エピローグ / 3 ― 星見る手紙 ― - 星狩りの国-暁の街-

3 ― 星見る手紙 ―

演者シェルタン

[アルレシャが零した涙を前に、シェルタンの心臓がとくりと強く鳴る。
　目の前のひとの涙に、己の内の鼓動に、“ 演者 ”は戸惑いを覚えるも――]

　だから、大丈夫。
　僕はもう……ううん、あいつと違って、
　勝手にあなたを置いていったりしません。

[宿主と“ 演者 ”がない交ぜになった言葉と共に、屈託なく笑ってみせる。
　恋人でもない自分（カラス）に、アルレシャを抱きしめる権利があるのか。
　そんな戸惑いに反して、シェルタンの両腕は――左手首に緑のリボンを巻いたまま――目の前のひとをだきしめようと動いていた。]

(122) sakanoka 2023/01/20(Fri) 18:29:23

次期当主レグルス

─さらば“赤獅子”─

[役者に宿る“演者”の存在と決意を知らぬまま。>>49
かつての案内人とヘイヴンでの邂逅を知らぬまま、
役者がアッサの地を離れていた頃。
>>120 >>121 >>122 >>123

事の顛末を聞き及んで居た将の父は帰還し
予想通り、将と大尉は裁きを受ける。

将は、何も申し開きはしなかった。
ただ大尉に罪はない、軍刑法は承知の上だが
自分を撃った罪そのものは
換算しないで欲しいと訴える。]

(135) 何で喉すぐ枯れるん 2023/01/20(Fri) 19:57:29

夢見アルレシャ

　
[姿かたちはまるで見慣れたシェルタンのものなのに、
紡がれる言葉たちは全てが全て、違うもの。
受け止めるたびに、私を生かしてくれた貴方に触れるたび
何故か止まらない涙が頬を濡らしていくけれど]

　　………………………ほんとう、？

[その約束と屈託のない笑みは、二人のもの。>>122
置いていかないでと言えなかった。
言いたくて、いえなくて、去る背を見送ったあの日。

左手首に巻かれた緑のリボンがゆらりと揺れる。
いいよ。権利とか、資格とか、そんなの。
私が会いに来たのは　貴方（カラス）　って分かってよ。
──私のこと、ぎゅうって、して。]

　

(147) 鬼葉 2023/01/20(Fri) 20:58:43

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