部分の搭乗口に滑り込んだ。背後を任せていたクロウも、ホバー音を建てながら機内に入り込み、搭乗口をロックする。
「クロウ、コルデリアを頼む!」
「マスター マーチェンド リョウカイ デス
コルデリア サマ ヲ オマモリ イタシマス」
決して広くはない機内の中、コルデリアを座席のひとつの上に静かに下ろしてから、俺は操縦席に就いた。離陸時に機体が揺れるから、その際にはクロウにアームで病身の彼女を支えて貰わないと。
こうしてエンデの空を発ってからは、事前に役所側から指定されたバラ・トルーパーズで検疫だけ済ませて――そのまますぐにゲッカへと直行する。コルデリアをバラの医療機関に診て貰うことも考えたが、シップの乗り降りが立て続けになることで身体に負担がことが考えられたため、このフライトを選んだ。
今頃ならおそらく、早ければ、俺からの手紙がもう蓬儡の旦那のもとに着いている頃だろう。だから心の準備くらいはできている筈だ。“この”可愛らしいトーチバードをすぐに俺のシップだと認識してくれるかはまた別だが。
(334) sakanoka 2024/10/03(Thu) 09:22:31
[1]
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
全
トップページに戻る