6 ― まだ、ちいさな手紙 ―
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この銀河のどこかの、親愛なるテンガンへ
ぼくの手紙を受け取って、ぼくに返事をくれて、ありがとうございます。
テンガンさんが今どの星にいるのか、ぼくには分かりません。
ぼくがあなたと話をすることは、もうできないのかもしれません。
それでもテンガンさんにこの言葉が届いてほしいと願って、この手紙を書きました。
ジェイロの先住民の代表の人と手紙の遣り取りができないのは残念ですが、それでもテンガンさんが手紙を書いてくれたことが、とても嬉しかったです。
元々は快い静けさだったというジェイロの星で暮らす先住民は、自然を大切にしながら、自分たちを守るために難しい言葉を学んだのだろう、という話。
この話を読んで、ぼくは、ジェイロの先住民の人々のことを大事に思いました。
だからといって、ぼくは、テンガンさんたち移民のことを悪く言ったりはしません。
移民の人々にも星を渡ってきた事情があること、そして人間であり生き物であることを、ぼくは理解しています。
(生き物ではない人間が住んでいる星もあるそうですが、人間や生き物でなくても、心がある相手なら、ぼくは同じように思いたいです)
(-122) sakanoka 2023/04/26(Wed) 14:27:15
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