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隣村から聞こえてきた噂。
人狼と言う名の人の姿をした獣が、夜な夜な村人の血肉を啜ると言う。
村人達は顔を合わせ、それぞれの身を案じ始めた。
1人目、 崩壊都市 □□□□ がやってきました。
崩壊都市 □□□□は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
…西暦3XXX年。
人類は科学と工学、そしてその叡智を駆使し、
大いなる発展を遂げていた。
しかしそれとは引き換えに、
彼らが棲まう地球の自然の神秘は暴かれ、
無限にも見えた資源は有限へと変わっていった。
文明の終わりが目に入りそうな今、
それでもなお、人類は生き続けることを望んだ
枯れ果てる前の地球を救うことを選んだ
そのために、地球の頂点に立つために、
今日も馬鹿げた戦が繰り返される。
…ここに一つの国がある。
いや、あったというべきが正しいか。
かつてそこには人がいた。人が栄えた。人が謳った。
たくさんの人が群れるうち、人は自分に足らぬを知る。
人が持つもの、持たぬもの。
食べ物、衣類、技術に知識。
様々なものを人は持つ。
人々は、それを時に取り合い、時に譲り合う。
紙と鉄くずで作ったゴミをありがたがるものもある。
生命を繋げるために必要なものを、自ら捨てるものもある。
人と人との間にある欲望が
寄り集まって、混ぜられて、出来上がった闇鍋は
寄せ集まった者共は、自らの財と引き換えに
今日も何かを狙い待つ。
はてさて、今日のお客は、カモかネギか
まともにテーブルにつけるといいな。
取引をしよう。 お前の命で。
賭けるのは、金か、物か、はたまた魂か。
醜い肉すら売りに出し、
バチリバチリと火花が散った。
ようこそようこそおいでませ。
ここでは皆々、同じもの。
機械も人も、変わらぬ願い。
この国の玉座を奪うこと。
2人目、 案内人見習い ページボーイ がやってきました。
案内人見習い ページボーイは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[ここは、混沌の国の中で唯一、
人々が生命の危険を感じず息をつくことができる場所
この世のありとあらゆる欲を集めたこの国は、
今日も明日も明後日も、
人々が生命を賭けて、己の欲しいものを奪い合う。
ときに敵と手を取り合い、時に味方の眉間を打ち抜き、
そうして
そんな殺伐とした空気をこの道が感じさせないのは、
何より安全と信頼を担保に生命を賭けているから。
ここなら必ず生きて帰れる。
それだけの事実がなんと素晴らしいか。]
…おーい!待ってくれよ!
そんなに急がなくたっていいだろ!
アタシが開ける扉がなくなるじゃん!
先にさっさと行かないでくれよ!!!
[平和を約束された場所。
だからこそ若者は、年長者に舐めた口すらきけてしまう。
泥だらけのシャツを着た若者は、
優雅で格式のあるスーツに身を包んだ壮年の男を
無邪気に追いかけていた。
彼が店に入る前に、
なんとか追いつきガチャリと開ける。
息を切らす様子の若人に、男はハハと笑いかけた。]
『別に急がなくても。
おつかいのひとつやふたつ、
この老いぼれにだってできると思うがね』
案内人見習い ページボーイは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
『…やあ店主。いつものを頼むよ。
そうそう、シーズニア産の茶葉が欲しいんだ…
あそこは、季節ごとの茶の味が異なるのが
とても面白くてねえ…』
えー、なんだよ。アタシ珈琲がいいなあ。
『はいはい。ついてにコーヒー豆と砂糖も付けとくれ。』
[和やかに笑い合う店主と男の様子に
ぶーたれる見習い人。
穏やかに男は笑いながら、遠く窓の外を眺めていた]
『…もうすぐ、嵐が来るからねえ。』
[壮年の男は、ゆるく笑う。
その意味を知るものは即ち、
嵐を起こす準備をするもの**]
村の設定が変更されました。
キャラセット: Troopers
開始方法: 日時指定
開始時間: 2024/06/21(Fri) 22:00:00開始
滑り込み防止: あり
村の設定が変更されました。
村の説明
3人目、 石火硝煙 ヒート・H・フットマン がやってきました。
石火硝煙 ヒート・H・フットマンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
4人目、 オクリビ がやってきました。
オクリビは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
何をしたらこうなるんだ。
そうはならねぇだろ。
[泣きながら差し出された腕を見て、フットマンは思わず呻いた。呻かずにはいられなかった。外れた腕は機械の腕。そいつは腹が開かれていて、そこから見える中身の配電がめちゃくちゃだ。
わざと開いて中を触らなければ、こうはならない。にしたって、酷い有様ではあるが。]
「なってるじゃないですか!
ほんと〜になにもしてないんですよ!」
[何もしていないなどと、それほど信用ならない言葉が他にあるだろうか。
フットマンは胡乱げな目で眼前の男を見ると、一拍置いて深いため息を吐いた。]
なにもしてないのに勝手にめちゃくちゃになる機械なんかこの世にねぇぞ。
「なんですか!疑って!
ほんと〜に整備しようとしただけなんですよ!」
してんじゃねぇか。
[ああ、と頭が痛むような素振りを見せたかと思えば、フットマンは目の前の部下の額を軽く小突いて、その手から取れちゃった腕を取り上げる。
話をよくよく聞けば、自分で整備しようとしたのだという。
「自分で自分の体を綺麗にする自由!」なんて元気よく言ったが、すぐにへなへなと萎んでいった。フットマンは起伏が激しくて疲れる、と言わんばかりの表情を浮かべる。
ボス〜とまたべそをかき始めた部下を、「わぁったわぁった」と聞くからに面倒くさそうな声で宥める。]
だいたい、整備班はどうした?
「なんでも、面白そうな設計図を見つけたとかなんとかで。」
[ガション、とやや乱暴に傍らの工具入れを開いたフットマンは、ふと部下の方を見て首を傾げる。自身のボスに促されて近くの鉄箱に腰掛けた部下は、フットマンの問いかけに、ああ、と何でもないことのようにそう答えた。]
それじゃあ仕方ねぇ。
[フットマンは肩を竦めて、適当な工具を手に取った。]
[いついかなる時も、誰もが自由たれ。]
[ ようこそ、此処は自由の
誰も彼もが好き勝手に生きていい場所。 ]
[だけど、ただ一つ。自由の責任は取ってゆけ。]
[もちろん、責任を取らない自由もあるけれど、
その捨てた責任を誰かに代わりに取らせる責任はあるんだぜ。*]
/*
年齢制限設定付きの村だと入村時に注意が入るんですね!
(月狼さん・星狩りさんでは今まで全年齢村しか入っていなかったので今初めて知った)
メモメモしつつ、システム的にもちゃんと警告が入ることに安心したのでした。
オクリビは、 火葬技師 オクリビ に肩書きを変更しました。
5人目、 少年型アンドロイド ソル がやってきました。
少年型アンドロイド ソルは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[中央表通りの隅っこを、
大きな荷物を持ったアンドロイドが歩く。
人間に見まごうようなビスクドールの肌。
さらさらと流れる金色の髪を結ぶリボンは血の赤色。
執事服をイメージしたのだろう衣装は、
よく見ると裾や袖に汚れが見えて、
きれいな顔立ちの反面、彼の持ち主が劣悪な環境を根城としているのがわかる]
『あ?なんだてめえ!
どこ見てほっつき歩いてんだ!!
目ん玉抉ってやろうか!!?』
あっ…!
た、た、たいへんもうしわけありません!
ニンゲン様!
[どんっと大柄な男にぶつかる。
ガラが悪く機嫌も悪い男は
その細いアンドロイドの胸ぐらをつかみ、
その顔面を殴りつける。
頑丈に作られている肌はそうそうは割れないが
それが余計に男の気を苛立たせ、
安全な中央表通りから、
無法地帯な裏路地へとか弱い少年を引きずり込む]
[リリオ・カサ・ブランカに所属・従事する者は、社の長も含めて全員が女性である。
(ここでの「女性」は、性自認が女性かつ、男性器及び男性としての生殖能力を有さない者を指す)
その所以は、この葬儀社の兼業のひとつ。
即ち、行き場のない少女たちの保護施設としての役割から。]
「貴女達なら皆、爆発物の回避くらい余裕だろう」?
私の、この顔の傷の所以をご存じになっても
同じことを仰れますか?
[彼女がここで告げた「所以」の真偽は兎も角――。
リリオに保護された少女は生活と身の安全が保障される代わりに、リリオの業務への従事及び、独身であることが義務付けられる。
また万が一の際の施設防衛及び、少女自身に自衛能力を身につけさせるために、少女たち全員が戦闘訓練を受けさせられる。]
ご理解いただければそれで結構ですよ。
[それとは別に、兼業はもうひとつあって]
――埋め込み有り、機器の処分は当社に委任、
とのことで承知いたしました。
それでは、葬儀費用から
機器の買取料を差し引きいたします。
[遺体の「パーツ」の闇取引。
火葬後の遺灰・遺骨に残存した金属資源は勿論のこと、体内埋め込み式の電子機器・義肢等、状態によっては「生身のパーツ」すらも取引の対象となる。
依頼主側から提供を受けた「パーツ」は、状態・動作確認を経て(場合によっては修復も経た上で)中古の商品か再資源化用のスクラップか等に分別され、流通に回される。]
機器提供にご協力くださり、感謝いたします。
では、次の確認事項に移りますね――…
いたた…やめてくださいよ…
『はぁ?!ニンゲン様に逆らったらどうなるか
体でわからせてやるっつってんだよ!!!
俺に命令すんな!アンドロイドの癖に!!』
[少年アンドロイドは助けを乞う。
しかし、頭に血が上った男は、
獲物を逃すまいと更に闇の方へ引きずり込む。
乱暴で荒々しい男に、アンドロイドは]
……そうですか…
[他の中央表通りの店の例に漏れず、リリオ・カサ・ブランカもまた、国内のあらゆる組織に対し中立を保っている。
即ち、遺体からの採取品が故人や依頼主の敵対組織の手に渡ることも往々にしてある。
依頼主側もそれを理解した上で、必要と故人の遺志に応じて、葬儀代の値引きやその他の便宜の代償としてパーツや体内資源の提供を行うのだ。]
少年型アンドロイド ソルは、 マフィア『BloodSun』ボス ソル に肩書きを変更しました。
[さて、この火葬技師もまた、リリオ・カサ・ブランカの職員のひとりだった訳だが――]
……、今、ノイズが入りましたね。
失礼しました。それでは改めて説明――…
ああ、聞き取れましたか? それなら良かった。
[この火葬技師が発するのは、低めの女声を模した合成音声。
生身の人間としては違和感のあるこの声音も、この国の裏側を知らない者相手であれば「人工声帯を埋め込んでいる」の一言でごまかせる。
そんなごまかしが効く程度には、顔以外の部位を露出しなければ生身の人間として通せる容姿だった、けれど]
「人間」の喉飴でノイズがどうにかなるものでは
ありませんよ、まったく。
そう軽口を仰る貴方こそ、お茶の一杯くらい
口にしなくて大丈夫ですか?
今日お出ししているのはシーズニアの冬物ですよ。
残念ながら私にはもう、香り以外は味わえませんが。
( 私は何時まで、表通りの「人間」のままで居られるだろう。
……
[火葬炉の廃熱で沸かした茶のカップを依頼主に差し出しながら、彼女はこれからの身の処し方を
幸か不幸か、彼女の
[……男は目指す。太陽の降り注ぐ世界を。
男は目指す。それを作るための土壌を。
男は目指す。たとえ永遠の命となったとしても**]
/*
あの……組織のボスの方多くて恐縮しております……
(組織入るならわりと下っ端からスタートしようとしていた者)
と というわけで、ちょっとポジション様子見中のわたしです。よろしく おねがい いたします!
様子見と言いつつわりと組織入りの方に気持ち傾いてはいるのですが、コアズレあっても がんばる……!
/*
あ あと今のうちにこれだけ叫ばせてください
ページボーイさん あなた 将来のカウンテス様だったりするのかしら!!!!?
6人目、 葬儀屋 ヌル がやってきました。
葬儀屋 ヌルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[ゆらゆら、ゆらゆら
明かりがひとつ
暗闇に、何かを引き摺る音が聞こえる。]
♪〜♪〜
[静かな歌が聞こえる。
星も内夜、カンテラを揺らして一人、何かを運んでいる。荷物の大きさは、およそ人間ひとりぶん。]
なにか用かな。
[音が止む。]
?……あっ!もしかして、お客さんかしら。
ごめんなさいね、いま、お仕事の途中なんだ。
これが終わったら、おもてなしするから、待っててね。
お茶とコーヒー、どちらがーー
[楽しげな言葉は、無機質な音に遮られる。カンテラが大きく揺れて、くぐもった声がひとつ落ちる。]
きみとは、お友達にはなれないね。
[ゆらり、ゆらり、灯りがひとつ。
大きな、重い荷物を引き摺る音がする。
]
グリムー聞いておくれよ。
さっきお客さんがきたのに、お客さんじゃなかったんだよー。
んふふ、くすぐったい。
大丈夫、怪我はしてないよ。
[真っ黒で少しごわごわする毛を撫でる。
グリムと呼ばれた大きな犬は、ひとつ鼻を鳴らす。]
その人もね、今日見つけた子と一緒にしてあげたんだ。一人はさみしいからね。
[屋敷の窓から、赤い熱と煙が見える。
……炉の火が消えるまで、あと数時間。]**
[ちょっとちょっと、こっちに寄って。もっと声をひそめるよ。
もっともっと耳をすませて、よぉくきいてね。
ここだけの話、ぼくらの王様はむかしは別のばしょにいたのさ。
そう、『夜の女王のアリア』!それも、幹部席にすわってだらだらしてた、まあひとよりほんのちょっぴりえらいひとさ!]
[でも、あるとき王様はいったんだ。]
「ダルい。」「飽きた。」
「そもそも、デュークのジジイに従うのがなんか嫌」
[…ってね!困ったさんでしょう、ぼくらの王様フットマン!
でもでも、ほんとうにたいくつでしかたなかったんだ。
だって王様、椅子にすわってぐーたらしてるだけなんだもの。]
[だから、僕らの王様は公爵にゆるしてもらったのさ。
そう、『いつか』を終わりに定めて、その時が来たら元通りになるって条件でね。
でもでも、ただそうするだけじゃやっぱりつまらない。
だから、僕らの王様は言ったんだ。
「『その時』がきたとき、トロフィーを持っていた方が組織の主体になる」ってね。
無論、公爵は肯と言ったさ。だって、結局二つの組織が大きくなれば、実質的に『夜の女王のアリア』のテリトリーが増えるわけだし。
そういうわけで、『暮れぬ朝の王』は『夜の女王のアリア』でもある。
だけど、『夜の女王のアリア』は『暮れぬ朝の王』にはなり得ない。
──うん、そう。今は、まだ。]
[まあ、じっさい!
これをまじめにうけとめて、まじめにうごいているのかどうかは──そのひとしだいじゃないかな!
だってほら、ここは自由の
ぼくらの王様がいちばん、やる気があるかあやしいものさ!
だって、ぜったいぜったい、そのときたまたま、
じぶんのボスが気に入らない期だったとか、そんなのにちがいないんだから!
これで、ぼくらの
え?まだあるんじゃないかって?うーん、まあ、それは気がむいたらね!だって、ここは自由の国だからさ!ぜーんぶ、ぼくらのきぶんしだいさ!**]
7人目、 “正直者” オーネスト がやってきました。
“正直者” オーネストは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[白い花を持って裏通りを歩く。トループで生まれてトループで生まれた、顔見知りだっているだろう。俺は毎年この季節になると花を持って歩いている、……凡そ、10年程になる。
組織が同じであれ別であれ、それを見知った奴がいるならば、また今年もかと思うかもしれないし、風貌に似つかわしくない花を持った男のことを、茶化す奴だって居たかもしれない。
どうして花を持っているのか聞かれても、俺は何も答えない。笑って飄々とやり過ごすだけ。俺の後をつけてみたところでそこには瓦礫の山しかないし、白い花は毎年そこで最終的には朽ちていくか、スラムの子供に奪われるかどちらかだ。
‥生花は、パンを買う程度の金にはなるからな。]
[戦時下でなければ俺は工場<こうば>で働いている。質素な飯が毎日食えて、裏通りにボロい家を持てるくらいの賃金だ。風呂は三日に一回。安酒は週に一度。花は一年に一度きり。
そんな生活をしているにもかかわらず俺はたまに酔うとホラを吹く。]
本当は、金庫一杯の金があるんだぜ
嘘は付かねえ、俺は“正直”者のオーネストだからな
[まァたオーネストのお得意のホラが出たぞと、酒場の男たちが汚い笑い声を出した]
チッ。すげェ機械化してんな
[通り過ぎる“明らかに電脳化された人間”を見て、俺は舌打ちをする。
電脳化、機械化は人道的じゃない、とボスはいつも言う。俺も、そう思う。俺が組織に身を置くのはそれだけじゃないが。
非電脳化組織“リベリオンマウス”。敢えて「電脳化されていない」奴らで構成された組織だ。工場のやつらは基本的にリベリオンマウスの同志で、戦時下に移行すれば裏通りの工場は一気に軍事基地・作戦のアジトへと姿を変える。
戦時下でなければ、電脳化されたやつを見かけたところで、交戦はしない。中には酒場などで交友関係を持つような相手もいただろう。]
[……それでも。
俺が電脳化された人間に抱く感情は、決して良いものではない。……否、正確に言えば「電脳化の技術を持つ人間」に抱く感情は、だ。それを推進しようとする者、広めようとする者。そんな奴らに覇権を取らせるわけにはいかない故に。俺は、戦う。
10年より前の俺のことを知るやつがいたならば、同じボロい家の中に、もう一人女性が住んでいたことを知る人だって居ただろう。絶世の美女ではないが、慎ましくも気立てのよい女性で、どこかいつも青白い顔をしていたこと。そのころの俺は、今よりもう少しだけ、幸せそうだったこと。
10年前を境に、女性が、街から消えたこと。 **]
/*
フットマンの顔が良すぎる…と思いつつ。
改めまして、村建て&お誘いありがとうございます!
キャラチップ予約で中身透け、聖羅です。フットマンの顔がいい。
ちなみにバトラーで悩んだほか、デイジーでそれはもう、かわいらしい戦闘兵器になるかも悩みました。
でも、前村で使えなかったフットマンを…やはり…使いたくて……顔がいいなこの男。マジで差分全部大好きなんだけど、お兄さんは墓下と独り言差分が好きかな。
見て、墓下差分。とてもとてもかわいい。
/*
ちなみにこのメカ設定でなぜ第一希望のイサリビを取り下げたかというと、単に直近の村で勢いで使ってしまったからでした。
同じチップで全く違う人物像のRP……というのも面白いんですが、ここでそれをやるにはちょっと参加村が直近すぎて、前のイサリビがまだ抜けていないので……。
あとストレートにイサリビちゃん(チップ)好きなので、叶うならば他の方のイサリビを拝みたい、というのもあります。
こちらがオクリビを使ってしまった(ついでにいえば最初に第一希望で挙げてしまっていた)ことで使いづらくなってしまった方がいらっしゃったらごめんなさい……!
/*
村建て様、村建てお疲れ様です!
システム上の設定で確認したいことがありましたので、秘話のほうで失礼いたします。
情報欄を確認したところ、
・発言制限:物語(800pt)
・促しの回数:1
となっていましたが、これらはいずれも意図的なものでしょうか?
wikiには特にpt制限についての記載はありませんが、
前村のpt制限が「RP村(10000pt)・促しなし」となっていましたので、念の為にお伺いいたします。
*/
……改めてになるけれど。
私は今日は終日、バラし場に引っ込むわ。
何かあればこの子に言って頂戴。
[彼女の後輩にあたる火葬技師――生身の人間であるその職員に、黒いネコ型の小型ロボットを差し出した。
機械仕掛けのネコには文字通り毛の一本も生えておらず、一目で機械と判るもの。
そして搭載されたAIも、文字通り「作り物」のそれであり、決して生物の意識を移植したものではない。]
『わかりました。お任せください、センパイ!
あーでもセンパイ、ちょっと気になったんですけど、
別にあの
センパイみたいな
そもそも戦争抜きなら仲良しってひとも――』
雑談は終業後に。いいから早く行きなさい。
『あっハイ! あたし、行きまーす』
[未だ新人の、それでもこの国の裏側をよく知ってしまっている少女技師が、機械ネコを抱えてとたとたと階段を下りていった。
その背を見送ってから、電脳化された女の技師は、別の階段からひとり地下階へと降りていった。]
[この葬儀の件が一通り終わってから、あの後輩技師と密かに交わした「雑談」。
機械の技師がここで告げた答えを、生身の少女技師は、口固く秘密のままにしている。**]
[この葬儀の件が一通り終わってから、あの後輩技師と密かに交わした「雑談」。
機械の技師がここで告げた答えを、生身の少女技師は、現在も口外せず秘密のままにしている。**]
村の設定が変更されました。
発言制限: RP村(10000pt)
飴の個数: 0
/*
うおおおおごめんなさい!!!
設定ミスです!!!只今修正いたしました!!!
ご指摘ありがとうございます!!!とてもたすかりました
その他何か設定面などで気づいたことなどございましたら、
いつでも何なりと…!
「アイツの噂知ってる?死体集めてるって」
「リリオ・カサ・ブランカにあんな子いないよ」
「人体実験してるんだって!死体をバラバラにしてるのみたもん」
[ 葬儀屋より墓守の方が合ってるんじゃないか
そう言われて、首をひねる。]
どちらも違うよ。葬儀社はカサブランカだし、ここにお墓はないもの。
庭だよ。
ここには、みんなが眠っているんだ。
弔う人がいない、見つけてくれる人もいない、そういうコたちを一緒にしているの。
だって、一人はかなしいでしょう。さみしいでしょう。
みんな一緒なら、さみしくないもの。
[マグカップの最後の一口を飲み干す。]
[カンテラ片手に、薄暗い通りを歩く。
今日は月がでているので、よく見える。
グリムが脇道へ入ってき、そのまま後をついて行く。]
やあ、こんばんは。いい夜だね。
[それは何もこたえない。
背負ったいたスコップで、それを掬って袋に詰める。
どろどろの服と動かなくなった機械パーツ、その他もろもろ。まとめてだいたいひとりぶん。]
だいじょうぶ、もうさみしくないよ。
みんなが一緒にいるからね。
[重くなった袋を背負い、次の場所へと歩き出す。
形が残っているもの、身元がわかるものを持っている者は、引き取り手がいるかもしれないので後回し。
迎えの来なかったコたちを、迎えにゆく。]
♪〜♬〜♩〜
[静かな歌が、静かな裏路地に漂う。
ここではない何処かでは、誰かが誰かと鬼ごっこ。
目が合うコたちに手を振って、着いてくるならそのままに。
ふらり、ふらりと夜を行く。]**
/*
発言制限の修正、確認いたしました。
お役に立てたなら何よりです! また何かあればお知らせいたしますね。
*/
8人目、 辰砂魔交 mzsn がやってきました。
辰砂魔交 mzsnは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― 路地裏 ―
[そこそこ酔って居るのだろう。ふらりと酒場から出てきた男の足元は少しおぼつかない。
相手は周囲をやや警戒して居るようだが、トループでは甘すぎる。
身長体重共に平均。背を刺され即死んでしまうような温い相手では無さそうだが、自身にとってはこれぐらいの不注意で事足りる。
そこに居る存在が、リストの一番上に居る人物である事を目視すれば、眼鏡型デバイスのレンズに映った文字列を一旦オフにし、暗闇に身を顰める。
一歩後ずさり、街に溶けるように。
こちらに向かって歩いて来る足音を静かに聞き、目の前を通り過ぎた事を確認すれば相手の背後にするりと忍び寄り、腰の辺りにスタンガンを押し当てた。]
[小さな悲鳴を発した相手を、そのまま別の路地へ引っ張り込む。
自身が居た建物と建物の隙間、凡そ路地とは言えないような場所へ。
体勢を崩した男を羽交い絞めにしながら、手元のケーブルを手繰り寄せる。
細い体躯にも拘らず大の大人を拘束出来るのは、自身の四肢を義体化しているからだ。
ミシミシと肉が骨が軋む音、僅かなモーター音、後は男のうめき声。]
静かに、人が来てしまう
[それは自分の望む所では無い。
故に、手早く後頭部にある穴へとケーブルを差し込み、相手の『電脳』をシャットダウン。
崩れ落ちた身体を背後から抱き支えると、そのまま座り込む。
ぐったりと意識の無いソレを自身の身体にもたれかからせ、背後から抱くように。
もし相手の意識が浮上したとしても、何時でも羽交い絞めに出来るように。片足を胴に絡ませる。]
辰砂魔交 mzsnが村を出て行きました。
8人目、 辰砂魔交 フィジシャン がやってきました。
辰砂魔交 フィジシャンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[小さな悲鳴を発した相手を、そのまま別の路地へ引っ張り込む。
自身が居た建物と建物の隙間、凡そ路地とは言えないような場所へ。
体勢を崩した男を羽交い絞めにしながら、手元のケーブルを手繰り寄せる。
細い体躯にも拘らず大の大人を拘束出来るのは、四肢などのパーツを義体化しているからだ。
ミシミシと肉が骨が軋む音、僅かなモーター音、後は男のうめき声。]
静かに、人が来てしまう
[それは自分の望む所では無い。
故に、手早く後頭部にある穴へとケーブルを差し込み、相手の『電脳』をシャットダウン。
崩れ落ちた身体を背後から抱き支えると、そのまま座り込む。
ぐったりと意識の無いソレを自身の身体にもたれかからせ、背後から抱くように。
もし相手の意識が浮上したとしても、何時でも羽交い絞めに出来るように。片足を胴に絡ませる。]
[目を開けたまま完全沈黙した相手の耳元で囁きながら、自身の後頭部にもケーブルを繋ぐと作業を開始した。
無防備な電脳へのクラッキングと、記憶情報の閲覧。
無論電脳内に『壁』はありはしたが、直接のアクセスとなるとソレは脆くも崩れ去る。
カチカチと音を立てながら、眼鏡のレンズに表示され消えて行く小さな数字群を目で追い、流れ込んでくる情報の一部を端末側で処理し、意識はもっと、もっと深い場所へ。
脳深部を乱暴に探れば、目当ての情報ヒットまで、そう大した時間はかからなかった。
ほんの数分。男が酒場から退出した直ぐ後の事。
仕事が終わったことを確認し、端末のモードを切り替え――、]
[途端、ビクリと相手の身体が跳ねあがる。
痙攣したそれを抑え込むよう、絡ませた足の拘束を強くする。
ここから先、彼の意識浮上は無いだろう。だが、音を聞いた誰かが来ては困るのだ。
なんせ此処からは、自分のお楽しみの時間なのだから。
その行為に似合う擬音があるとすれば、ぐちゃりと嫌な音であっただろう。
今しがた閲覧していた多数の情報を、相手の記憶を一気に『かき混ぜる』
自分はウィルス等、異物を入れるような無粋な真似はしない。
だが、割られた挙句混ぜられてしまった卵は元には戻らない。そういう物だ。
……運が良ければ違ったかもしれないが、大抵は戻らない。
殺しはしないが、生かしもしない。
現在と過去の区別が曖昧となり、現在の自分や存在すら認識できなくなるだろう。
依頼主には、『頭』を覗いて来いとは言われたが、壊せとは言われていない。
だが自分の手にかかれば『そう』なる。
仕事兼趣味のようなものだ、人が壊れる様が楽しくて仕方がない。]
[ヒトがヒトの形を保ったまま、あっけなく崩れる様を見てみたい。
無防備な電脳に踏み込まれ、中をぐちゃぐちゃにされ、破綻していく様が愛おしい。
繊細に積み上げられたトランプタワーから、一枚カードを引き抜き、ゲームを終わらせる様に。
大切と組み上げられたモノと言うのは、最後に他者の手で壊すべきだ。そういう物だろう?]
――おっと、
もうゲームオーバーか
[これ以上混ぜたらこの男は死ぬ。
端末が警告を発するとほぼ同時、相手の後頭部に伸びているケーブルを強制的に引き抜く。
相手の身体が一際大きく跳ねたが気にしない。
自身の肩にもたれ掛からせていた男の頭をややズラし、そのまま頭部を抱えると瞼に指を添え、ポーチから取り出した小型ライト片手、眼球を覗き込む。
瞳孔は半開き、眼振アリ。
瞼は不随意運動を起こしているが、呼吸に問題はない。
表立った症状は、強めのドラッグをやった物と大して変わらない。
残るであろう意識障害もまた然り。
専門医の所に担ぎ込まれるまで、『中』が『どうなっているか』は完全不明。
泡状の唾液排出までを視認しながら、意識の無い身体をその場へ雑に転がす。]
本番はこれからなんだがね
残念だよ
[もう少し耐えてくれた方が、もっと楽しめたのに。
こんなものは唯の愛撫だ。
平均よりは持った方ではあったが、たっぷり楽しめた訳では無い。
肩をすくめながら独り言ち、転がった相手を置き去りのまま暗闇の奥へと消えて行く。
目覚めた時には、彼の意識は彼で無くなっているだろう。
後は自力でシャットダウンから立ち直るか、パーツ類を欲するハイエナに見つかるのが先か。
其処は、この男の運次第と言った所か。
自身の拠点かつ所属組織である『夜の女王のアリア』の一角に、今しがた引き抜いた新鮮なデータを送れば、今回の仕事はそれで終わった。]
― 中央表通り ―
[鼻歌交じりに、赤い男が行く。
戦闘行為の無い場所は好きだ。好戦的ではない自分にとって、この通りは居心地が良い。
アイスクリームの屋台を見つければ、*チョコミント*味のアイスを注文して、食べ歩きと洒落込んだ。
自身の名がこのトループ内でどれほど通っているかは知らぬ事だが、電脳化済みの者からすれば、頭を混ぜられるなどたまったものでは無い。
好意的に接してくれる相手はどれほど居たか、さてさて。**]
/*
はあああああああやってしまった、クソミスです、なんかしらんけどキャラ名の所にIDが入ってたキャラ名IDで参加しちゃったもう取り消せない、めちゃくちゃ死にたい。
いっそ殺して!!!!!!!!!
/*
こんなミス1回もやったことないのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!なんでどうして!!!殺して!!!!!
[男の話をしよう。
男は汚物にまみれながらこの世に生を受けた。
娼婦の腹から生まれた男は、
そのままゴミ捨て場に遺棄されたところを
そこに住む醜女が我が子と思い育てたのだ]
/*
ところで所属先組織についてはわりと本気で迷っていて(現軸浮上できないのはこれのせいもあった)
と と とりあえずアリシアさん来るまで待とうかな! と思ったけれどアリシアさん来られる前に此方が落ちるかもなのでわりとさくっと決めないといけないかもしれない どどどどうしよう中
とりあえずリベリオンには加入不可だけれども(わたし電脳民です)
[男の話をしよう。
男は汚物にまみれながらこの世に生を受けた。
娼婦の腹から生まれた男は、
そのままゴミ捨て場に遺棄されたところを
そこに住む醜女が、我が子と思い彼を育てた。
回される物資は全てゴミばかり。
日が照ることもほとんどない。
表社会では生きていけない
やくざものや鼻つまみものが集まる世界。
成長すれば、男は自然と生きるために、
そういったマフィアの世界に足を踏みいれるようになる
[ 生きるには金がいる。生きるには物がいる。
生きるには土地がいる。生きるには光がいる。
しかしそのどれもが、
男の生きる世界には売ってはもらえない。
買ったり売ったりできるのは、
相応の地位と価値を持つものだけだ。
取引相手にすらなれない男は、
いつしか心の底から願う。
たった一度でも、陽の光を独り占めしたい
たった一度でも、太陽に匹敵する輝きがほしいと]
[…そのために。まずかき集めたのは人員だった。
欲に駆られた雑魚の扱いは簡単だった。
酒、ヤク、女。盗んで、奪って、ばらまいて。
富めるものから生命の粕まで根こそぎ奪うことを教えた。
捨て去られた技術や、使えないと言われたものを
必死にかき集め、歪んだ新たな技術を生み出そうとした
幸いにして、男は地頭はよく、
欲に駆られたものは頭が悪かった。
彼の持つカリスマ性は、
次第に社会のゴミ達を惹き付けて…
…一つの社会を作り出す。
トループという一個の生命体を犯す
社会の癌と呼ぶべき、血の太陽。
それが今の マフィア『BloodSun』の始まりだ]
[男の話をしよう。
男は汚物にまみれながらこの世に生を受けた。
娼婦の腹から生まれた男は、
そのままゴミ捨て場に遺棄されたところを
そこに住む醜女が、我が子と思い彼を育てた。
回される物資は全てゴミばかり。
日が照ることもほとんどない。
表社会では生きていけない
やくざものや鼻つまみものが集まる世界。
成長すれば、男は自然と生きるために、
そういったマフィアの世界に足を踏みいれるようになる]
[ 生きるには金がいる。生きるには物がいる。
生きるには土地がいる。生きるには光がいる。
しかしそのどれもが、
男の生きる世界には売ってはもらえない。
買ったり売ったりできるのは、
相応の地位と価値を持つものだけだ。
取引相手にすらなれない男は、
いつしか心の底から願う。
たった一度でも、陽の光を独り占めしたい
たった一度でも、太陽に匹敵する輝きがほしいと]
[…そのために。まずかき集めたのは人員だった。
欲に駆られた雑魚の扱いは簡単だった。
酒、ヤク、女。盗んで、奪って、ばらまいて。
富めるものから生命の粕まで根こそぎ奪うことを教えた。
捨て去られた技術や、使えないと言われたものを
必死にかき集め、歪んだ新たな技術を生み出そうとした
齢33にして、生命をちらしかけた男が、今こうしてうら若き姿で生きているのは、この技術のおかげだった。
幸いにして、男は地頭はよく、
欲に駆られたものは頭が悪かった。
彼の持つカリスマ性は、死の生還を景気づけに
社会のゴミ達を惹き付けて…一つの社会を作り出す。
トループという一個の生命体を犯す
社会の癌と呼ぶべき、血の太陽。
それが今の マフィア『BloodSun』の始まりだ]
ー 裏路地 ー
はあ。余計な時間がかかった。
こいつ、どうしようか。
見せしめにしたところで、
私のことを知らん奴らには効果がないんだよな
[絡んできた暴漢『だった』ものの返り血を拭いつつ、
男は乱れてしまった服装を整える。
男の肉体となっているこの身体は、
外見は人間の少年そっくりだが、中身は兵器の集まりだ。
腕の中に仕込まれた銃や刀は護身用にしては
殺傷性が高すぎる。
ズタボロになったそれを適当に近くに落ちていた
ゴミ袋に一緒に詰め込み、少し思案。
そんなさなか、ふと、
鼻歌のような歌声が聞こえた>>47]
…あいつでいいか。
[男は、古くからあの男を知っていた。
長く裏社会の掃き溜めを生きてきたから当然だ。
葬儀屋。アンダーテイカー。
ただし処理の仕方は不明。
少なくとも、どこかに死体を消してくれることだけは確かなやつは、男が仕切るファミリーの中では有名なやつだった。なんてったって、都合の良すぎる死体隠し役なのだから。意図的な神隠しにはぴったりだった]
おい、
随分とご機嫌じゃないか。いい死体でも見つかったか?
ちょうどうちも手に余っててね、良ければこれも引き取らないか?
[と、見た目に似合わぬ荒々しい口調で、
そのように死体の一部が入った袋を放る。
何度か過去にこのようなやり取りはあったと思うが
はてさて、彼は覚えているだろうか?*]
『あ! そうそう! あのね、
カサブランカの「ぬーちゃん」って人に
これ、あげてほしいんだ』
あら。そんな名前の人は、うちには居ないわよ?
『えー?
だって「ぬーちゃん」って、葬儀屋さんなんだって。
葬儀屋さんならカサブランカの人でしょ?』
……ああ、そういうことね。
[――この子供はおそらく、「
そう結論付けた電脳の女は、努めて柔らかな抑揚で、人工の声音を発した。]
ぬーちゃんはね、私たちとは別の
お葬式屋さんの人なのよ。
だから本当に、カサブランカにはいないの。
ごめんなさいね、坊や。
『そうなの? そうなんだ……
ぬーちゃんは、どこにいるの?』
うーん、私たちにもはっきりとは分からないわ。
ただ一つ言えるのは……あの子はね、
裏路地で仕事をしているみたいなの。
キミみたいな小さな子が、(「表側だけの」人間が、)
来ちゃいけないところにいるのよ。
[「表側だけの」人間、という言葉まではここでは発さなかった。]
だから……そうね、
そのお守りは、私が預かっておくわ。
もしぬーちゃんに会えたら、
キミの代わりにこれ、あげておくわね。
『本当? おばさん、ネコババとかしない?』
ふふ。そんなことしないわ。安心して。
『じゃあ。じゃあ、お願い。
あとぬーちゃんに、「ありがと」って伝えてね。
みんなぬーちゃんのこと、気持ち悪いって言うけど、
ボクはぬーちゃん、すごく優しい人だって思うから』
うん、私も、そう思うわ。
[遺体をまるごと葬儀社に「商品」として差し出してもなお葬儀代を賄えない故に、リリオから弔いを断られる死者。
依頼主もいない程に、誰からも見捨てられた死者。
……そもそも誰の目にも触れられず、
ただ朽ちるを待つところだった死体。
葬儀社では扱わない死体を迎えに行くという「葬儀屋」>>44の噂を思考回路に過らせながら、女は少しだけフードを挙げ、笑顔の形に作った顔を子供に向けていた。
もしも仮に、その噂の中の「気持ち悪い」行い>>43が本当だったとしても――。
事実として死体を集め、人体実験用の「パーツ」をも売り捌くリリオ・カサ・ブランカの女に、それを咎めることはできない。*]
/*フィジシャン、機械化人類特攻なのいいな〜〜〜
機械相手にあんなことやこんなことできるのすげーかっけーしえっち…!
9人目、 夜雀亭の看板娘 アリシア がやってきました。
夜雀亭の看板娘 アリシアは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[7年前のとある日、ある少女が殺害された。
■■が切り落とされ、■されたままの状態で打ち捨てられた。
男は脅しを受けていた。娘と自身を秤にかけられ……しかし人質を取られている確証すらない段階で捨てられるほど自身の命は軽くなかったのだ。
───アリシアが目覚めたのは白い寝台の上だった。
父が命がけで自身を救ったと説明されるが、父に対する何らかの報復に巻き込まれたのだ、とすぐにわかる程度には彼女は聡かった。]
うん、わかったわ。それで……パパは?
[死んだ、とその場にいた壮年の男性が告げた。
悲しくて今にも泣きだそうと思うと、涙が出ないことに気付く。]
……あれ?
『呆然としていったい……ああ、そういうことか。
不思議だろうけど聞いてくれ。アリス、君はね』
/*
初RP村なのでご無礼とかあったらごめんなさーい!!!!
ど、どきどきする……
普段は初COって予防線みたいで言うべきか悩むんだけど、でもこういう吐露を摂取して生きてる人もいると思うので言っていくことにします
設定何日考えてても迷子迷子する〜〜〜〜!!!!!
10人目、 自称穴掘り屋 ズィー がやってきました。
自称穴掘り屋 ズィーは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
-採掘所になる予定の場所-
ん。ここいらでえっか。
[よいしょっと、肩に抱えたツルハシを地面にカツーンと下ろす。大通りから離れたちょっとした小道の行き止り]
おれは自分の国さ造る!
[少し訛りを無理やり抑えたような話し方で、
地面を指差し、宣言する。]
でへへ、なーんて。
お宝当てて、金持ちんなって、
大豪邸もええけども。
[といいながらカツーンと最初の一堀りを始めた*]
― かつて、朝の王と ―
[それは何年前の話であったか。
彼が所属組織たる『夜の女王のアリア』を抜けると聞いた時の、赤い男の感想は、]
ふぅん
[たった一言、それだけ。
知った相手であれど、彼が抜けると言う事自体にそこまで関心は無かったし、興味も沸かなかった。
彼は『椅子』に座って居たものの、トップである
けれど提示してきた条件は、自分にとってはとても愉快なもので。
いつか元に戻る事を条件にした陣取り合戦。
しかし食うか食われるかの真っ向勝負。それは大層愉快で、興味深い。
幹部役職同士、
互いの関係性を親しい物と思ってくれているかどうかも分からないが、とにかく自分は、彼に対して深い興味が湧いた。]
[果たしてトループ内で顔を合わせる機会はあったか。
此方は『椅子』持ちにも拘らず、現役ハッカーとしてフラリ立ち回る立ち位置。『暮れぬ朝の王』の配下の者と出くわす機会も多い。
そんな時は、王もしくは王の臣下に向かってこう言うのだ。]
王様は板についてきたかい?
[そう、笑って。*]
/*
一応確認なのですが、侯爵と血縁でも大丈夫ですか?
具体的には孫で想定してるのですが……
あんたさあ!ろくに働きもしないくせに
好きなことばっか言うもんじゃねーっての!
椅子に座ってグータラばっかじゃねーか!
フィジシャンを見習えよ!あいつなんてどっから取ってきたか分かんねーくらいいろんな情報をたくさん仕入れてくれてるってのに
[と、他の幹部と比較して怒るが、一方古めかしい椅子に深く腰掛ける
去るもの追わず、来るもの拒まず、
そして、この国のためなら手段は選ばず]
『いいとも。その時を楽しみにしているよ。
お前が、やる気を出してくれて私も嬉しいさ…』
[ひどく気分屋な朝の王様。
彼がやる気になる方が組織としてもありがたい。彼を笑って見送ることに後悔はない。
たとえ最終的に一つの玉座を奪い合うとしても。それも一つの弱肉強食。
別派閥の存在を許すのは、そんな経緯もあるだろう**]
/*
これ透けだよね!!
タッチの差で息子一人目が生えたけどむしろ助かっちゃうやつだー!
ところで全体メモが生えたんだけど……何この子……となってる
/*
いいですよ!!!ぜひぜひ!!!
公爵はフリー素材なので、好きに設定付与してダイジョブですよ!!!
(ちなみにですが、1dに入ると、公爵本人はしばらく姿を消すので、その点だけ注意をば…!こそこそないしょないしょ)
辰砂魔交 フィジシャンは、 赤い男 フィジシャン に肩書きを変更しました。
/*
何も聞かず生やしても全然よかったんじゃないかと思うんだけどね
一応ね こうやって確認する意識を持つのが大事な界隈なんじゃないかと予想してる
渋おじが多くてなんだか嬉しくなるね。
女の子はアリシアとオクリビだけ?
なんかあと一人いると思ってたんだけどアハトアハトが改名してるだけで全員そろってるや 出遅れ!!!!
[7年前のとある日、少女が殺害された。
■■が切り落とされ、■されたままの状態で打ち捨てられていた。
男は脅しを受けていた。娘と自身を秤にかけられ……しかし人質を取られている確証すらない段階で捨てられるほど、自身の命も軽くなかった。
───アリシアが目覚めたのは白い寝台の上だった。
父が命がけで自身を救ったと説明されたが、場の雰囲気から、父に対する何らかの報復に巻き込まれたのだとわかる程度には彼女は聡かった。]
うん、わかったわ。それで……パパは?
[死んだ、とその場にいた壮年の男性が告げた。
悲しくて今にも泣きだそうと思うと、しかし涙が出ないことに気付く。]
……あれ?
『呆然として、いったい……ああ、そういうことか。
不思議だろうけど聞いてくれ。アリス、君はね』
/*
おっさんをやろうと思ったけど既に素敵な殿方たちが揃ってたので、女の子率も考えて女の子に。
何気に服とかマスクとかの共通点もあって、タエナシくんのおばあちゃん予定
──忙しいね。
[小休憩を挟みながら、最近妙にお客が多いからねえ、と笑う女将。
確かに利益が出るのは良い事なのだろう。しかしアリシアには気になることがあった。]
最近のお客様、なんかピリピリしてる気がするの。
きっと何か起こると思う。
『アタシは感じなかったけど、いつものカンってやつかい?
アリスのカンは当たるんだよねえ』
そうなの、通りを離れる時は気を付けなきゃだめよ!
[鉄の匂い、資金の余裕、目的地と滞在期間。
明らかにこの街に何かを集めていて、さらに近年の情勢を鑑みると、アリシアはそれが武器に類する物だと簡単に想像できた。
何かが起こる……たとえそれがわかっても、伝えようとしても、子どもの姿ではまるで説得力がない。
こんな時は幼いままの姿が恨めしい、と歯噛みする。]
― いつかの、
[それは、とある男が朝の王となってからの話。]
今日『暮れぬ朝の王』の臣下と会ったよ
[他者の電脳から引きずり出した情報、もとい土産を片手、満面の笑みで組織のボスに謁見する。
自身の年齢は不詳ではあったが、異端な性格かつそれなりの年長者ゆえ、
他者の頭を混ぜたがるような変人は、トループに混沌をもたらす前、最初から囲って置いた方が良い。
それが組織としての、プロフィールの無いフィジシャンと言う男に対しての接し方である。
ハッカーとしての腕が良い事もあってか、異端は異端なりに組織内で平凡に過ごして居た。]
朝の王は良い組織に育っているよ
喰らい喰らわれる時が楽しみだ
[子供が今夜の献立に思いを馳せるよう、微笑んで。*]
[ため息を一つこぼし、今日得られた情報を頭の中でまとめる。
万が一この通りが危なくなるなら恩義のある宿の人たちを守る手段も考えなくてはならない。
考えるべきことは山積みだった。]
──まずは情報収集ね。
[幼い容姿と家柄、そして強い体。
今でこそ何の変哲もない町娘であり、組織との縁も表立っては切れているものの、どれをとっても最低限動ける立場にある。
ならばすぐに動くべきだろう、とアリシアは決意する。
それも、膨大な客と料理を捌ききってからの話だが。]
……ちょっとだけ休んでもいい?
『さっき休んだばかりだろう、キリキリ働きな』
おかみさんが厳しいよう、死んじゃうよー!
[もしもの時のため、できる手は打っておきたい。だってこの場所が大好きだから。*]
[何を言ったところで、彼が聞き入れるとは思っていない。仕方のない子だなあ、なんて思う。]
あんまり、夜更かししちゃ駄目だよ。
[ばいばいと手を振って、彼と別れる。
明日は買い出しに行く日なので、自分もあまり遅くまでいられない。
もう少しこの辺りを見てから今日は帰ろうか。いつものお店に、新しい茶葉が入っていればいいな。]*
/*
一人称はわたし、
二人称は君、あなた、もしくは呼び捨て
アセクシュアルと見せかけてアブロセクシュアル
っていう感じ
―ヘルハウンド―
[少し前、ひとつの組織がなくなった。
それ自体はよくあること。増えるも減るも、大差ない。
『ヘルハウンド』
ほぼ血縁者で構成されていたその組織は、ひとりの裏切り者によって崩壊した。
ほとんどが殺された。生き残ったものは、別の組織にはいったり、よその国へ行ったり、中央通りに移ったりと様々らしい。
「らしい」というのは、ぼくがうんとちいさい赤ん坊の頃の話だから。いまでも生き残りがいるのかはわからない。
住宅街から離れた場所にある唯一の屋敷で、祖母に育てられた。両親の顔は知らない。写真もないから。
はじめて遺体を連れて帰ったとき、彼女をひどく驚かせてしまった。
「ひとりぼっちで、さみしそうだったから」
そう言うと彼女は少し苦しそうな顔をして、それから屋敷の裏にある焼却炉の使い方を教えてくれた。
白い骨と灰になったそのコを、庭に埋めた。
数年前に祖母が亡くなったときは、薔薇の花壇に彼女を撒いた。それを望んでいたから。
亡くなったその日も、手入れをしていた真っ赤な薔薇たち。]
どうしたの、お腹すいた?
ごはんはもう少し待ってね。
[グリムが鼻を押し付けてくる。少し湿っている。]
わかった、わかったよ。
もう、しょうがないなあ。
さみしくはない。みんなここにいるから。
グリムがいるから。
ひとりでなければ、悲しくはないのだ]**
/*メモが投稿できたよ!推理村でも使う機能だろって?
あーあー聞こえません
そのうち中の人発言を忘れる気がするよ。
きをつけよう。
次は、全体メモだね!
──次は全体メモだね!
とか言ってたけどこっちは簡単だった。
/*
え、呟きたい事いっぱいある。
でも普通村みたいにポイポイ投げ入れていいものなのかしら。
裏でしか動かない民、絡みがとても難しそうな予感がするよ。
普通に話しかけるだけだが?何のためのかわいいお顔だ!!!!
[ハッキングの相手は何も、個人の電脳に限った話では無い。
コンピュータ相手ネット経由で潜り込み、中をこじ開ける事も珍しい事では無く、そこに在るのは裏帳簿であったり、ばら撒かれては困る画像データ等々エトセトラ。
ファイアウォールを突き破り情報の渦を掘り進めれば、自身の欲しいものは大抵手に入っただろう。
けれども破れない壁も当たり前のように存在するし、攻性防壁に返り討ちにされ、自身の脳が焼かれそうになったケースも存在する。
無論無防備に焼かれない為、自分の電脳にはそれなりと金のかかったプロテクタが備えられていた。]
[ハッカーとしての腕はそれなり。
けれど、生身の脳にはお手上げだ。
そこにどれだけ情報が入っていようが、ケーブルと自身の電脳でこじ開けられるものでは無い。
故に取るのは尋問などと言うガサツな手段なのだが――、そこは自分の領分ではないだろう。
生身の脳相手にはめっぽう弱いのが自分と言う存在。
故に非電脳組織と言うのもあり、『リベリオンマウス』関連の情報はまるで手に入らない。
特に特別な指令を受けた訳でも無く、興味本位単独で潜った事もあったが、ピンと来る情報は得られなかった。
――他組織に対する勝手なハックはご法度。
争いの種は避けるべき。それぐらいは分かっているが、好奇心は抑えきれない。
けれども今回も、面白い成果はナシ。
何かある筈なのにつかめない、そんなもどかしさを感じる。
ハズレを引き当てたことを確認すれば、踏み込んだ足跡を丁寧に消した後、己の後頭部から延びるケーブルを引き抜くと、眼鏡型端末の電源を落とす。
誰かがアクセスした痕跡ぐらいは残っていたかもしれないが、その主は分からない。そんな所か。
そういう日もあっただろう。**]
うおう
[ツルハシを振り上げて一発目を突き立てたとき、
全身にビビビっと振動が走る。
まさに機械のバイブレーションのように]
うんぐ、かったぁー
[そして、またツルハシを持ち上げ振りかぶり、よいしょーいっと2発目。ビビビッとまたバイブレーション。壊れた機械のように。]
いかん、いかん。
このままでは、穴掘り屋の名が廃っちゃうよ。
[3発目を振り下ろして、またビビビっと全身に地面の硬さをバイブレーションのようにうけつつ、
しばらくバイブレーションを続けていた*]
ー裏路地:ヌルとー
そうか?売るのもバラすのも、
新鮮なほうが『良い』だろうに。
[こちらを見て顰めた顔をする葬儀屋。>>79
彼には彼の矜持を持って死体を集めているらしいのだが、
こちらからすれば利用できるものは利用しなくては、とてもではないがマフィアのボスなど務まらない。]
掃除の仕方は教えてないからな
放っておいて、問題になったこともない。
ここじゃみんな勝手にくたばる
[消してしまいたい死体以外は放っておくというのは図星というか、
そもそも死体の処理の仕方すら知らないやつすら傘下にいるのだから、彼の反応は至極まっとうというか。]
[しかし一つの名前を聞くと、
男はうげっという顔になる>>79]
…う、カサブランカ…
あそこは頼りたくないんだよ…
だってあそこ、女ばっかじゃねーか…
それも身寄りがねーやつばっかだから、
この見た目で行くとすげーやりづれえんだよ…
[男は葬儀社に苦手意識を持っていた。>>13>>16
行き場のない女性ばかりが務めているということ自体、スラムの奈落で苦労をし続けた育ての親を思い出させるし、
そうでなくても身寄りのない人間の集合体と言うのには、日陰者の自分と被るところがあって、後ろめたいことで利用しがたいのだ。
あとついでに、体が少年型アンドロイドになったせいで、死体を持っていくと想定しているより可哀想がられるところがあるというか…だからそもそもあそこは近づくとむず痒くなって、行くこともはばかられてしまうのだ]
〜〜〜!
お、お前までガキ扱いすんじゃねーっての!
これでも38だっての俺は!!!知ってんだろ!!!
あーはいはい!いけいけ!
よく寝ろよ!
[バイバイと手を振り去っていく彼に、
こちらはぶんぶん!と拳を振り上げて怒った顔をする。
怒りの表情の反応は、頬を膨らませて、腕を振り回す。
少年型アンドロイドに精神が入ってからは、そういったものの表現が、機体に備えられている機能に寄るようになってきてしまったような気がする…
そうやって、去っていく彼を見送る男の姿は、
自分は大人だと主張する…
むしろ駄々っ子みたいな感じになっていたとか、いなかったとか**]
ー 裏通り・灰色の男と ー
[昔馴染みと別れたあと、男はすたすたと裏通りを歩く。
ふと目に入ったのは瓦礫に花を添えて蹲る男。>>68
こいつも男はよく知っていた。
このあたりは10年前までは抗争も絶えなかった。
そんな中、二人仲睦まじく生きる男女がいて…
男だけ、取り残されていたことも。
5年前に死にかけて、
見た目を変えることになったため、
マフィアのボスの蘇りの噂を知ってなければ
相手は自分のこともわからないだろう。
慰めるつもりはないが、そんなところで蹲られても
ということで声をかけることにする]
ニ、ニンゲン様…
ど、どうかなさいましたか…?
ここは、危ないですよぅ…
乱暴な人がたくさんいるんです…
ニンゲン様がよく喧嘩されてるんです…
は、はやく、ここを離れたほうがいいですよぉ…
[男は普段話しかけない相手にはまずこのように話しかける。
相手に危険がないか確認するのためなのもあるし、
もしこの見た目に油断して襲いかかるような馬鹿ならこの場で斬り捨ててしまえるように**]
ー 裏通り・灰色の男と ー
[昔馴染みと別れたあと、男はすたすたと裏通りを歩く。
ふと目に入ったのは瓦礫に花を添えて蹲る男。>>68
こいつも男はよく知っていた。
このあたりは10年前までは抗争も絶えなかった。
そんな中、二人仲睦まじく生きる男女がいて…
男だけ、取り残されていたことも。
5年前に死にかけて、
見た目を変えることになったため、
マフィアのボスの蘇りの噂を知ってなければ
相手は自分のこともわからないだろう。
抗争の原因の一人がこんな姿になっているなんて
慰めるつもりはないが、そんなところで蹲られても
ということで声をかけることにする]
ニ、ニンゲン様…
ど、どうかなさいましたか…?
ここは、危ないですよぅ…
乱暴な人がたくさんいるんです…
ニンゲン様がよく喧嘩されてるんです…
は、はやく、ここを離れたほうがいいですよぉ…
[男は普段話しかけない相手にはまずこのように話しかける。
純正の自律型アンドロイドに見せかけるため、というのと…
相手に危険がないか確認するのためなのもあるし、
もしこの見た目に油断して襲いかかるような馬鹿ならこの場で斬り捨ててしまえるように**]
引き継ぎが完了次第、お暇を頂きます。
幸いあの子たちは覚えが早いから、
私がいない分の穴が開く心配もなさそうですよ。
『わたくしの心の穴は、暫くは塞がらないでしょうね』
ご冗談を。社長は昔から、
切り替えは早い方でしたでしょう?
[実際、リリオの庇護下に入ることを一度選択しながらも、葬儀社、そして「バラし屋」としての過酷な作業に耐えられずに、リリオを脱退したり脱走したりする少女たちは存在する。
そうした少女たちをリリオが追うことは、余程のことさえなければ、ない。
「去る者は追わず」といえば聞こえはいいが、これは同時に「脱退後の生活については保証しない」ということでもある。
脱退後の行き先が裏社会の組織であるなら、猶更のことだ。]
[それでも――。
すっかり背が縮んでしまった長は、この何十年もの間変わらぬ見目の「フワニータ」――正しくはフアナを、一度抱きしめた。
変わらぬ容姿故に――やろうと思えば外装の取り換えはできたが、フアナはそれを選ばなかった――「表側の」生身の人間として立ち振る舞う限界を悟った「少女」への、経済的利益を伴わない形なき餞別だったのだろう。*]
……ありがとう、おばあさま。
火葬技師 オクリビは、 元・火葬技師 オクリビ に肩書きを変更しました。
[ともあれ、元リリオ・カサ・ブランカ所属、今や何のタグも付けられていない機械の女は、情報を頼りに探り当てた場所で、そのひとと思しき背の低い背中を視界に捉えた。
膝丈までの黒いポンチョ姿の女は、ポンチョのフードを外して、落ち着いた声調の合成音で声をかけた。]
ご機嫌麗しゅう、「女王陛下」。
事前の連絡も無しに、陛下の元を
お訪ねする無礼をお許しください。
[この言葉通り、本来なら電信の一本でも送るべきだったかもしれないが、その電信の宛先についてまでは探れなかったため、こうしていきなり直接会うことを試みていた。]
私はフアナと申します。
昨日までは、リリオ・カサ・ブランカで
火葬技師などの職に就いておりました。
[もしかしたらその「女王」とは初対面ではなかったかもしれないが、それでもフアナはこう名乗っていた。]
[もし「帝国」への加入を願う理由を特に問われなかったとしても、フアナはこう続けていた。]
理由を結論から申し上げれば――
「貴女の築く国に興味を抱いた」からです。
このトループにおいて、莫大な財産や
国の玉座を欲する組織は数多あります。
とはいえ、大して欲の無い私からすれば、
そこが私の居場所になりさえすれば、
どんな組織であろうと変わりはない、と
そう考えてはおりましたが……
陽の当たらぬスラムの片隅から、
生身のお身体とツルハシひとつだけで
己の国を建て、富を築こうとする
「穴掘り屋」がいるらしい、と。
そんな噂を耳にした時に、ふと思ったのです。
まだ15歳の貴女が抱いた夢を、
私も共に見てみたい、と。
[「15歳の貴女」――相手が少女らしいということに触れるべきではなかったかもしれないと、「少女」の保護施設の役割を担ってきたリリオの元職員の電子の頭脳は
それでも下手に黙ることで「何か裏がある」と誤解されても問題があると判断し、フアナは正直に話すことにしたのだ。]
……私のこの声でお察しかもしれませんが、
私はもはや、「生身の人間」ではありません。
この意識すら、電脳化されたものです。
それでも宜しければ、この私を、
陛下が築く坑道を照らす光にして頂けませんか。
[こうわざわざ付け加える辺り、フアナは「人間」か「機械」かの違いによる対応の差を気にしている。
(なお電脳化については、相手をスラム出身の「裏社会」の人間だと認識していたが故に、特に伏せなかった)
ここで「穴掘り帝国」への己の加入を断られることも予測に入れた上で、フアナは「見た目は」人間によく似せた両目を、まっすぐに「女王」へと向けていた。]
[ところで件の15歳の少女は「小柄にして結構な怪力女王らしい」「ムキムキらしい」という噂も立てられてはいたのだが――。
フアナが自分からはこの件について触れなかったのは、特に配慮だの忖度だのといった意識からではなく、単に言う必要がなかったからだった。*]
[ぷんすこ怒る、まだ二十に満たない娘に反して、
[フットマンは不変が嫌い。それは、人間関係もそう。
一言も会話をしたことがないままなんて、もったいない!
──と、男は言う。人の好き嫌いは話してから決める。
でも、好き嫌いも不変なのは嫌い。
だから、今日好きなものは明日嫌いかもしれないし、明日嫌いなものは明後日には好きになっているかもしれない。だから、男は言う。
「今は好き」だとか、「今は嫌い」とか。
フットマンがあの“駄々”をこねたときはまさしく、「今はボスが嫌い」だったのだ。「ずっと従ってばっかりでつまらない」とか。変わらないから、ちょっと飽きたとか。
彼にとっては、たったそれだけ。
だから、「しばらく暇をください」というノリで、「一旦組織から抜けます」だなんて言う。]
[だけど、人間は矛盾するもの。
フットマンは自由を愛するが故に、不変を嫌う。
なのに、自由を愛することだけは“変わらない”。
たったそれだけが変わらない。
世の中に、絶対的に変わらないものなんてない。
だけど、絶対的に変わり続けるものもない。
ちょっと考えれば、他にもフットマンの中には矛盾があるだろう。
たとえば、不変を嫌うという態度も、彼自身が不変でないから「好きになったり嫌いになったり」している。閑話休題。]
[そうだとも。大事なのは、“しばらく”というところ。
結局、彼は離反する気もなければ、しれっと戻ってくる気でいる。
だから、「自分が出した提案にやる気があるのはわからない」。
ただ、今のままでいるのは面白くないってだけ。そりゃもう、不誠実だとも。
だけど、公爵自身の性格やらはともかく、これに手を焼くほど公爵とフットマンの付き合いは短くないだろう。…たぶんね。*]
/*
なんか脳みそが全然推敲できてない気がする
まじで変なことしゃべってたらごめん
いつもノリと勢いで書いてる よくはない
[さて、フアナの新たな所属先が何処になったとしても。
彼女はリリオ・カサ・ブランカの長から与えられた「フアナ」の名を捨て、新たな名を名乗りだす。
これは、リリオとの完全な決別を示す意志から。
――「まだ何か繋がりがある」とでも勘繰られれば、
それは彼女を拾い上げ“生き”させたリリオが
中立の掟を破った……と勘違いされかねない、と。
幾らか
渾沌と商いの国に流れ着いた、とある外来の思想や宗教を由来とする「オクリビ」の名を
その序に、裏側の者にありがちな称号も、自分の中で一つ決めてしまった。
これもまた外来の思想・宗教を由来とするものだったが――。
ここはトループだ。
あくまで渾沌の国トループだ。
譬え本来の教えの民にとって冒涜的に聞こえようとも、トループの民としては何も気にするところではない。]
元・火葬技師 オクリビは、 荼毘葬送 オクリビ に肩書きを変更しました。
“荼毘葬送”のオクリビ。
ちょっとした虚仮威し程度にはなるかしら?
[とはいえ「荼毘に付す」――焼却するのも、「送り火」――火をもってあの世に還すのも、己の主の敵となる他の組織や外国勢力のことではない。
リリオ・カサ・ブランカで灰に還した故人たちのことでもない。
これは、かつて生きていた15歳の子供に対して。
――知らぬ間に機械化され、結果として親にも捨てられた、生身があった頃の自分自身だ。
……とはいえ、「オクリビ」の名前は兎も角。
この称号について組織の主からクレームが来た場合は、別の二つ名に変える心算ではいたのだが。*]
[──さて。どういう流れだったか、フットマンはもう忘れてしまったけれど、フットマンがフィジシャンの趣味>>52を知った。
そのとき、フットマンの口を突いて出た感想は「趣味悪ぃな」だった。
だけど、言葉の並びとは裏腹に、フットマンには嫌悪というより、揶揄ったりだとか、面白がるような色が浮かんでいた。
おかしくってしょうがない。
趣味が悪いと言った直後のくせに、フットマンはケラケラ笑う。]
なるほど、電脳だとそういう遊び方もあるか。
[フットマンが自分の後頭部を触る。
アンドロイドなら、接続用の穴がある場所。でも、生身の人間ならば、何もない場所。
別に、生身の人間だって想像して触ってもおかしくはないけれど、大抵は電脳化した人間が触れることが多いだろう。]
[じゃあ、やっぱりアンドロイドか。それは──さあ?]
[フットマンが『夜の女王のアリア』幹部から、『暮れぬ朝の王』ボスへと肩書きを変えたあとも、度々顔を合わせる機会はあった。あるいは、部下から「こわかったぁ」と泣きながら話されることも、あったかもしれない。
泣きながら話してくる部下は、総じて電脳化していたから、まあ無理もなかったかもしれないけれど。…いや、泣くなよ。何もされてねぇだろ。
ともかく。顔を合わせたとき、彼はこう言うのだ。
王様は板についてきたかい?と>>72。
フットマンの返事は多種多様。なにせ、変動的なのがこの男だ。]
[ 「私は最初から王様だったよ」とか。]
[ 「王様になった覚えがない」とか。 ]
[とにかく、言うことがしっちゃかめっちゃか。数回に何度かは同じことを言っただろうけれど。]
[だけど、部下たちの言葉はだいたい一緒。]
[ひとつ。
かつてフアナの名を与えられ、今オクリビを名乗るこの女には、「感情」らしい感情の発露が起こらない。
これは彼女の元々の人格ではなく、機体性能の問題によるもの。
機体の損傷情報をCPUに送る「痛覚」や反射的な回避反応程度は実装されているが、いわゆる生身の人間じみた苦痛や恐怖の再現という訳ではない。
譬えその機械の眼球や口腔の外装が潤って見えようとも、実際に涙や唾などに相当する液体を零すこともないのだ。
それから、もうひとつ――]
“ 私ね、つい、想ってしまうのよ。
機械化人類、電脳化された人間を
拒む人と顔を合わせた時に――
「“私”じゃない私を殺してくれるかしら」って。
けれど今の私には、この場所がある。
私の生を望んだおばあさまも、
こうして共にいてくれる貴女たちも。
だから今の私は、死ぬわけにはいかない。
それで、できるだけ死を想わないように、
ああいった人たちとは極力会わないようにしているの。 ”
[これは、いつかリリオの後輩技師に打ち明けた内緒話>>42の一端。電脳化された意識がこのような思考を生成する程度には、彼女は己の死に対しての忌避感が薄い。
そしてこれは生き死にに関わらずとも、本来の“私”を失った>>6と認識する者としての、現在の自己への執着の薄さを示す言葉でもあった。
それでもなお、自死や自壊を積極的に選ばないのは。
端的に言えばこの告白の通り「自分と共にいる誰か」の存在故だ。]
ー いつかの赤い男と ー
[革の椅子に深々と腰掛ける
彼の趣味は、常人からすればひどく奇妙で趣味の悪いものに見える
(ページボーイはたまたまその時古い幼馴染に会いに行っていたため不在だったが、その情報元を聞いたとしたらきっと、『オェー!』と舌をだして嫌がっただろう。粗暴なやつだが一応女の子だから)
しかし
上下関係を意識しない振る舞いに対しても、
特に気にする様子はなく、むしろ古い友達のように、
それは良いことを聞いたと彼の戦利品を褒める]
『そうだなぁ、フィジシャン。
私も楽しみだよ…歯ごたえがある者との邂逅が』
[無邪気に今夜の献立を想像するかのような彼に
加虐的にもみえる嗜好も、猫が獲物を自慢してくるようなふうに見えてしまえば、手元に置いておいて、実に良かったと思う要因になるのだ**]
/*
戦闘が発生する以上、フットマンが機械なのか人間なのかをワタシは定義しなくてはならないわけですが…
縁故の具合で考えようと思っているよ。
とはいえ、40は軽く超えているとは思うので、この年齢層ならどっちでも問題なさそうというかみんな若いな
[とにかく、裏には変化がない。
まあ、だからといって嫌い、ってわけじゃあないけれど。
フットマンはぐるっと周囲を見渡して──近くに落ちていた誰かのペンを拾い上げると、縦に持って、そのまま離した。硬い地面にペン先から着地したそれが、軽く跳ねて、地面に転がる。]
……よし、こっち。
[跳ねたペンの先が指し示した方向に進路を定めた。*]
[こうした事情>>117>>118を、赤い男が察しているか否かは兎も角として。
オクリビは「カサブランカのフアナ」だった頃と大して変わらない素振りで、笑って言葉を続ける。]
うち……いえ、私はもう辞めてしまいましたが。
市場に出回らないパーツをお求めなら、
またカサブランカに脚を運んでも宜しいかと。
[今や他の組織に与する身として、あくまでリリオとは縁を断つ心算ではいたのだが――。
「顧客」の顔を久しぶりに見るや否やこうなるのは、闇市場の商売人としての気質の名残。
客の勧誘にしては妙に歯切れの悪い言葉を発話しながら、きまり悪そうな苦笑を顔に作る。
なお、オクリビは自分がリリオを辞め、他の組織についたことを特に隠すつもりはない。
寧ろリリオ脱退の話が広まった方が古巣に迷惑が掛からない、と指向している節すらある。
もっとも、肝心の新たな所属先については、この時は曖昧に濁すだけだったが。*]
[余談だが、リリオ・カサ・ブランカの電子データベースにはきちんとセキュリティがかけられており、フアナ自身もその保守整備を担当していた時期があった。
これはトループ国外の組織や国家、国内であっても個人の「ならず者」相手からの攻撃を想定してのものであり、国内の組織からの攻撃は想定していない。
(仮にもしそんな暴挙に出る「非常識な」組織が存在すれば、他の組織及び中央表通りの者たちによる集団制裁は免れられないだろう)
……が、組織に属する者が、組織の意向と一切関わりなく、あくまで個人でハッキングやクラッキングを試みることがなかった訳ではない。
とはいえその動機はただの遊び半分か腕試しか――あるいは「白百合」の内情への好奇心からか、ではあっただろうだが。
尤も、目の前の赤い男が、果たしてこうした個人的侵入者のひとりだったか否かは、また別の話。**]
/*
ざっと性別まとめてたんだけど、意外と女性の方が多め。
村建て狼除くとどっこい
〇女
ページボーイ
ズィー
アリシア
ヌル
オクリビ
〇男
フィジシャン
フットマン
ソル
オーネスト
といったところ。
ちなみに男性陣は38歳か年齢不明かの二択。
女性陣は現状10代のみって感じかな。
/*
機械なんだか人間なんだかわからないやつから血が流れたら興奮するので人間でいこうとおもうんだけど、年齢のゆがみとか出たらメトロポリスの技術に頼ります。
助けて、ウロボロス家(はぁと)
/*
発言するときに差分選ぶために確認するたびにだいしゅき…になってしまう
独り言差分のこれ、目そらすから打ち合いの最中にため息と一緒に独り言こぼしてるみたいでだいぶ好き
─いつか:フィジシャンと─
″女王様″のところの、頭の中を覗ける人というのは、きみのことかしら。
[目の前の男を見上げる。
「人の頭を覗き見る奴がいる」
そんな噂話を聞いた。本当ならば、頼んでみたいことがあった。]
ぼくの頭の中を、見て貰うことは出来る?
[もしも彼の趣味について知っていたなら、絶対にそんなことは言わない。知らないとは恐ろしいことだ。]
両親の顔を見てみたいんだ。写真も残っていないから。
[彼は話しを聞いてくれただろうか。どちらにしても電脳化はしていないのだから、結局は叶わぬこと。*]
─中央通り─
[数日続いた雨が止み、良く晴れた日だった。日差しが眩しい。
フードを目深にかぶり、表の道を散歩する。いつものスコップは持っていない。
今日は食材とグリム用の石鹸、新しい茶葉を買いに来ていた。ついでに昼食も済ませるつもりだ。]
*豚角煮丼*、*中華おこげ*、*鴨肉のローストオレンジソース*、うーん、どうしよう。
[悩みに悩んで、結局サンドイッチのお店にした。通りに面したテラス席で、グリムと一緒に少し遅いお昼ごはん。
胡椒が効きすぎていて、すこし辛かった。]**
[好きなもの、たくさん。
嫌いなもの、とくになし。
好むひと、たくさん。
苦手なひと、ほとんどなし。
嫌いな事など殆ど思いつかない。
例え自分を嫌ったり嫌がる人物とて、その反応が好ましく感じる。
むしろ、嫌えば嫌うほど追いかけてくるのがこの男と言う物。
ページボーイなる娘の事も、大層可愛がっていただろう。>>119
嗜虐趣味もあるし、被虐趣味もある厄介な物。だが普通に接する分には、一般人の皮を被っている。
獲物を横取りされたとしても、憎らしい腹が立つ等はあり得ない。その瞬間男の興味は横取りをした人物へ移り、そのまま執着へと移行するからだ。
しいて嫌いな物を上げるとすれば――、
此方が何かする前に腹をくくり、銃口を口に咥え、バン!
……そんな相手は好きではない。
興をそがれた上、気分が宙ぶらりんになる。度胸は認めるがつまらないヤツ。
そんな風に生きていた。]
― 中央表通り:オクリビと ―
こんにちは、『フアナ』
見てくれ、
丁度美味しそうな屋台があってね
[かけられた声に気付けば、>>116
手にしたチョコミントフレーバーのアイスを小さく掲げる。]
それに今、
仕事が終わったばかりだ
[上機嫌なのはアイスのせいか、仕事で遊んだ後だからか。
恐らくその両方が該当するだろうが、この男の場合、機嫌が悪い時の方が珍しい。
まるでこの世の全てを楽しむように、彼女の古い名を呼び無邪気に笑む。
相手が自分を好んでいるか、そうでないか。
電脳非電脳に関わらず、全員に対してにこやかに対応するのがこの男だった。]
へえ、それは良い
実は義手の出力をもう少しあげて置きたくてね
良いパーツが出回ってないかと探していたんだ
[続けられた営業トークと提案に、幾つかの相槌を。>>122
彼女の提案は自分にとってはとても有難い内容で、二つ返事でそれを受け入れる。
銃の発砲反動でイカレてしまう……、そんなやわな義手を付けて居る訳では無いのだが、パワーがあるに越したことはない。
性能はよければよいほど良い。改造を繰り返した四肢は元の型番の名残すらなかったが、皮膚に似せた火傷まみれのシリコンだけは変わらなかった。
では後で、リリオ・カサ・ブランカに顔を出す事にしよう。
通い慣れた場所ではあったが、此処の所訪れる機会が中々取れなかった。
良い部品が揃って居るといい。
かつて白百合のタグが在った筈の場所を一瞥すると、目を細め鬱蒼と笑む。]
[『人間関係』と言う物は丁重に扱い、綺麗に積み重ねるべきだ。
その方が、最後に壊した時に美しく無様に散るのだから。>>53
無論、台無しにする機会が必ず巡ってくる保証はない。
それでもいい。壊す壊さないにしろ、これは自分にとって大切なモノだからだ。
自分にとっての『大切』なモノは、決して表面上の薄っぺらなものでは無く、本当に心の奥底から『大切』と思える重要な感情。
それら全てを承知した上で、崩したいと言う願望を抱く破綻者。
自分と言う人物は、そういう風に出来ている。]
[交わす他愛ない会話さえも愛おしい。
生ある現在とは尊い物で、何物にも代えがたい。
全てのモノはかくあるべきだ。]
どうだい?『フアナ』
[組織を抜ける。それはどんな気分なのだろうね。
自分は現所属組織から動くつもりは無い故、既に『フアナ』ではなくなった相手に興味本位でそう尋ねる。
彼女が何を思って白百合を抜けたのか。それは自分の知る所では無いが、ほんの世間話のつもりで。
造り物では無い笑みを向ける。*]
/*
IDミスのウンチャラ、国主さんに何とかなりませんか…!?とお伺いしてきたのですが、
危ない操作だから無理ですねって言うお返事をいただきまして、
まあ、まあね、
やってしまった現実を受け止めます…。
時間は巻き戻らないし割れた卵は元に戻らない。
ウァーッ
よく考えたら、すでに全員に見られているのだから、今修正していただいても「何?」って感じなんですよねよく考えたら。
昨日の私は動揺しまくっていた。
エピローグ入ったら腹を切ります、はい。
[その場所にアクセスしたのは、夜の女王のアリアと言う組織の代表としてでは無く、あくまでも自分個人として。>>123
シーズニア産のチョコレート菓子を口に放り込みながら、薄暗い室内、ネット経由で
拠点として選んだ場所は、白百合からそう離れていない廃墟の一角。
ウッカリ足跡を残したとしても、そこに居たのは一体誰なのか。それはきっと誰にも分からない。
動機は「いつも買い物をしている組織の内情ぐらい知っておきたい」というシンプルな物。その時はおそらく、遊び半分でもあったと思う。
だが相手はトループ内に席を置く組織、冗談では済まない事も、無事帰れる保証も無い事も全て承知済みで。
混沌を是とする男は躊躇なくケーブルを繋ぎ、キーボードを叩くとアクセスを図った。
結果、惨敗。
めぼしい情報に手を伸ばしたと思った瞬間保守システムに噛みつかれれ、些か乱暴に痕跡を消すと、バックドア設置もナシに早々と切り上げた。
その後は荷物をまとめてすぐその場を去っただろう。
逆探知されれば厄介だ。
廃墟の一室に残ったのは、カラフルなチョコレート箱が1つ。
洋酒交じりの其れは食べかけで、ほとんど溶けていなかっただろう。*]
― いつかの日:ヌルと ―
[自身の頭をわたしに任せたい、と。>>124
そんな事を頼むなんて面白い子だなと思いながら、小さな依頼人をにこやかに見下ろす。]
もちろん良いとも
望むなら、何でも好きな物を見せてあげよう
幾らでもね
[彼女の記憶ストレージに残って居る物なら、何でも。
無意識化の保存であろうとも、何処かに痕跡ぐらいは残って居る筈だから。
丁寧に脳深部を探せば、親の顔ぐらい幾らでも出て来る筈だ。
了承の言葉と共に手を伸ばすと、彼女の短い髪に指を通す。
サラサラとした感触が、自身の義手に張り巡らせた神経から伝わり、とても心地よかった。]
[暴れ出さぬよう、慎重に。
子供の細く小さな体躯を抱きしめながら、彼女の頭が記憶が人格が、脆く崩れ去って行く様を味わっても良かったのだが、折角の申し出を台無しにしてしまうのも憚られる。
大切と思う物ならば、きちんと見せてやってもいいのでは。]
[故に取ろうとした行動は、頭の中を除くだけ。
覗いて、希望した画像データを渡す。依頼通りの仕事内容だ。]
それで君、型番は?
[その時は彼女にそんな物は存在しないとも知りもせず、そう尋ねる。
新世代型か、旧世代型か。覗いて欲しいと言うからには電脳化済みなのだろうと思って居たが、まさか生身のままとは。
望む返事が返ってこなかった事、想定外の事に面食らった物の、腰のポーチからイチゴ味のキャンディを一つ取り出して。]
すまないが、
君の頭を覗く事は出来ないんだよ
今の状態ではね
[暖かな手に、赤い包みの其れを握らせる。]
脳を入れ替えたら、
またわたしの所においで
[少し困ったような笑みと共、少女の頭を優しく撫ぜると、その場を去っただろう。**]
[
あの事件が起こるまで自分は気にした事は無かったし、既に死んだ命に対しても同じ事。
けれど蘇った愛らしい人形は別であった。>>74>>75
抗争が落ち着くまでの素性は孤児とされた物の、ヒトとの関係性と言う物は簡単に、完全に切れるような物では無い。
一度見た顔、知った顔であれば猶更。
諸々の内情を口外することは禁じられていたが、彼女が働く店が中央表通りにある以上、どうしても何処かで顔を合わせる機会がある。
表面上は店員と客。
内情は上司の孫と、上司の部下。
宿を取る事は無かったが、食事の頻度はそれなりと。>>76>>77>>79
味も良いし、すっかり気に入りの店となった夜雀亭に通い、そこで働くアリシアの様子は後で
とはいえ、余程普段と変わった事が無ければ報告内容はいつも同じ物であるし、彼女との距離を常連客以上と詰める気もまるで無い。
無論、彼女の方から要件があるなら、話は別であるのだが。
一先ずの関係はそんな所か。
裏と表の境界線、赤い男は静かに佇む。**]
/*
ヌルさんのこと男と勘違いして男と絡むときのノリでいっちゃったよ!!!!ごめんなさい!!!!!
フィジシャン、他の人の設定も丁寧に読み込んでロルに反映させていて、すごくいいねボタン連打しちゃう
ええ、思えば、おじさまってば、
いつお会いした時もご機嫌でしたね。
…―――――――、
[笑顔のまま、思わず発しかけた
既に退職した私は、現在の在庫状況までは
正確には把握してはおりませんが――…
大口の「入荷」の噂は耳にしておりますので、
出力周りのパーツも良品に期待できると思いますよ。
[その「入荷」>>128の仕方が仕方故に(つまり、何処かの「有能な義肢持ち」が死んだということだ)表通りでは一応言葉をぼかす。
ぼかしたことで却って不謹慎になっていないか等は特に気にしなかった。]
……なんてセールストーク、
もう「フアナ」の名を捨てた私からは
口にすべきではないのですけれどね。
[己がリリオを抜けたことをきちんと理解しているフィジシャン>>130に対し、要らないだろう念押しを口にし、また苦笑いひとつ。]
[かつて白百合のタグを提げていたフードの片側に視線が来ていたのを意識しながら、彼の興味に答えを紡ぐ。]
「白い家」の外の裏庭は、確かに誰と出会っても、
私を――私のこの(電脳化した)意識と身体の事実を
隠さずに居られる、自由な広い庭園。
ただその自由は、誰かに「守られる」保証もないもの。
それに、昨日まで傍にいてくれた長とも同僚とも、
もう顔を合わせられない、そんな寂しい庭ですね。
[「寂しい」と口にしながらも、オクリビの表情に陰は落ちない。
声音だけは孤独感を表現するように幾らか落ちるも、女の電子の脳は「寂しそうな演技」を自覚する。
目の前の「電脳化した男」の笑みからは、造り物の色がまるで感じられないのに――。
そう思考した時に、オクリビは一歩分フィジシャンへと歩み寄り、先程は抑えていた
……いけない、いけない。
[小さく呟いてから、オクリビはフィジシャンから一歩分だけ離れる。]
ですが、そんな寂しい道の中にも、
私は私の、「オクリビ」の照らすべき道を――…
共に夢を見たいと思える人を得られました。
それが誰なのかまでは、今は内緒にしちゃおうかしら。
[もしかしたら既に情報が洩れていたかもしれないが、それならそれで別に構わない、と。
“嵐”は近い――その“嵐”の中では何れ、「夜の女王のアリア」にも、他の組織にも知れることだろうから。**]
― いつかの:朝の王と ―
[趣味が悪い?誉め言葉だな。>>111>>>112
異端を自覚する男はそう笑う。
わたしを知ってなお面白がる彼の頭を一度覗いてみたい気もしたが、接続できるか出来ないかさえ分からない情報量の少なさから、そういった欲は早々に諦めた。
幹部役職の頭を混ぜるような危険な行為はしないが、他者の人生情報を覗き込むのはとても楽しい。
それが流動的で掴みどころのない相手であれば、猶更の事。
やはり一度、夜の女王のアリアを抜ける前に酒もしくは薬で無理やり潰して、接続用の穴を確かめるべきだったかなんて、遅すぎる計画を練ったりして。]
[彼の言葉はいつもしっちゃかめっちゃか。>>113
王であるとかそうで無いとか、玉座に座って居るというのに、彼は変わらず彼のまま。]
まあ、どちらでもいいのだけれどね
[他愛無い世間話の内の1つ。顔を合わせるたびにそう尋ね、くるりくるりと変わる王の返答に静かに頷く。
けれど臣下の言葉はいつも1つ。>>114
だから、自分にとっては、それで十分。]
それは素晴らしい
[良い返事が聞けて満足だ。
どうやら彼の王国は堅牢に育ち、民にも恵まれているらしい。
いつか来る日を、
そちらが/こちらがトロフィーを掻っ攫う時を楽しみに。
今は王の臣下を揶揄うだけにしておこう。**]
“ ねーセンパイ、あの子もうちのこと、
頼ってくれてもいいって思いません?
社長は「彼はそういうスタンス」って言いますけど、
実は弔いをしたいのにできない、とかだったら
あの子すっごく不憫で可哀想じゃないですかー。 ”
[これは、今もリリオに所属する後輩の火葬技師のある日の発言。
彼女は「あの子」が「子」と呼べる実年齢でないらしいことを理解してはいるようなのだが、その上でバックヤードでこう零していた。
その時のフアナは「人を勝手に不憫だの可哀想だの決めつけない」の一言で、若い技師にふくれっ面を作らせただけだったのだが。]
[電子の脳裏に、ストレージ内の別の記憶もまた過る。]
( 未だにあのチョコハッカーのことネタにして
シーズニアティーパーティやってるかしら。
撃退の
……まあ本当の功労者は、システム構築の
先輩方なんだけれどもね。ええ。 )
[未だに容疑者の特定にまで至っていない侵入者>>131の一件から生まれた、ささやかな行事。
なお容疑者の特定に至っていないのは、事件後特にバックドアの設置が確認されず、同一犯と思しき足跡がその後も出てこなかったことで「一度きりの弱い脅威」と判断されたから、というのもあった。
……その件の「チョコハッカー」当人と、今まさに面と向かって話しているとまでは、オクリビも流石に思考していない。**]
[非電脳化、非機械化、裏技術が進む一方で、確かにそれによる弊害はあって。アイツらにとっちゃァ古の戦闘方法にしがみついている俺らなんざ、化石みたいなもんなのかもしれない。
それでも端末や情報はこの世の中必要不可欠で、電脳化してなくともある程度電子機器の世話になっているというのは、ある意味既に、俺らも冒されているのかもしれない]
武器だけでドンパチしてた時代が懐かしいスよ
[シュッと右手を前に突き出す。お前そんな前から戦闘員だったわけじゃねェだろ、と、野暮かつ正論のツッコミには左フックを躱す真似をしてみせた、あらよっと。]
[結局その犯人は分からずじまいだが、その夜もしもいつもの「夕告の夜雀亭」に立ち寄っていたなら、「情報情報うるせぇんだよ」とかクダを巻く俺の姿があったかもしれない。*]
/*ログ読むの面白いけど!
これ、RP村の参加者として読むのにそれ相応の技術がいるやつだ。
あと多分なんだけど、リアルタイムと世界内時間がほんのり程度に連動してる。
多分今のアリシア、私から動くよ!って受け取られてる気がするし、
そろそろ頃合いか〜ってお店の名前出してくれてるのも多分そういう時間軸把握してる前提があるやつだ。
お客様いっぱいなのはシンプルに嬉しい。
う、嬉しい〜〜!!
でもわたし遅筆なの!!!!許してー!!!!
いいんだよ、俺は
このへんに住んでんだし。
十分強ェんだぞ
[生身vs生身なら、割と負けない自信があるくらいには、そこそこちゃんと鍛えてもいるし、そこそこちゃんと戦える。]
それに。
…今日はやることがあってな。
[親指を背後に向けて指したなら、そこには白い花……が今まさに目を離したすきに、スラムの子どもたちに盗られていくところだった *]
そっか……
[もしかしたら、と思っていたぶん気持ちも落ち込んでしまう。
ふと、手を取られ、何かを握らされる。
赤い包みのキャンディ。]
ありがとう。
[頭を撫でられるなんで、祖母がいなくなって以来だった。生身でない手の感触が、すこしむず痒い。]
またね、おじさま。
[裏通りを歩いていく。いつもより少し、軽やかに。
カラコロ、カラコロ、口の中に甘酸っぱい優しさが広がる。
「入れ替えたら」
彼はそう言っていたけれど、入れ替えてなかったら来てはいけないとは言われなかった。]
甘いものが好きなのかな。
甘いお茶がいいかなあ。
[次に会えたら、お茶会に誘ってみよう。
祖母直伝の紅茶クッキーも添えて。
新しいおともだちに、なってくれるだろうか。なれたらいいな。]
ねえ、おじさま、フィジーおじさま。
甘いお茶とお菓子は好きかな?
[お茶会のお誘いに彼の元へ突撃しに行くのは、また別の話。]*
ー 回想:白百合の葬儀社について ー
[『BloodSunのケチ』と
どこかで陰口を叩かれている今日この頃。>>146
皆様いかがお過ごしだろうか。
こちらはむしろ『昔は払ってやってただろうがお客様は神様だろ???』とカスハラみたいなことを言い放ちそうな日加減である。
金払いの悪さを揶揄されたところで、こちらは全く気にも止めていなかった。
金を払うよりも、金を払って手に入れた第三者から巻き上げたほうが早いという、ハイエナのような集団からすれば、むしろ死体を焼くことや使い古しのパーツにわざわざ金を払うほうが非効率的だしコスパが悪い。
必要なパーツは、てきとーに襲撃して奪えばいい。
余った死体は使える臓器だけ抜いてバラせばいい。
頼る理由なんざないね、と、男は強情にも言い張っていたりする。
それは、ただの言い訳とも、負け惜しみとも言えるのだが]
[…昔は金を払っていた。という話が出たので
一つ回想を言葉にしよう。
男がまだ生身の肉体を持っていた頃だ。
BloodSunがまだ小さな組織だったそのときには
男は無骨で粗野な内面そのままの姿で葬儀社に赴いていたことも何度かあったのだ。
そして、顔立ちのいい女が相手のときは機嫌よく、
顔立ちの悪い…顔が美しくなかったり、大きな傷が目に見えてはっきりある女が相手のときは、露骨に嫌そうな顔をして取引に望んでいた。
依頼は死体の処理…がメインではなく。
死体の中に埋め込まれた様々な強化パーツの取り出しと買い取り。
他にも、いい『在庫』があれば、ある程度金に渋りながらもきちんと購入していただろう。
金を出すことに不満というか不快感はあるが、
葬儀社があるのは中央表通り。戦いはご法度。
必要なものを手に入れるために仕方なく使ってやるしかなかった。粗野な態度の手下共を連れて、相手する女の顔にあわせて金払いの良し悪しが決まるという特性は実に厄介だったことだろう。それでも、きちんと『取引』はしていた。そのことに抵抗もなかった』
[…そんな粗野な男が、
5年前を境にパタリとくるのをやめた。
BloodSunの傘下のものは、むしろどんどん増えていたのに。
スラムや裏社会のあちこちで法外な稼ぎ方をしているという噂も当然流れていただろう。けれど、それ以来『男』自身は来なくなり。
しばらくしたあとに、愛らしい少年型アンドロイドが
ぼろぼろな姿で葬儀社を訪れたのだ。
その時相手にしてもらったのは…
確か、顔に傷のある女だった気がする。
男にとってその来訪は、
その外見がどれだけ使えるかのテストだった。
中央表通りでも、十分通用するものであれば、
演技力を上げれば、油断する敵も更に増えるだろうという腹積もりだった。
ほんとうにただテストのつもりだったのだ
それなのに…… ]
…あ、あのう、ニンゲン様…
ぼ、僕…ご主人様に…ご主人様に、
死体焼いてこいと言われて…
けど、ご主人様の中に、大事なパーツが入ってるんです…
どうか、取り出してもらえませんか?
おかね…お金、は、あんまりなくて、困ってて…
[汚れきった服装のまま、
細い手で死体袋を引きずってきた(ように見せかけているが店の外では普通に担いでいたのは秘密だ)少年型アンドロイドは、上目遣いに傷のある女性に頼み込む。
こうすりゃいいんだろ?ちょろいもんだ。と
内心では思っていた…のだが。
なぜだろう、傷のある顔を見上げると。
ポンチョのフードの下にある長いまつげの瞳を見ていると
なぜか、胸のあたりがきゅっとしてしまった気がするのだ*]
─ヌルの仕事─
[焼却炉を使う前に、やっておかなければいけないことがある。
燃えるものと、燃やしてはいけないものを分けること。
機械パーツは燃やしてはいけない、それ以外はだいたい燃えるもの。
体内に埋め込まれていた部品が弾けて、焼却炉の中で爆発したことがある。それからは入念に確認している。
仕分けたものを焼却炉に入れて、燃え尽きるまで数時間待つ。
その間に片付けと次の準備をしておく。
炉の火が消えたら、骨と灰を掻き出す。殆どの骨は燃えてしまうが、残ったものはさらに細かく砕く。
砕いた骨と灰を、土で作った壺に入れて蓋をする。壺といっても焼成したものではなく、型を取って乾かしただけの簡単な物だ。それを庭の一角に埋める。
そうやって、ここは作られている。]
[取り出したパーツは、汚れを拭き取る。以前水洗いをしてしまったせいで、引き取って貰えなかったものがあるので要注意。
綺麗にしたパーツは、表のジャンクショップへ、そこで引き取ってもらえなかったものは裏のお店へ。自分が持っていても使い道がないので、有効活用して貰えるところに売る。
生きていくには金がかかる。そういうものだ。]*
[絶対的な物は無い。
実質的な力のない小娘に手をかける、など夢にも思わなかったアリシアは、その言葉を実感と共に反芻する。
当の派閥は今や跡形もないと聞かされていたものの、失ってからでは遅いのだ。]
[現在の居場所は裏路地の陰、少女と見て襲ってきた暴漢を一撃殴ったところ、地面に頭を打って死なせてしまったらしい。]
……これ、どうしよ。
ちゃんと加減したのよ?本当なの。でも……
[面倒ごとになったら大変だ。焦った頭で導き出した答えは、見て見ぬフリをするというものだった。
周囲の様子を窺うと、そそくさとその場を離れる。どうかこれが原因で大きないざこざが起こりませんように。]
[機械腕を長丈のマントで隠し、軽度の変装をしたうえで裏路地を歩く。
今はちょっとした買い出しで、八百屋に向かうという話になっていた。都合よくも今向かっているのも八百屋だ……売っている物は少し違うけど。]
――そう、良い買い物をしたわ。
ええ、またの機会があればどうぞよろしく。
[お酒というのは便利なもので、いとも簡単に人は秘密を吐き出してしまう。
ここは情報屋の潜伏場所。完全紹介制の請負をしているこの男は、如何なる組織にも属していないために情報深度は物足りないが、それ故に私のような立場では関与しやすい。
もっとも、紹介を受けたわけではなく例のお客様に確認をすればすぐにバレるので、次の機会は無いのだが。]
[いったいこの街の水面下で、何が起ころうとしているのか。
交易の中継地たるこの街に不相応な程度には資源が集まっている、という嫌な予想の裏付けが取れ、気が沈む。
組織に直接関与するのは悪手だと理解していた。父という後ろ盾のなくなった今の私は組織の決定に抗うことができない。
宿の保全という目的を思うと、少なくとも今の段階では、起こりうる障害よりも単独行動の自由度が勝ると考えた。]
……それに、お爺様の思惑もわからないのよね。
[私を表社会に送り出そうとした時の眼。
何か面白いものを見るような目が、脳裏を過る。私を年相応の少女として扱う組員達とは違う、不気味な目。]
もっと深入りしなきゃいけないのかな――
[そういえばアテが無いこともない。
それなら明日はちょっとしたスパイ気分ね、と生前に見たドラマの内容を思い出しくすりと笑う。
こういうの、けっこう性に合ってるのかも、なんて独り言ちながら。]
う……ぼ、僕は……ニンゲン様ではありませんよぅ……
だから、お使いに行かされるんです……早く帰らなきゃまた叩かれる…
[可哀想に、そう言われたあと、一瞬少年は固まる。
そして、今度は悲しむようにわざと顔を隠す。
悲しそうなフリをして、敵を味方につけるのは常套手段だ。…ただまあ、顔を隠した理由は他にもあるのだが。
(自分で憐れみを誘ったくせに、
実際に気を遣われるとピキる沸点の低さは
スラムの馬鹿どもと同じだった。
格下に見せかけてるのに
実際に格下に見られると勝手にぴきる、
実に良くない性格である。)
少し深呼吸をして、震えを落ち着かせる。
彼は優しい人なのだろう。
こんなクズ鉄の身体をも憐れんでくれた。
ならどこかで利用価値というのもありそうだ。
ここは生かしておいて、目障りになってから相手をすればいい。男はとりあえずそう思った]
…え?そうなんですか?
……なら、よかった。
ニンゲン様は強い人なのですね、安心です
[そしてついでにいいことも聞いた。
どうやらこの男、抗争が多いこの地でも、
普通にいなせる程度には強いらしい。
少年視点ではどの程度のものかはわからないが、
下っ端達がここらで悪さするときには、
そういうやつもいるって話ができれば、
攻めやすさは段違いだ。]
…え?やること?です、か?
[さて、そんな捕らぬ狸の皮算用をしていたところ、
もう一つ彼の事情を耳にする。
やること、と指さされた先には……>>153]
あっっっ…!!!ガ……!!!
[ガキども…!!?と、叫び出しそうになってしまったのを必死に食いしばる。
というのも、つい先程花を盗んでいった少年たちに、男は見覚えがあったのだ。ありすぎた。
何を隠そう彼らは、男の根城とするスラムにもよくやって来て、遊んだりくず鉄をちょろまかしていったりするガキどもである。
ガキなので、いつかバラして売るかマニアな変態に売り飛ばしてやろうかと思っていたが、その割には発育も悪いので今は見逃し状態。
あ、あ、あ…!!!と花が盗まれたことを指摘したいがいま指摘すると男の正体がバラされるかもしれない…!!!あっクソガキどもアッカンベーして行きやがったコノヤロウ]
あ、え、え、ええっと、ニンゲン様?
な、なんか、えーと、さ、殺風景ですね?
[なんとか必死にそう言って、花盗られてんぞ!と伝える。
逃げ回る子どもたちはまだ視野の範囲内だが…さて、男はどんな反応をするだろう?*]
よっこらせっ、とおおおい!!
おわっちゃぁあ!
[ツルハシを振り上げたところで、後ろからかかる合成音声>>98。
ここから先に勢いをつけた振り下ろしの動作が崩れて、ツルハシが後ろにがくんと、そのまま重さが言ってしまい、おっとっとと、片足を軸にぐるんと身体が回って。ちょうど後ろへとスタッと向いた]
へ?
[そして、そのまま後ろの人物を見上げる形になり。
きょとんとその顔を見つめ]
あっっっ…!!!ガ……!!!
[ガキども…!!?と、叫び出しそうになってしまったのを必死に食いしばる。
というのも、つい先程花を盗んでいった少年たちに、男は見覚えがあったのだ。ありすぎた。
何を隠そう彼らは、男の根城とするスラムにもよくやって来て、遊んだりくず鉄をちょろまかしていったりするガキどもである。
ガキなので、いつかバラして売るかマニアな変態に
売り飛ばしてやろうかと思っていたが、
その割には発育も悪いので今は見逃し状態。
あ、あ、あ…!!!と花が盗まれたことを指摘したいが
いま指摘すると男の正体がバラされるかもしれない…
あっクソガキどもアッカンベーして行きやがったコノヤロウ]
あ、え、え、ええっと、ニンゲン様?
な、なんか、えーと、さ、殺風景ですね?
[なんとか必死にそう言って、花盗られてんぞ!と伝える。
逃げ回る子どもたちはまだ視野の範囲内だが…さて、男はどんな反応をするだろう?*]
[そのエコーの最中にその人物が自己紹介を始める。
そのとき、自分はカチンと固まってるようにみえたかもしれないけど、
決して緊張とかではまく、「女王陛下」という響きに思いの外衝撃を受けていただけである。
そう、自分は女王様…]
[そして、>>99国へ加入したいという言葉に、ようやくはっ!と瞬きをパチパチパチとした。]
は!えぇえええ!!
国民第一号!?
ほだら、いぎなり!
[ツルハシを離し、両頬に手をあて、]
これが、かりすま!いうもんだべか!
[おそらくそうではないが、本人は女王陛下という言葉で、
ニヤける顔を抑えきれていないのを頬を抑えて。]
いやぁ、そげな…
[加入したい理由>>101>>102を告げられれば、照れて頭を掻きつつ。]
国、造りたいんは、ほんとうだけんど
宝物掘り当てたらお金持ちーもいいなと思ってるんよ?
[15歳の貴方の抱いた夢に砂場を掘ったら宝石がでてきて大金持ちーのような"まだ大人になりきらない少し邪で純粋な夢"もあることもあることを、彼女がどう思うかはわからないが、]
んーと?
でんのうー?って、コードがついてたりする人のこと?
そういう人かそうじゃないかって、わけなきゃだめかなぁ?
[少女にとっては、電脳化された人も彼女がいう"生身"かどうかも。
「よくいる人」といったもので。
でも、大きく頷いて]
うん!こぢらこそ、よろしぐ…
よろしく!
[訛りを少し訂正しつつ、]
ズィー女王さまの国(予定地)にようこそ!
[そういって、つかめるなら彼女の手を両手でぎゅっと握った。]
あ、それで。
ふ。ファナ?ちゃん?くん?
[女の子かな?男の子かな?と首を傾げて。
後に>>110オクリビへと名前が変わるのだけど、
しばらくは、それも含め呼び方に悩んでいる女王様がいることだろう。]
[怪力女王だとかムキムキだとか。
そんな噂があるとはつゆ知らず。
そんな噂は多分きっと別の女王だと思ってる。
もし、彼女が手をぎゅっとされるのを受け入れているのだったら、少しだけその片鱗を感じれたのかもしれないけど、電脳化されている者にどう感じるかはまだ不明*]
/*
にやけるズィーちゃん可愛すぎ問題
アリシアちゃんといい、フィジシャンといいかわいいやつおおすぎる〜〜〜!!!
/* ソルのギャップとても好き。
近くを通りがかろうかと思ったけど思案
もう少し何か決定的に一触即発の誰おましてみたさはちょっとある。
金にすんだろ、どうせ
[そんな興味のなさそうな俺のことを、相手はどう思っただろうか。勝ち誇った顔で逃げていく子どもを目で追ったあと、少年アンドロイドに視線を戻した。]
金目のものを放置すりゃ盗られる。
そんなのここじゃ日常茶飯事だ。…だろ?
[自身も劣悪でなくともまあ似たような環境で育った身だ、落ちてる財布があれば拾う。金目のものがあれば売りつける。そんなの当たり前の世界で。
そんな当たり前の“人間”の世界を望んでいるだけだ。ドブネズミのように足掻きながら。]
いいんだよ、別に
花がそこにあったとして
誰か還ってくるわけでもねェしな
[花を供える、祈る。…誓う。年単位の習慣は、一通り終わった。そのあとのことは、割とどうでもよかった…なんていうと、花に全く興味がねェのがバレちまいそうな気がするが。
投げやりにも聞こえる、表に出た言葉に。アンドロイドは何を思うだろう。]
んなことより
いいのかよ、こんなオッサンに構ってる暇ねェぞ
怒られちまうんじゃねェのか?
[別にガキが好きなわけでもねェし、アンドロイドの将来がどうなろうと知ったこっちゃないが、俺のせいでコイツがぶん殴られるのも胸糞悪い。だからもし、一通りの会話に終止符が打たれるのなら、そんなことを聞いたかもしれないが。 *]
― 中央表通り:オクリビと ―
[ヒトの食物を摂取できない相手にソレを見せ、あまつさえ美味しそうだろうと言う行為はあまり褒められたものでは無い。>>137
相手によっては気分を害すかもしれない行為であったが、そんな事すら気にしないのが自分と言う人物であった。
デリカシーが無い。そういう枠に入るのかもしれないが、正確に言えばそういう物でも無いだろう。
人の心が欠けている、頭のネジが飛んでいる。その辺りが適切か。
一瞬でも会話が仕事の話と移れば、ご機嫌所か、満面の笑みを返す。>>138>>139
自分と言う人間にとっての最上級の欲。それが破壊、破滅、混沌。
偏ったアライメント属性ではあったが、軸その物は通っていて、ブレる事など滅多に無い。]
嗚呼、嗚呼、本当に美味しかったよ
個人的には、もう少しやりがいがあっても
良いのだけれどね
[誰かにとっての大切なモノを、粉々と砕いて台無しにしたい。
そう言った自身の本質を、そのままの言葉で話せることは珍しい。
故に彼女は「大変好ましい」に枠に入る。
……好ましいの枠が広すぎる事は、今は横に置いておこう。]
まあ、
今の立場としてば十分な食事かな
[組織に属する以上、ある程度の秩序は保つべきだ。
殺しはしない。しても良かったかもしれないが「夜の女王のアリア」の意思が混ざって居ると思われるのは不本意すぎる。
けれど本当は、取り返しのつかない事になってしまってもいい。むしろそれが望みなのだと。
わたしは、そういう物を愛す。]
[入荷の話を聞けば、「それは良い事を聞いた」と返す。>>140
裏通りの話を表でするなんて、なんて背徳的なんだろうね。
誰かの破滅の名残を拾いに行く事を楽しみにしながら、彼女のセールストークを聞いていたが、かつての彼女の名残を残す会話を続けて居る事に気付けば、肩をすくめる。
相手がまだフリーの身であったなら、ウチの組織に入る事を勧めたのに。
きっと楽しいよ。なんて思うのは自分だけだったかもしれないけれど、兎に角残念に感じた。]
[自由で、だからこそ保証が無くて、当たり前だった存在の居ない、寂しい所。>>141
もし自分が「夜の女王のアリア」を抜けても、彼女と同じように「寂しい」と感じるのだろうか?
…いや、そうはならないだろう、彼女と自分とでは本質的な物が恐らく違う。]
それを感じるのが、
――今の『オクリビ』と言う存在?
[自分の拾えない「寂しい」を纏うような、逆に纏って居ないと感じるような、不思議な相手。
『フアナ』の時には無かった『オクリビ』の感情をなぞりながら、トーンの下がった合成音声を耳にする。
変わらない顔色に、彼女と言う存在の在り方に幾つか瞬きを返して。
けれど一歩離れた相手を、追うように一歩踏み出し、背を屈めフードの中を覗き込む。
そうして静か囁くだろう。]
――それが愛すべきモノならば
[わたしが壊すモノは、全てだれかにとって大切なモノ。
尊いから、愛おしいからこそ壊すもの。
あなたにとっての、あなたはなあに?]
[気が済めば一歩戻り、元居た場所へ。
彼女との距離は一歩分開いたまま、此方の笑みは変わらない。]
共に歩める者を見つけられたなら幸いだ
[それは、あなたの新たな拠り所?
これから『オクリビ』を構成して行くであろうパーツの一部?
内緒と言う言葉に笑みを深めて。
秘密は好きだ、大好きだ。]
あなたの、これからの旅が良い物でありますよう
そう、祈って居るよ『オクリビ』
[内緒の中身は、これから誰かの頭の中を覗いた際に出て来る物の一部かも知れないけれど、ネタ晴らしの時を楽しみにしておこう。
世間話が終われば、行先は裏路地、
表通りにはもう少し居る予定だが、彼女と別れた後の予定はそう。
後は、甘い物を買っておこうか。
ポーチの中の自分用キャンディを、丁度切らしてしまった所だし。*]
‐フアナからオクリビへ‐
[フアナがオクリビと名を変えるときは、変えちゃうの?と聞いたけれど、
変えることを反対はしなかった。ちょっと、もったいないなとは思ったけど。]
知ってんよ!オクリは贈りもので、
ビは火!
火の贈り物!我が国を照らす光!
[彼女の意味合いとはずれていたが、少女はそう思って、よく似合うと伝えた。]
名前が変わることも、よくあるもんねぇ。
おれん名前も拾い物なんだ。
石にな。書いてあったんだ。
Zって。ズィーって読むって教えてもらってな。
[名前がないことも、自分でつけることも貰うことも。
自分がスラム民だからそう思うのかもしれないけど。
自分の名前についても、そう伝えて。]
[彼女の二つ名については、]
ちゃ、?ちゃび?
[彼女には難しかったようで、「茶毘に付す」とかの意味合いはわからなかったけれど。]
二つ名って、かっこいいね!
[そういって、二つ名に対しても反対はしなかったし。むしろ、自分の二つ名に憧れを持った*]
…夜の女王のアリアから、独立ぅ?
それも、気まぐれアンドロのフットマンが王様???
おいおいなんの冗談だよ、潰されてーのかあいつ
[聞きつけたのはそんな噂だった。
なんでも、自由をこよなく愛する王様が、
自由を愛しすぎるあまり、
『夜の女王のアリア』の領土を増やすとかいう名目で
反旗を翻したらしい。
いや、正確には、独立宣言と共に未来の陣取り合戦の約束をしたというのが真実ではあるが>>31
情報屋から得られる情報には限りがある。だから、敵対組織の中でどんなやり取りと密約があったのか知るわけもなく。
『フットマン』が『デューク』に逆らって、自らのテリトリーを広げ始めた…ということだけが伝わった。
男からすればこれは厄介だった。
ただでさえ目の上のたんこぶだった夜の女王のアリアが、2つに分裂した上にそれぞれでテリトリーを広げてる?
仲間同士やりあって共倒れしてくれりゃ楽だがどうせそんなことにゃなりはしない。
フットマンの気まぐれ具合は、様々なところで目撃されているからよくわかっている。気が変わって、やっぱ帰るわ〜になったとしてもおかしくはないだろう]
…野郎共、先にフットマン潰すぞ。
デュークのクソジジイの領土削るのに、
あいつらの土地根こそぎ取ろうぜ???
[…気まぐれのせいで、自分たちのテリトリーが奪われる前に。
マフィアのボスはフットマンの方から先に片付けることを決意する。
…まあ、結果としては、
彼らの王国の想定外の堅牢さと、
臣下の忠誠心の高さに難航。
BloodSunのテリトリーを侵されぬよう牽制し、
互いのラインを明確にするところで、戦いは一旦膠着し…今日も明日も、仲良く睨み合いの喧嘩をしている状態なのだとか]
……はっ、ハリボテの王たぁ笑わせる。
その玉座をいただくのは…俺達だ。
[『夜の女王のアリア』そして『暮れぬ朝の王』
彼らのような高貴なものたちは、
足元を見ないのかもしれないが。
だが気をつけ給え。その席を狙うのは
君たちだけではないのだから……**]
― いつか:ヌルと ―
[またねの時は相手が電脳化した後であろうと踏んでいた為、再びの来訪と誘いに暫し無言。>>157
そして、フと噴き出す。]
愛称付きと来たか
困ったな
けれど甘い物は大好きだよ
[困ったと言いつつ全く困った顔をしていない男は、素直に味の好みを口にする。
嗜好は殆ど子供舌。甘いお茶もお菓子も歓迎だと笑っただろう。
自分が他者に付きまとう事はあれど、付きまとわれるような事は滅多に無かったものだから。だからおかしくてしょうがない。
ともだちと数えてくれる事が素直に嬉しくて、自身が育む『大切なもの/いつか壊すもの』の一部に、新たに一人名を加える。
誘われれば素直に付いて行っただろう。特に裏があるようにも思えなかったし。*]
―いつかの夜:オーネスト―
こんばんは、オーネスト。
[目当ての人物を見つけて、声をかける。
今日は、白い花を持っていないようだ。それとも、もう用事を済ませた後だろうか。]
一昨日、きみのお友達をみつけたんだ。誰か迎えに来るかと思っていたけど、まだひとりきりだったから、教えておこうと思って。
[怪訝そうな顔をされたら、「工場の人だよ」と付け加える。]
身元が分かるコは、迎えが来るかもしれないから置いておくんだ。それでも来なければ、ぼくが迎えに行くことにしているの。
あのコはどうする?
[長い前髪で見え隠れする青い目を、じっとみる。
彼が引き取るのならその場所まで連れていくし、断るのなら自分で迎えに行くだけだ。]*
[その日も、いつものように裏路地を散歩していた。
グリムは今日はお留守番。そんな日もある。]
♪〜♪〜
[いつもの歌をうたいながら角を曲がり、振り向きざまにスコップを地面に突き立てる。
女が短い悲鳴をあげて蹲る。]
何か用かしら。ずっと、着いてきてるよね。
[女は怯えたような、怒っているような顔で睨みつけてくる。
彼女の持っているものを確認して、納得する。
小柄な相手なら簡単に攫えると考えたのだろう。生憎と、捕まってあげるわけにはいかない。
スコップを外して、彼女に目線を合わせるようにしゃがむ。]
きみ、向いてないよ。
仕事が欲しいなら、あそこの葬儀社に――
[言い終わる前に彼女がこぶしを振り上げようとして、
その前にナイフを喉元に滑らせる。
バチバチと、沢山の管から火花が散る。
意識はないようだが、これは、生きていると言って良いのだろうか。
いろいろ彼女の体を見て、どうやらまだ稼働できているらしいと結論付ける。ならば、自分が連れていく必要はないだろう。]
ばいばい。お友達にみつけてもらえるといいね。
もし壊れちゃっても、ぼくがちゃんと、迎えに来てあげるからね。
[そう言い残して、その場を後にする。]
♪〜♪〜
[ゆらゆら、ゆらゆら、灯がひとつ。
ひとりぶんの影が、揺れている。]**
― ある日の夜雀亭:アリシアと ―
……そうだったかな?
[お喋りした事が無い。と言われれば、数秒そうしらばっくれる。>>167
自分は唯の、この店の常連客。
そうでは無い事はバレているだろうと思って居たが、急に相手から詰められた距離に、注がれた酒を片手、余所行きの笑みのまま瞬きを数度。
この状態でのしらばっくれは通じないと判断すれば、後ははぐらかしに入るだけ。]
わたしの仕事は医者――
[己の本名は既にない。
空白のプロフィールを埋めるかのよう、上書きされたのは唯のコードネームで。普段名乗る肩書をそのままに、そううそぶく。
軽い応急処置位は心得ていたが、実際は医者でも何でもない。
まあ『頭の中の検査』ならば得意分野であったが。]
面白い話なんて無いと思うけれど?
[嘘、実は凄くある。
たとえば、今日裏路地に転がしてきた男の、長くも短い一生の話とか。
ちびりちびりと注がれた酒を舐めるよう、悪意ある飲み物かなど警戒交じりに口にしながら。
アルコールは甘い方が好みだ。デザートワインや果実酒の類であれば尚良い。
あとは、酒はそれなりに強い。夜雀亭に訪れる際は仕事混じり故、泥酔するまで飲む事は滅多に無いだろう。>>165
何はともあれ、自分はアリシアと言う対象に、笑顔で迎え入れられる常連となった。
さて、さて、彼女の作戦は何処まで通用するか。
それは彼女次第と言った所か。
なお
― 過去:とある筋からの情報 ―
[どうやら「BloodSun」が大層腹を立てているらしい。>>191>>192>>193>>195
今まさに2人して地面に座り込み、向かい合うよう胸に抱いている意識の無い女。……の頭から引っ張り出してきた新鮮な情報。
――無論この女は「BloodSun」傘下の者でも何でもない。
唯の、マフィア同士の話をたまたま耳にした運の悪い女。フィジシャンと言う男に目を付けられた運の悪い女。
考え込みながらも、手は子供をあやすように。女の背をポンポンと何度か叩く。
相手の電脳は既にシャッフル済み、ケーブルを引き抜いた身体は時折ビクビクと痙攣していたが、何時もの事なので気にしない。
さて、どうした物かな。
「BloodSun」は元々、「夜の女王のアリア」の対立組織。
だったのだが?夜の女王から朝の王が独立、増えた悩みの種に大層ご立腹。そんな所だ。]
どうしようかなあ
[どうするも何も、このまま上に報告するが?
一個人の意見としては、育った「暮れぬ朝の王」とやり合いたい。
けれど「BloodSun」との抗争も惜しい。]
どうするかなあ
[現在「BloodSun」の怒りの矛先は「暮れぬ朝の王」の方へと向いている。と言う所までは今掴んだ情報。そこから先は別の相手を経由しよう。
だが狙った情報を持って居るのは誰なのか。たまたま掴んだ情報の先を得るには入念な下調べが必要となる。]
まずは報告して――、
[した後は他者の判断を仰ぐとするか。
深入りするなと言われたらそれ以上追わないし、探って来いと言われたら喜んで探ってくるのが自分である。]
……面白いね?
[抱いた女に優しく語りかけるが、返事が返ってくるわけでも無し。
死体未満の相手を地面に転がして、後始末は裏路地の誰かがするだろう。そのまま上機嫌で路地の闇に消え、今日の仕事はそれでおしまい。**]
―回想・おぼろげな記憶―
『この子は幼い。心に傷を負ったまま安全な部屋に閉じ込めるよりは、穏やかな表の社会で暮らした方が遥かにいいと私は思う――少なくとも、ウチが絶対的な覇権を手にするか、例の通りに危険が訪れるまでは』
[誰がどのように言っていたか、そもそも男の声か女の声かも覚えていない。しかし父を失い、茫然自失となっていた私の記憶に残っているのは、そのような事を言われ、そして深く考えず頷いたことだけだった。
少しして。漠然と父の背を追っていた最中のことと思い出し、生きる意味を見失っていた私は自身の受け入れ先に興味を持つ。
組織とは縁もゆかりも……少しだけあるらしいのだが、詳しくは聞いていない。
聞いたのは「シルウァ」という名の若女将のことと、なかなかに繁盛しており賑やかな日々を送れる場所だということ。
さしあたり機械の体の制御と仕組みを覚え(といっても何年もかかったのだが)、ようやく人の世界に戻れるという。
――完治と出発の報告をすべく、祖父たる
『ああ、気楽に行ってくるといいさ。お前の眼も……そうだね。期待しているよ』
[何かを抱えているわけでもない胸中の、私も知らない何かを見透かされているかのような。
そんな不気味さを感じたことを覚えている。]
[この新しい人生で、当然ながら私は肉体的に成長できない。
仕草で誤魔化し背は病とでも偽るとして、それでもいつかはバレる。そうしてこの生き方は終わるのだ。
しかし、かといってわずかな間の仮宿とするには……当時12年しか生きていなかった少女にとって、夜雀亭はあまりに居心地が良すぎた。
優しい従業員仲間と女将さん、そして裏表のない快活なお客さん達。
そんな人たちと過ごす時間は幸せそのもので。
言葉の裏を読むようなことも、環境の裏を読むようなことも、しなくていい環境というものがアリシアには新鮮でしかたなかった。
もっとも、つい考えてしまうことはあるのだが。
例えばそう、自分の今の立場だ。組織には所属していないため広場で自由に活動しているが、手を出せば有力組織の報復を受ける。
組織の中ではどのような扱いを受けているのか?
いずれ私も自分の身の振り方を考えなくてはならない時が来る。さらに言うならば、かなりの確率で、夜の女王を支える立場になることだろう。
しかし今は……叶う事なら出来る限り長く、今の幸せが続けばいい。
瞼を閉じる。夢はいつか覚めるものだ、という心の声に耳をふさぎながら。]
―裏通りにて―
[宴も酣。宿の明りが消え始める頃、カモフラージュのために買ってきた野菜袋を片手に自室へと向かう。
警戒は絶やさず、しかし遅い帰宅をどう言い訳しようかと思いを巡らせていると――
なにやら慌ただしい声が小さく響いた>>173。物音に耳を澄ませると、どうやら男性が物盗りに遭ったようだった。しかし当の本人は執着が無い様子>>183。
よく見る光景……という訳では特になかったが、気にするほどの事でもないか……と意識を外す直前。]
あれ……どこかで見覚えが……あ、お客さんだ。
[時折来てはお酒を調子よく呑んでいく、いつも愚痴でいっぱいだけどいつでも楽しそうにお話をしているお客さん。そんな彼の寂しそうな顔を見て、その視線の先を追い、白い花を見せびらかすスラムの子供たちを見て。]
……ああ、そういうこと。
[今は見るからに機械な腕が付いてるし、仮に腕が人仕様でも普段は人間の少女であるアリシアが花を取り返すことなど出来るはずもない。
見てしまったことをお客さんに心の中でそっと謝ると、踵を返し、回り道をしてこっそりと自室に戻る。
そういえば、あの一緒にいた人は……若そうに見えたけど、こんな時間に外にいるなんて一体何をしているのかしら。彼が今度お店に来たら聞いてみよう、と心に留める。**]
/*
これたぶん創作畑でミリ生きてたせいなんだけど、イマイチRP村で生きてるって感じの文体してなくて、
なんかキャラってよりお話になってるよね。
ちょっとずつアジャストしていきたいきもち。
とか言ってたらあと一日で始まるんだなこれが。
まずね、文章が長い。
もう少し細かくしようよー!
/*
早く寝て ハイ。
明日やりたいこと
ソルと気持ちバチる。
朝の王となんか面識があったことにする。
ヌルかズィー&オクリビを認知する。
遅れた分いろいろ取り戻したいよね。
[さて、国民第一号加入とともに気づいたことがある。
国というものは国民あってこそじゃないかと。
それに]
どりゃっほーー!
[カツーンカツーン。ツルハシ振り上げては振り下ろす。少し小さな穴が出来上がる。そこを広げる。けれど]
あっ!!
[パラパラパラと周りが崩れてすぐ埋まってしまう。]
うーん。
掘んのは得意なんだけんどもなぁ。
よーぐ、やっとったし
[穴掘りといっても、お墓をつくったりとかそういうのではなくて、本当にただの堀り屋さん。穴を掘るといろんんなものが出てきておもしろい。
もし、近くにオクリビちゃんがいたら、どう掘ろうかとかとか相談もしていたかもしれないけど。
穴じゃなくて国を作るのって難しい]
そうだ!穴掘り仲間さ、さがそう!
国民を増やすべ!
さすが、女王頭いい!
[そう思って、さっそく少し人通りがあるところへと出て。すううーーっと息を吸い込み]
誰かーーー穴掘りさ得意な人ーーーー!
いないべかーーー!
一緒国造りしねぇべかーー!!
[客キャッチならぬ、国民キャッチ*]
[しかし男の背後を逃げ去るクソガキどもに対し、
マフィアは一瞬ボロを出しかけた!>>180]
が、が、お、おっきなガがニンゲン様の背中に…!!!
いけません!僕が退治します!!!
[と、わざとらしく走り寄って、
えーい!と背中辺りをぺちぺち。
(腕力出力1/500くらいで。
フルパワーで殴ったら流石に誤魔化すどころではない)
よしこれでごまかせたな。(慢心)
全くこの身体はちょろいもんだぜ(驕り)
あとはクソガキどもをどう処してやろうか…
と思っていたところで、男もまた後ろを振り返り
そして状況を把握する。
彼は思っていたよりあっけらかんとしていた>>181>>182]
……いいんですか?
だってあれ、ニンゲン様の花、でしょう?
日常茶飯事…なのは、そうですが…なんで…
[男の様子に、少年アンドロイドは困惑した。
この場所では盗った盗られたは日常茶飯事。
金品だけでなく命すらその例外ではない。
つまり、奪われる前に奪わなければ、
何一つ残らない。
だからこの男は奪う側になったのだ。
どんな小さなものでも、
ほしいと思ったものは譲らなかった。
奪いつくさねば、死ぬのは自分なのに。
奪われることに抵抗しない男のことは、
うまく理解できなかった。]
[少年の口から、かすかに機械の駆動音が流れる。
何かを思考するときに発生する0と1のバイナリー言語
高速で展開されるその言葉を人間が捕らえられるわけもないが、あえて翻訳するのであらば…彼はこんなことを告げていただろう]
"奪う前に奪わなきゃ、なんも残らねえぞ"
"てめえのカミさんのことだって
奪ったやつに復讐でも何でもしちまえよ"
"わかんねえよ、奪われたら悲しいもんだろ?"
"悲しいなら奪い返せばいいだろう"
[それは決定的な、男と機械人類の価値観の違い…
なのかもしれない]
[半開きになった口から
かすかに思考のバイナリー言語が漏れる。
ウー、ウーとよくわからなさそうな顔をしている少年に、男は帰り道を促した]
あ、え…あ…そ、そうでした…
叩かれちゃうんでした…
すみません!僕、もういかなきゃ!
ニンゲン様、強くても、お気をつけて!
泥棒さんはたくさんいるから!!!
[と、そう言って、暗い夜道を駆け出した。
今日は考えることばかりだった、
さっさと布団に潜り込んで寝ちまおう。
バッテリーの充電もせにゃならん。
少しばかり逃げるように、
いずれ何かを奪うかもしれない相手に対し、
ちょっとばかりの思考を振り払いながら**]
『…や、やあ、お姫様!
アタシは、ページボーイっていうんだ!
えーと、ページボーイってのは
ドア開ける役の人!』
[辿々しくまだ幼い少女に、
これまた幼い少女がお姉さんぶって話しかける。
このこを守りたい。ページボーイはそう思っていた]
[…話を現代に戻して。
ページボーイは、彼女が夜雀亭で働き始めてからも、
それはそれは気にかけていた。
夜雀亭に彼女の祖父は顔を出すことはできない。
だからアタシが代わりに様子を見に行ってあげなきゃね!!!
とむしろ正義感めいたものもあった。
まさか他に彼女の様子を見に行っているものがいるとは思ってない]
やっほー、アリシア!
元気そうでよかった…!
そうだ!今日はビールちょうだいよ!
あと焼き鳥!アリシアのぶんのケーキもほしいな〜!
[などと気安く注文をして、彼女の近況を聞く。
…そして酒に酷く酔ったときには…デュークが呟いていたことを、ぽろりぽろりとお漏らししたり、そんなうっかりも。
彼女と渾沌の国のアリスの関係性は、
そんなかんじのものだったかもしれない**]
マフィア『BloodSun』ボス ソルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
順にお返しと言ったけれどこれだと現軸で拘束してるフィジシャンが一番最後になっちゃうな!?(ログ投下順だとソル→ズィー→フィジシャン)
どうしよう って悩んでないでとにかく書こう。
( ――それでいい。
それなら、私は「壊れる」を願わずに居られる。 )
[そんな安堵めいた言葉は、顔色にすらも滲ませなかったけれども。]
[再び一歩分に戻った距離>>188のもと、オクリビは再び陰りのない笑みの形を作る。
「秘密」の語に対し深まった笑みに、「お楽しみに」とばかりにくすりと笑い声をあげながら]
ありがとうございます、おじさま――フィジシャン。
どうか貴方の旅路にも、幸ありますように。
ええ、その旅の次の到着地が、
私と刃を交える戦場であったとしても。
[「夜の女王のアリア」に与することを選ばなかった女は、次の邂逅の可能性を思う。
これは今のオクリビが仕える「女王」――ズィーの意向や、その他の組織の動きにも依る話なので、確かな予測はできない。
それでもこの国の裏側に“嵐”来る時、己の組織以外の全ての者と殺し合うくらいの覚悟は必要だった。
本気で殺し合う心算が、結局誰も死にはしなかった……という顛末もままあることではあったが。]
……ええ、私もいろいろ支度を整えなくちゃ。
それではおじさま、御機嫌よう。
[こうして世間話を終え、爽やかな面持ちでフィジシャンに手を振り、通りを再び歩き出す。
この場で爽やかに別れられたのは、相手の笑みもまた、変わらぬ色合いに見えたから*]
[ところでオクリビは「フアナ」の頃からフィジシャンを「おじさま」呼ばわりしているが、彼の正確な実年齢までは知らない。
さすがに「おにいさま」や「坊や」とまでは認識していないが、本当は「おじいさま」か、「おじいさま」どころでない伝説的な呼称の方が相応しかったのかもしれない。
あるいはそもそも「男性」扱いしない方が――という可能性については、これまで彼と接して受けた印象から、あまり思考せずにいる。
何れにせよ、特に相手から何も指摘されない限りは、相変わらずの「おじさま」呼びである。*]
[オクリビが一度向かう先は、リリオ・カサ・ブランカではない別のパーツ屋。
自身のメンテナンスはリリオ内部で行うことが多かったが(何せ商売柄、フアナだった頃の自分も含め、機械の扱いに詳しい女たちが多い)、パーツの知識や鑑識眼を養う目的もあり外部の店に出入りすることもあった。
その頃から面識のある表通りの店へと、ブーツとカーゴパンツに覆われた脚を動かしていく。
……なお、リリオは【基本的に全ての組織に対しても中立的な立場で取引する】施設の為、実のところオクリビはリリオ出禁でも何でもない。当たり前だが、現在の主であるズィーもだ。
ただ、オクリビ自身の思考の問題で敢えて避けている、というだけである。]
[オクリビが一度向かう先は、リリオ・カサ・ブランカではない別のパーツ屋。
自身のメンテナンスはリリオ内部で行うことが多かったが(何せ商売柄、フアナだった頃の自分も含め、機械の扱いに詳しい女たちが多い)、パーツの知識や鑑識眼を養う目的もあり外部の店に出入りすることもあった。
その頃から面識のある表通りの店へと、ブーツとカーゴパンツに覆われた脚を動かしていく。
……なお、リリオは【基本的にどの組織に対しても中立的な立場で取引する】施設の為、実のところオクリビはリリオ出禁でも何でもない。当たり前だが、現在の主であるズィーもだ。
ただ、オクリビ自身の思考の問題で敢えて避けている、というだけである。]
[少しの間立ち止まり、
頼もしいですね、女王陛下!
[キャッチが響いてきた方角に向け、己の声の出力を少しだけ上げて、満面の笑みを作って叫ぶ。
声量の所為で合成音のノイズがやや目立ってしまったが、使用人的なアンドロイドによる宣伝支援だと思われる分には特に問題はなかった。
そして所属組織を示すタグ無き者からのこの掛け声はステルスマーケティングに該当していたかもしれないが、この渾沌の国の法で規制されている行為ではない。筈だ。
そんなこの女が、「女王」の「国民第一号」となった経緯は――*]
[…ちなみにだが。
ページボーイは注文するとき
いつも『アリシアのぶんの○○』を注文する。>>218
これは、『アリシアの食べてる○○よこせ〜!』ではなく
『アリシアと一緒にご飯食べたいから、
アリシアのぶんの○も持ってきて〜!』
という意味である。
ケーキ横取りなんてまさかまさかそんなそんな。
おねえちゃんがそんなことするわけありません!(胸張り
機械化してしまった以上、
もしかしたら食べ物は食べられないかもしれないが、
そうなら代わりに彼女のボディに使えるパーツや手入れ品を買うためのお金を支援するつもりで、ケーキやデザートを多めに注文していることだろう。
お姉ちゃんだからね!
頑張ってる妹分のお仕事ぶりを応援したい気持ちはたくさんあるのであった**]
─ある日の夜雀亭:フィジシャンと─
[嘘を見抜く術というのは無数にある。
しかしその裏にある真実を暴くのは、えてして簡単なことではない。]
へえ、お医者さんなんだ。
常連さんって素敵なお仕事をされてるのね!
[当たり前のように吐かれる嘘を受け流しつつ、男の仕草に意識を凝らす。突然話しかけられて困惑した様子だが、すぐに穏やかな調子で会話を返してくるフィジシャン。
しかし困ったことに、それ以降はまるで本当に知らないみたいに自然な反応で、少し前の自分を疑ってしまうほどだ。慣れ親しんだ店の飲み物を警戒する姿を見て、不自然さを感じさせてしまったとかと省みる。
それでもめげず、断片的にでも推測できないかと──]
そんなことないよ。
自分ではそういう風に思っていても、聞いてみたらすごく楽しい!……なんて、よくあることだもの!
[と続きを促すのだが、収穫は無いに等しかった。
お酒に酔っても少しも胡乱になる様子がなく、話していてもぼろを出さない。身内なら愛嬌も通じにくいだろうし(私の実年齢は知っているはずだ)、これはかなりの強敵だ。
これでは埒が明かない、とその日は他愛ない会話をするに留まった。でもお酒の好みについてだけは収穫と言えるかな?>>202と、銘柄のリストを思い起こしながら。]
─ページボーイと─
──あ、来てくれたのね!
[朗らかに笑う女性をハグし、席に迎え入れる。
ページボーイという少女のことを、アリシアは心の底から信頼していた。
たしか初対面は事の少し前。歳の近い女の子と話すのは初めての事だった。]
『一緒に遊ぼう、お姫様!』
[なんて笑う少女は、きっと今思えばあの手この手で私を楽しませようとしてくれていたのだろう。>>216
笑うことの少なかった私だが、その時は彼女のヘンテコな様子がなんだかおかしくて、自然と笑っていたと思う。]
[打算というものは人の社会に付き物だとアリシアは理解している。
ページボーイと出会った日以来、妙に女の子と知り合う機会が増えた。しかし今でも交流が続いており、また心から交流を望むのは彼女だけだ。
孤児ではなかったかと聞かれれば、その孤児の私をページボーイが女将と交渉して引き取られたことになっているので、頻繁に会いに来る口実は整っていた 。]
わたしの分もいただいちゃっていいの?
それは断ったら悪いね!
[手早く配膳を済ませると向かいの椅子に座る。
情報源だなんて発想すら持たない程度には、アリシアは純粋にページボーイとの時間を楽しみにしていた。
友人兼妹分、 兼お姫様──として、そう接したいという願いもあっただろうか。
時折仕事を置いて談笑に移る少女を、誰も見咎めることはなかった。*]
……ああ、そういえば。
[スラムの方で人を集めていると聞いたような。
ここ数日、妙に通りのいい声で勧誘をする声が聞こえてくるという。
BloodSunは数ある組織の中でも最も中央通りを脅かす可能性の高い組織だ。武器の行先がここなら辻褄が合うが、最悪な可能性のひとつでもあるわけで──]
『国造りしねぇべかーー!!』
[不意に響く大きな声に思わず肩を震わせた。]
[ん、んんん?これが件の人集め……にしては、規模が小さすぎる。というか言葉の訛りがすごい……のはスラムでは珍しくもないんだっけ。
色々とツッコミたい気持ちを抑えながら声の主を探すと、別の方向からも声が聞こえてきた。>>227
最初の感想は、子供の遊びだった。
女王礼賛の自動音声は、録音機でも拾ったのだろうか。
しかしその音のする方を見れば、フードを目深に被った女性。
白百合のタグが付いていれば中央通りで道すがら見かけた姿を想起することもあったかもしれないが、今のアリシアに心当たりは無い人物だ。
サクラなら傍に置けばいいので機械人類だろうか。ではその機械人類と思しき人物は一体、何をもってツルハシを持った少女を「女王」と呼んだのか。
一瞬悩んだ末、話しかけてみることを決意する。
どちらにと言えば、何よりも目を引く声の大きい「女王様」に。]
ねえ、国造りって何?
[つとめて女の子らしく、女王様に問いかけた。*]
[はっとしたような瞬き>>175。
落とされたツルハシが鈍く地面を叩く音。
「かりすま」の語を口にしながら、頬を抑えながらにやけた顔。
何れにもフアナは笑みの形を変えないまま、加入の理由を続けていた。
それから「女王」が頭を掻きながら返したことに、微笑ましげに、くすりと音を立てて笑った。]
宝物を掘り当てて一攫千金――、
それもまた、国の覇権を求める夢に劣らない
大きな夢、野望だと思いますよ。
誰もが「資源は枯渇した」と諦めてしまう時代に
未知の鉱脈を求める純粋さを、私は眩しく思います。
[少女の語る夢から受けた、少しの邪さも、純粋さも。
どこか幼さ残る印象をも受け入れた上で、フアナは頷いてみせた。
――どのみち、国の運営には金が要る。
その点から言えば、建国と一攫千金の夢は相反しないとも考えながら。]
[ここまでの堂々とした話しぶりも、己が「機械」であることに触れた際は聊か頼りないものになったが――。
「人と機械の区別」に対する疑問符を向けられた時>>177、フアナの動きはぴたりと止まり、ぱちりと瞬く仕草をした。
少しの間の後、その疑問を受け入れたこと示すように、苦笑の形ながらも表情を綻ばせた。]
そうですね。分ける必要なんて
実は無いのかもしれません。
思えば、私のような者のことだって、
機械化「人類」って呼ぶくらいですもの。
[さる「朝の王」の正体について他者が議論すること>>100にも、大して意味はないのかもしれない――そう思わせるような答え。
現実には裏社会の中ですら「区別」を意識する組織があるとはいえ、少なくとも目の前の「女王」の前では、その必要は全くないのだと認識する。]
[「女王」が訛りを少し正す様には、「別にいいのよ」の一言が脳裏に浮かんだものの。
――国を統べようとする女王なれば、相応しい言葉遣いがある。
そう思考し直し、彼女の行動を重んじる形で、特に何も言わないことにした。]
貴女のこれから築かれる国に、
私を受け入れてくださり、ありがとうございます。
それでは、これから、よろしくお願い――…
[「女王」の両手が此方に伸びたのを視界に捉え、黒手袋を嵌めたままの右手で、相手の両手を軽く押し止めて]
お待ちください。
[それから己の両手の手袋を外し、ポンチョの脇のポケットに軽く押し込める。]
[露わになった手の皮膚――外装は、黒色の強化プラスチック。人肌に似せた柔らかさのある顔面の人工皮膚とは異なり、金属のような硬質さを持つ。
そして手の形状もまた、球状の関節が露わになった人形のそれ。]
もう、握ってくださって、大丈夫ですよ。
それでは、改めて――…
よろしくお願いいたします、女王陛下。
[人形めいた漆黒の両手を、「女王」に差し出した。
これはフアナの手袋に触れることに何か危険性があった訳ではなく、単に、「素肌」の手を取って貰いたかっただけだ。]
[さて、呼び名のことを問われた時>>179。
「カサブランカのお姉さん」の肩書きも外れた今、特に気を害した素振りもなくさらりと答える。
服を着ていない時のほうがより「性別不明」と扱われる、そんな機体の女だったから]
フアナちゃん、のほうですね。
ああ、呼びにくければ「ファナ」でも構いません。
私にこの名をくださった社長も、発音しにくければ
変えてしまっても構わない、と仰いましたので。
[と、「フアナ」の出どころについてもさりげなく伝えながら]
ただ私、実はもう40歳前後なので、
「ちゃん」付けは、少し、恥ずかしいですね。
[真に居た堪れなくなるような羞恥はこの機体では起きないが、「実年齢にふさわしくない」という意識から、こうした言葉がこぼれ出たものだった。
ちなみにこの意識は、リリオの長から「フワニータ」の愛称系を呼ばれた時にも自覚するものだった。]
[石に転がった文字から採った名前。
人によって、名を拾う先は石だけではなかったかもしれない。
あるいは名を与えられることも(フアナ自身がそうだったように)。割り当てられた役職がそのまま個人名になることだってある。
そして、そんな名すらない人間だって、いる。
スラムにおけるこうした事実自体は、実際にスラムから少女を保護してきたことのある施設の者として、既に知識の中にはあったのだが]
ズィー。
……、拾い物の名前、だったのですね。
[それでも言葉に幾らか間が空いたのは、リリオが「保護しきれなかった」少女の存在を改めて自覚したから。
同時に、「保護」を求める少女ばかりではない、とも。
オクリビの歯切れの悪さには、こうした思考の複雑さが滲んでいた。]
[そして二つ名に対しても、意味が伝わったかは兎も角として、反対はなかった。>>190
主からの反対がないなら、とりあえずは問題ない。
後で問題が発生したならその時はその時でまた変えればいい、というだけの話だ。
……「ちゃび」と言い間違えられることは問題といえば問題だったかもしれないが、まあこれは些細なことだ。]
「だびそうそう」、です。
……ふふ。自分で言ってみて、
格好いいと思ってしまいました。
他の組織の方が何かと二つ名を名乗りたがる、
その気持ちも少し理解できた気がします。
[ズィーの二つ名は「女王」という役職名だけでも十分やもとオクリビは考えたが、「夜の女王」の組織の存在も考えると、もっと違う二つ名を考えても良いやも、とも。
この辺りの相談は特に急がなくていいと考え、この時オクリビからズィーの二つ名について何か案を出すことはしなかった。
「女王」自らかっこいい二つ名を思いつくことも、あるかもしれないのだから。]
[こうして「穴掘りの女王」の帝国予定地に、
“荼毘葬送オクリビちゃん”という、
「ちゃん」付けの
実際に誕生したか否かは、さて。**]
[ときに、フードの女性──オクリビは、アリシアを「どこまで」知っているだろうか。
変装すれども変わらぬ体型と髪の色。夜雀亭という店で食事を提供する幼い少女。その実は夜の女王の中心部の血縁であり機械化人類。メトロポリスの先鋭技術を用いた高性能の機体。このような場所を訪れた理由。
同じ街に暮らしているとて、用もなければ言葉を交わすことは無い。
それが片や飲食店、片や葬儀社となれば尚更のこと。
しかし葬儀社は、機械化後のアリシアの引き取り先候補に上がる程度には夜の女王との繋がりを持っている。もっとも立場の公平性故に棄却されたのだが。
一方的に何かを知られている。
仮にそうだとしたら、そしてオクリビに打ち明ける気がないのなら、アリシアがその事に気付くかどうかはオクリビの語り口の上手さとアリシアの観察眼に委ねられるだろう。*]
/*
あと2日あるじゃん!となり、ソルとバチるのは後にします。
昨日ちまちま書き溜めてたスパイ風味をなんかスマホと共有できてなかったのでちまちま書き直しつつ
気付き
これ物語を作るゲームじゃなくて概念バトルのロル遊びだ。
「わたし、メトロポリスにいくことにした。」
[へえ、そう。]
「おれ、ヴァルハラにいくよ」
[ふうん、そう。]
[そう言ってスラムから出て行ったみすぼらしい少年少女が、行った先でどんな風に扱われたのか。それはスラムから出なかった少年の知るところではなかったけれど。
身寄りのない孤児がどんな扱われ方をするのかは、正直、想像には難くない。]
[少年はスラムから出なかった。
──正確には、トループから出なかった。
出た先には、特に何もないことを知っていたから。
何も持たずに生まれてきて、いっそ銀の匙をくわえて生まれた人間にすら何も思わない。
少年はスラムからは出た。
身寄りのない子供を適当に拾って、召使にしてこき使う、そういう人と目が合ったから。
風呂に入れられて、綺麗にされて。綺麗な衣装を着せられた。
だけど、生傷は絶えない。汚れを落とせば、意外と見れたもんな顔もこの通り。
いつも痣と切り傷。ときどき、擦り傷。
食事は硬いパンが一塊。それも手でちぎれるだけ、まだマシか。]
[あんまり変わらないな、と思って過ごしていた。
淡々と過ごしていく日々を、ぼんやりと見送った。
さして面白みのない時間。特に変化のない日々。
朝はやくに起きて、乱暴に扱われて、夜遅くに寝る。
毎日、毎日、毎日その繰り返し。
まだスラムにいた時の方が、明日は何があるかわからなくて、まあ多少の面白みはあったな、と思う。そう思って、少年は、──中略。]
[少年は自由になった。
そして、この頃に組織というものに足を踏み入れた。]
(……自由だ。)
[自由になった。明日、何があるかわからない。
明日、何をするか自分で考えていい。今日の空腹のやり過ごし方を、考えなくてもいい。
──少年は自由になった。
だけど、自由は思ったよりつまらなかった。]
[変わらないのはつまらない。微細な変化もあってほしい。
明日の天気は雨だとか、人員が少し増減したとか。
少年は自由になったら、自由が面白くないものに思えた。
でも少年は自由だったから、面白そうなことは好きにできた。
だから、彼はなんでもやった。読み書きを覚えて、本を読んだ。
機械いじりを覚えて、それなりの機械整備の腕を得た。
『バラし』方も覚えて、好き勝手にいじり回した。人も、機械も。
いろんなことをして、いろんなものを口にした。
──ところで。人間って人間を食べちゃいけないらしいな?]
[少年はいつの間にか、青年になった。
青年になると、途端に自分の天井というものが見えてくる。
青年は困った。天井に行き当たると、どうしようもない。これ以上の変化は望めない。
──つまり、面白くないということ。
これ以降は不変だと定義されたら、青年はもうソレに興味がなくなった。
そうやって、コロコロくるくる回りながら、変わりながら。
青年は大人になった。青臭い年頃からは脱して、あとは年老いていくだけ。
年老いてからは、皆様ご存知の通り。*]
[そんな事もあってか「BloodSun」が大層ご立腹との噂は、早々に「夜の女王のアリアへ」と流れ着く。>>203>>204
その後の睨み合い状態も望ましい物であると。
何処から情報が漏れたのかと探るであれば、赤い男が持ち込んだという話は簡単に出て来るのだが、情報をすっぱ抜いてきた本人は、それがどーしたと言わんばかりに笑うだけ。**]
― 中央表通り:オクリビと ―
[>>219>>220>>221
曖昧に笑う困惑を見下ろしながら、男の表情は変わらない。
手を伸ばせば触れられる一歩分の距離のまま。
引き寄せて無理に壊してしまわなかったのは、此処が中立地帯だから?若しくはまだ早いと感じたから?
それとも――……、]
お互いに、よい旅をしようじゃないか
そうして次に
互いの道が深く交わる事、期待しているよ
[戦場での出会いも、それはそれで楽しみだ。
その時が来れば、きっと『わたしの好んだあなた』を壊してあげられる機会があるだろうから。
そう、陰りの無い笑みへ。>>222
自分はそこまで好戦的では無いが、それは他の「夜の女王のアリア」のメンバーと比べての話。>>56
フツウと比べた場合の話は分からない。アリアを奏でながら生きるのが、自分にとっての日常だから。
我らの、殺し合いの歌を。]
ではね、オクリビ
[手を振り返し、その背を見送る。>>223
今日はとても良い日だ。色々あったが、一番の収穫は『フアナ』では無い『オクリビ』と出会えた事であったかもしれない。
そういえば、彼女から名前で呼ばれたのは何時ぶりであったか。
普段より「おじさま」呼びが定着している故、珍しい言葉に小さく笑みが漏れる。
年齢なんて、今更数える方が馬鹿馬鹿しい。正式な数字は覚えているものの、外部向けは年齢不詳。それでも「おじさま」呼びが似合う事だけは確かであろう。>>224
おじいさまなどと言うのはね、我らが上司
私にはまだ少し早い称号かな。
上機嫌のまま通りを行く。
歩き出した表通りは一見普段と変わらぬ色をしていたが、普段よりざわめきが大きく感じた。*]
/*
フットマン普通に葉巻吸ってるけどどうなってんの?
というはなしに関しては、フットマンは高い金を払ってメトロポリスから葉巻を買っています
― 中央表通り:スイートショップ→パティスリー ―
[
其処にはケーキ類などのスイーツは無く、並んでいるのは子供向けのキャンディーやキャラメル、チョコレートばかり。
常備品であるそれ等を複数購入し、小ぶりな紙袋片手に店を出ると、次は近くにある
其処ではマドレーヌやクッキー、フロランタン、ガレット類の焼き菓子を購入。やはり紙袋に詰めてもらい、大ぶりな袋を抱いて店を出る。
丁度出来立てとカウンターに並んでいたパウンドケーキ片手、店外のベンチに座りこみ、大きくカットしたフルーツ交じりのそれを頬張る。
先ほどチョコミントアイスを食べたばかりであったが、甘い物と言うのは別腹であろう。
買い貯めたこれらの甘味は、別にスラムの子らに配る用の物では無い。
当たり前のように、ぜんぶじぶんでたべる。
酒はやるが煙草はやらない。
その代わり信じられない量の菓子を食べる。それがこの男の常であった。**]
― ある日の夜雀亭:アリシアと ―
[別に全てゲロったって良いのだが、叱られるのは自分であるし?>>229
全部が取り返しのつかない事になっちゃったらいいなぁ〜なんて常日頃から思って居ても、組織に属する以上、やってしまった「おいた」の責任はどこかで取らなければなるまい。
ようは、それがめんどくさいのだ。
恐れている、等ではなく。
引き下がられれば仕方ないと幾つか話をしただろうが、どれも当たり障りのない内容。表通りに相応しい話題ばかりで、裏通りの話題は出てこない。
こんな患者が居た――、と言う話は出て来るが、それっきり。
ただその話は架空の人物等ではなく、他者から抜き取った人生情報の一部。
今頃は廃人一歩手前で転がっているだろう。
彼女の外見が8歳であろうとも、中身が15歳であろうとも、自分にとって少女は少女。
無垢か否かと言った議題はあれど、あしらう方法は同じである。
強敵であるという評価は喜ばしい物であっただろうが、それは自分の知るところでは無い。
けれど、しばらく通い詰めた際、]
そういえばアリス、
もうすぐ雨が降るよ
窓を閉めておいた方が良いかもね
[ふとそんな事を口にした事が何度かあったかもしれないが、不思議な事に天気予報は晴れ続き。
雨の気配は無かったが、裏通りで抗争があったとか、建物の一角から死体が複数上がったとか、そう言う事が続いたか。
来店の際に好む酒の銘柄が増えて居れば、喜んでそれを注文しただろう。
ケーキ類を注文する事も多かっただろうし、味の好みは簡単に割れる。**]
まあ、「あのマッチョ」はもう来ないけれど。
[リリオ職員の陰口の格好の対象にされていた男――無骨さと粗野さが外見にも表れていた頃のソルは、5年前を境にリリオの闇市場を訪れなくなった。
だがそれ以降も、彼の組織の傘下の者の中には、裏で流れるパーツを求めて白百合の地下に脚を運ぶ者がいる。ソルの生還後の「BloodSun」の影響力の拡大>>60を鑑みれば、寧ろ5年前より増えたといってもいい。
故に「BloodSunのケチ」という愚痴は事実とは言い難かったのだが、ボスの顔を組織全体の代表と見做してしまうなら、こうした愚痴も筋は通るか。
では「ソルのケチ」という陰口は? それは5年以上前を知るフアナや、同じく顔に傷のある女、「ブス」扱いされた女たちに聞くといい。おそらく全員が「ケチだな」と頷くだろう。金は確かに払ってくれたが。]
[さて場面は変わり、「マッチョ」呼ばわりされていた頃のソルが姿を消してしばらく後のこと。
その依頼主>>160>>161は「白百合」を訪れた。
闇市場ではなく、葬儀社のほうに。
人形の如く整った顔立ちの「少年」が纏う衣装は、ひどく汚れて擦り切れてみえた。
「人形」の印象に違わず、此方を「ニンゲン様」と仰ぐ言葉は、人間に従属を命じられたアンドロイドのそれ。
そして、小さく華奢な機体でここまで必死に引きずってきたかのような死体袋。
偽りに塗れたその様相に対し、葬儀社の女がその嘘を指摘することはなかった。
というのもこの当時、「BloodSunのボスが電脳化技術で九死に一生を得たらしい」という噂はリリオでも囁かれていたが、「蘇って得た器は少年型の機体だった」という情報までは届いていなかったのだ。
それ故にフアナは、目の前の「少年」の正体を察知も予測もせずに、彼に応対していた。
……尤もフアナ自身も、「表側」の依頼主も来るこの場では「生身の人間」という偽りを演じていた訳だったが。]
お悔やみ申し上げます。
[「少年」の言から遺体袋の中に彼の「ご主人様」がいると判断し、まずそう声をかけた。
仮にそうでなくとも――依頼主が「死を悔やむ」ような相手でなかったとしても、この挨拶は変わらなかったのだが。
その後も、フアナは淡々と、他の依頼主に対してとあまり変わらない穏やかさで「少年」に応対していた。]
ご主人様のご遺体の火葬及び、
内蔵パーツのお客様への引き渡しですね。
かしこまりました。
[相手が可憐な少年でも、哀れを誘うみすぼらしい出で立ちでも、あるいは、「人間」が見下すモノとしてのアンドロイドでも、変わらず穏やかに、淡々と。
上目遣いのまなざしを真っすぐに受けてもなお、顔色一つ変えずに。]
葬儀費用については、お客様のご事情に合わせて
抑えることもできますから、ご安心ください。
詳しい話は、応接室でお話いたします。
[ここで「少年」の作り物の双眸を見下ろすフアナの目の色に、警戒は全くない。
かといって憐れむ色も、哀れむ色も、愛おしむ色も特に滲ませない――つまるところ、実に平然としている。
「敵の油断を誘う可憐さ」のテストの結果としては、如何なものだったか。]
― 回想:かつての夜雀亭で ―
[それは、何時だったか。
時期は忘れたが、自分が興味本位で「リベリオンマウス」に侵入した後の話であることは間違いない。
夜雀亭で食事と支払い終えた後、店内でクダを撒く男の声を耳にする。>>149>>150>>151
反射的にそちらを向けば、黒髪の男が目に入った。]
(……あれは多分、リベリオンマウス所属の、)
[その顔に見覚えがあったのは、組織の端末からかすめ取ったのが所属者リストの一部であったから。
情報がどう、とか愚痴をこぼしているのは、自分の一時的な好奇心が原因なのかもしれない。
踏み込んだ際の足跡は残して居ない。
だから、あのアクセスを自分と証明することは誰にも出来ないだろう。
故に、]
――端末のロックはね、
もっと複雑な物にしておいた方が良いと思うよ
[セキュリティは、ファイヤウォールは硬いほどいい。
ハッカーもしくはクラッカーからの助言である。]
ボスによろしくね
[通り過ぎざま男の背後でそう囁き、そのまま店を後にする。
自分の後を追って来ても構わないが、とくに開示可能な情報は無いし、あの言葉だけで全てが繋がるほどヒントが多い訳でもない。
所詮不審者の戱言だ。
また来るよなんて女将に挨拶をして、そのあとはどうであったかな。**]
…………あ゛???????
[聞こえてきた機械音に露骨に顔を顰める。…いや、実際はそれが何を言っているのかは聞き取れなかった。そもそも俺、かみさんだなんて何処かで言ったっけ、言ってないな、よし。その辺のエスパーにも目を瞑っておくことにする。だって聞こえなかったんだもん。
……きっと、聞こえなくて良かった。
聞こえていたのなら、お前に何が分かるのだと恐らくすぐに攻撃をしていた。
奪われた?奪い返す?復讐? 何もわからないのにそんなことを抜かすんじゃねェと。
だってあれは"俺が殺したようなものなのに”。]
[聞こえてきた機械音に顔を顰めながらも、それが意図するものは何一つわからなかった>>214。だから俺はきっと、"こいつを殴らなくて済んだ”し、"反撃されてここに俺の血が流れることもなかった”。
なんだか困惑したようなアンドロイドと、同じような顔をした俺は、その場で別れることになる。相手が何を考えていたのか、決して伝わることなく。
………そうだな。こんな日だ。飲みにでも行くか。*]
あー、アンタのほうで処理……
…いや、とりあえず行くわ
[だから一度はコイツに任せようとして、それでも自分の目で見る選択肢を選ぶ。連れて行ってくれるのであれば、そのあとをついていくだけ。
…ああでもきっと最終的に引き取ることはないだろうから(身内でもないし)、何かそいつが死んだ証拠だけを引き取って、最後はコイツに処理を任せるだろうけど。]
……なあ、アンタ
ずっと聞きたかったんだ。
骨だけになった人間とかをさ、拾うこともあんの?
[そう。例えば、"焼却されて身元も何もわからなくなった死体”。
"正規の場所に埋められたのではなく棄てられた、死体だった朽ちた何か”。
……弔われてるわけなんてないアイツが、身元すら消されて棄てられたとしたら、そういう形でどこかに放りだされてるんだろう、と思ってさ。**]
夜雀亭の看板娘 アリシアは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
/*
>>>かみさんだって言われてない<<<
ほ、ほ、ほら、あれだよ、あれ…!!!
ソル視点だと、男女で住んでたって噂のやつとか
花供える相手とかどーせお前らデキてんだろって発想だったんですよ…!!!(震え声)
くっ…!チンピラ思考すぎて男女といえば付き合ってるだろの発想が悪さを…!!!
/*
この速度で縁故投げが行き交う村初めてかもしれん
さてはおまえらバトルするとき縁故があると余計楽しくてウキウキしちゃうんだなあ!
[親と呼ぶには、ろくでもない親だと思うけれど。
それでも、フットマンの気まぐれと一緒に命を拾った少年少女にとって、フットマンは
──だから。
子どもの姿を目に止めて、子どもの移ろいを楽しむ人間にとって、その小さな娘が目を引いたのは、別段おかしなことではなかっただろうと思う。]
…デュークのジジイの孫?
じゃあ、あのガキのガキ?
[ふぅん、と人伝に話を聞いたフットマンは、公爵の孫に興味を持った。
おかげで、やたらとちょっかいを出しに行くから、「彼女にはちゃんと親がいるんですよ!」と部下に要らぬ釘刺しをされたのは、此処だけの話にしておいてほしい。そういうんじゃないんですけど。]
[──中略。]
[変わらぬ日々はない。
いつかどこかで、大きな事件というものは起きるものである。
少女は永遠に少女になった>>75。不変の器に入ったことで、本来ならフットマンの関心は十中八九、外れるものなのだけれど。
「まだ中身は発展途上」。たまたま、そういう気分だった。
小さな、変わらぬ器でどう変わるのか、フットマンは興味を持った。
どう変化していくのか、まだもう少し見ていたい──というわけで、フットマンも夜雀亭に時折、やってくる。
はじめてやってきたときのフットマンは、体裁上「今初めて会いました」というふうな態度であったけれど。
そういうわけで、フットマンは
[…どうやら、このチンピラマフィアは、一つ名推理をしてしまったようだ…。
この辺りで男女住んでいたという話…
片割れがいなくなったという噂…
わざわざ花を供えに来る律儀さ…
てかわりとこの辺普通に荒らし回ってた時期あったし…
傍目から見たら…そりゃあれよ…
こんなんデキてんだろ、間違いねえ
っておもうじゃん????
見た目は子供、頭脳はチンピラ、その名は冥探偵ソル!
思い込みの決めつけで、実に見事なストライクを決めてしまったようだ…実際のところ本当に仲睦まじかったのか、はたまた付き合ってたのかすら聞いてもないのにこの決めつけができる思い込み力。チンピラは視野が狭い。そういうことだ
あまり気に留められなくてよかった、流血沙汰にならなくて…**
/*
みんな全体メモでよしよししてくれてて笑った
ありがとう
ついでに頭が回ってなくて困ってもいる。
/*
ただいまです。マフィアのボスの秘話笑ってます、っふふ
全然問題ないのでお気になさらずです。仲睦まじいし、嫁です(籍入れてるかは、ちょっと考えてたとこではあったけど、もう嫁ってことにします)
/*
めちゃくちゃ病気だったんだよね、嫁(仮)。
オーネストさん、藁にも縋る想いで、そこそこ大手の集団?だか政治集団?だか研究機関?だかが「電脳化すれば永遠の命だぜ」みたいな怪しい誘いに乗ったんだけど、どうやら「新たな技術」を試すための被験者を探していたぽくて(それは後で知ることになる)、嫁電脳化できずに死んでしまったんよ。
でも訴えられたり報復されるのを恐れたのか、オーネストに多額の示談金を渡して、それ自体を無かったことにして。
そもそもオーネストが頼み込んだことでもあるし、それ以上何も言えずに条件を飲んでしまったんだけど、その金は金庫(銀行みたいなのがあればそれ)に預けてあって、手つかずのまま。
電脳化をするやつらを恨んで、今武装集団に居る感じ
[そう、不審者だった。>>270
突然意味の分からない助言をした挙句、ボスによろしく、なんて言って去っていこうとするただの不審者。酔っ払いの頭はその情報を、すぐに解釈できないでいた。生身の欠点でもあるんじゃないかな。]
………ん?……んん?????
[もっと複雑な物にしておいた方が良い、なんて言い回しに引っかかって27秒。一瞬だったか、それとも頭が回らなさすぎだったのかはともかくとして、気づいたころには男は外だ。]
!
アイツ、もしかして、
[俺だって般若のような形相くらいできる。般若のような形相でガタン、と立ち上がると、扉に向かって駆けだした。後ろから「無銭飲食はだめだ」とか声が掛かっても知らねえし、一緒に飲んでたヤツが困惑してたかもしれない。
…だけど扉の外にはもうアイツはおらず、俺はただ、通りの往来を眺めるだけだ。
金?大丈夫だ当然払う。その日は「酔いがさめた」とか言って、そのまま帰路に就くだろう。]
[その後、ボスには顛末を話した。
俺らの中で、夜の女王のアリアが、より注意対象となったのはそのころからだったかもしれない **]
ー 現在:中央表通り 菓子屋の近くで>>259 ー
[夜が過ぎ、バッテリー残量も回復し、
ついでに色々ドンパチしたりした次の日のこと。
男は気まぐれに中央表通りに足を運んでいた。
わざわざ子供のふりをしなきゃいけないのに足を運ぶ理由なんて、たった一つ。
油断してるシマがねーかの事前調査だ。
少しでも調子乗ってる奴らがいねえか…攻め入るスキのあるやつはいねえか…そう思っての探索。
……まさか、その『スキ』だらけなやつが目の前に現れるたあおもってなかった。
それも、隙ではなく好きのほうの]
(……あれは……なにあれ
うっっっっっっっっげ………はぁ???なにあれ……)
[男がのぞき込んだのは、
普段立ち寄るわけもない
こういうところに来るのはガキか女か家族持ちの金持ちってのでだいたい相場は決まっている(と、この男は決めつけているフシがある)
だというのに、どうみてもおっさんが、
一人で入って、なんと山のように菓子を買い込んでほくほくいるのである。
更に次はなんと、その近くの洋菓子店へとはしご。
これまた山盛りの洋菓子類を買い込んで、おまけにそれをベンチに座り込んで頬張り始める始末。
嘘だろ???見てるだけでも胸焼けがする。
こいつ、こんな性癖持ちだったの?????
と、男が驚愕し影から見守るのには理由があった……]
ー過去回想 スラム、死体未満の女のそばで>>203ー
……ちっ、まーたおっちんでやがる
おいテメーら、使える素材だけ剥ぎ取って捨てとけ
[男の住むスラムにおいて、古びたガラクタや死体は転がっていて当たり前なものだった。当然この男もこの女のことはしっていた。
機械化人類となってしまった以上、換えのパーツになり得る別の機体や、それを整備する技師についても興味は出る。そして、その死因についてもだ]
『…ボスー、こいつなんか変っすよ。
記憶領域の中身どころか、
人格データまでめちゃくちゃになってら。
普通の故障じゃこんな壊れ方しねえよ?
変な電流でも浴びたか?』
あぁん?『中身』がぐちゃぐちゃぁ?
なんだってそんな……
[…当然、自らを殺しうるものの存在にだって気づく]
―その日の晩・オーネストと―
――あれ、お客さん。
ずいぶん遅い時間に来たね、今日はおひとり?
[帰って来るや否や、女将さんに叱られて締めの作業を手伝っていた所に一人の来客があった。
つい先ほどみかけた男で>>207、オーネストという名前だったはずだ。ほのかに罪悪感を覚えながら、しかしそれを悟らせないよういつも通りの対応を意識する。]
いいお酒、いいお酒かあ。あ、そうだ――
[ちょうどいいものがある。いくら味がわかるといってもまだ子供の身だ、普段であれば女将に相談するところなのだが……なんの偶然か、最近お酒には少しだけ詳しかった。]
ハイこれ。甘くてちょっぴり辛い、最近人気のやつだよ。
特に常連さんに人気なの。安いし飲みやすい、それに味に深みがあるから高級感があるって評判。
[ちょっと待っててね、とお店の奥に戻る。女将さんに軽く声をかけ、しかし簡単なおつまみなら自分でも作れるからと言い残してキッチンに移動した。]
[ことり、とグラスを置いて注ぐ。まさか当の本人と関係がある>>269とは露知らず、美味しそうに飲む常連さんの顔を思い浮かべて重ねる。
いつになく寂し気な顔のお客さん>>273に、笑顔を取り戻せればと願いを込めて。]
――今夜は悪酔いしないといいね。
[そう言って笑いかけると、作業に戻る。
本当は遠からず戸締りをする頃合なのだが、女将さんに頼めば少しくらいは待ってくれるだろう。これは大切な花を取り戻さなかった、ほんのお詫びという事で。]
[スラムの民のいいところ。
それは、どこに潜んでいようと疑われないことだ。
死体のように転がる人間と、
本物の死体をいちいち見分けるやつは稀だ。
…男は、似たような『死体』の痕跡と、
その近くにいたであろう人間の足取りを調査する。
ときに機械化人類となった三下を囮に出したこともあった。
そして…奴はいた。
男でも女でも、機械化人類であれば誰でも抱き、
そして壊す。死神のような存在。
男の天敵にして、必ずや潰さねばならない存在。]
─夜雀亭・フィジシャンとの日々─
[初めてのコンタクトを取って以来、彼と会話を交わす機会が増えた。
患者たちの人生と銘打った語り口は多岐に渡り、いつからか純粋に話を聞くのが楽しいと感じるようになっていた。それが本当に患者の話なのかは疑わしいものだったが、まさか聞いた話ですらなく直接記録を抜き取ったものだとはアリシアには想像しえないだろう。]
それでそれで、その後はどうなったの!?
[──と、つい食器を運ぶ手を止めて続きを促すアリシアの姿が時折見られたかもしれない。
ところでアリシアはフィジシャンの地位を高く見ていなかった。何しろ頻繁に様子を見に来るのだから、使い走りか、あるいはページボーイのように私を気にかける当人なのかと予想を浮かべ。
スラスラと人1人の経歴を語る姿から、末端構成員の管理でもしているのだろうと見ていた。それゆえ、その言葉の意味を理解するのに少しばかりの時間を要した。]
『アリス、もうすぐ雨が降るよ』
[この言葉の後に決まって何らかの事件が起こり、調べるとその全てに夜の女王が関与していた。
そんなことが数度続けば、明らかに一般の構成員に持てる情報群では無いと気付く。そしてどうしてそれを私に伝えるのか──]
何だか筒抜けって感じね。組織の看板を使っているのだから当然だけど。
[少なくとも私の調査活動は咎められていないようだが、フィジシャンの思惑がどうしても読み切れず歯がゆい思いをした。
こちらが探りを入れようとしている事もバレていて、その上で軽くあしらわれているのだ……もちろん、ただ私の身を案じているだけな可能性は少なからずあるのだが、たとえそうでも何も知らないという事実が私の不安をあおる。
こうなっては彼から情報を聞き出すのは絶望的と言わざるを得ない――心の内で嘆息をひとつ、彼の好みの酒とケーキを配膳する。せっかく築いた関係性だ、いつか彼の本当の仕事でも話してもらえれば万々歳と割り切って接することとしよう。もっとも、隙を窺うことまでやめるつもりはないが。*]
…あいつだけは必ず殺せ
パーツの欠片も残すな。必ずだ。
見かけ次第、どんな手を使ってでも
あいつを木っ端微塵にしろ
[そう指示して以来、男の仕切るテリトリーでは、
内科医の男への警戒心が跳ね上がったろう。
…暗殺者や、報酬が出ると聞いた三下が
彼を殺そうと立ちふさがったこともあるかもしれない。
機械化人類であっても、時折立ち向かってくることがあったろう。そういうときはたいていそいつは囮で、『お楽しみ』タイムに入っている男を生身の人間が殺そうとしてきたに違いない。
…そんな中で、機械化人類の記憶を漁る余裕は果たしてあったろうか?
太陽のような鮮血の赤髪の長が、ある日を境に幼い少年のような姿になった記憶を…読み取れたことはあっただろうか]
ー 回想から戻ってきて ー
[さて、そんな憎き宿敵が目の前にいるわけですが。
それもなんと、のんきにパウンドケーキなんぞ食ってるわけですが。
おいおいスキどころじゃねえわ、殺せるわこれ。
中央表通りでさえなけりゃ殺せるわ!!!なぁ!!!
男は悔しさのあまり、影に潜みながらぎりりりいいい!!!と歯噛みし、手を耳に当てて通信機能をつける]
おいてめーら、変態お医者さんが出た。
何人かこい、見張ってろ。
[と、チンピラ共に指示をしつつ、奴の様子をじっと見ていたことだろう…*]
―いつかのお茶会:フィジシャンと―
[お客さんを屋敷に呼ぶのは、はじめてだった。
しっかり蒸らしたティーポットと、温めたカップをふたつ。
蜂蜜と紅茶クッキー、スコーンにはクロテッドクリームといちごジャム。]
きてくれてありがとう。
沢山食べてね。紅茶のおかわりもあるよ。
[フィジシャンを連れてくると言ったとき、祖母は嫌そうな顔をしたけど駄目とは言わなかった。会いたくなさそうだったので、今日のお茶会は二人だけ。グリムは祖母と一緒にいる。]
ぼくは蜂蜜を入れるのが好き。おばあちゃんは、ジャムを食べながら飲んでるよ。
[お茶を飲みながら、何を話しただろうか。お菓子の作り方、窓から見える庭の薔薇、グリムが拾ってきたいい感じの枝コレクション、彼の行きつけのお店も、もしかしたら教えてくれただろうか。
束の間の、休息のこと。]*
[ある日、月のもので寝込んでいた同期が「夜雀のアップルパイ食べたい」と言い出したことがあった。
そこで「だったら行けばいいじゃない」などと言う程、文字通り血も涙も無い機械の女も無情ではない。
実際にあの酒盛りの現場でアップルパイも供していたかはさておき(当時のフアナはその辺りの事情に疎かった)、パイを買って帰るためだけに、フアナは夕刻の夜雀亭のドアを潜った。
その際、女将の下で賑やかな店内を駆ける看板娘の姿も、当然のように見かけている。]
―――――…
[「アリス」と呼ばれたその看板娘の顔に心当たりがあっても、此方からは特に声をかけなかった。
リリオの女たちは総じて、
[7年前の事件>>74については、その当時所属していたリリオの女たちであれば当然のように知っている。
そしてかの孫娘が電脳化され、メトロポリスの技術を用いた「8歳のままのアリシア」の器に入れられた、ということも(具体的な機体の性能>>164>>165までは流石に漏れていないが)
これは彼女の引き取り先の候補にリリオの名が挙げられたという情報が、葬儀社内部にも広まったことによるものだ。
尤も、社の長が「夜の女王」の縁者の引き取り拒否を通告する前に、組織の方から打診の棄却があった訳だが。
表向きの報道がどうであれ――。
事件の凄惨性。少女が殺された事実そのもの。そして、リリオが少女の引き取りを明確に拒否したこと。
どれをとっても、リリオの女にとっては、バックヤードでですら容易には口にできない話だった。
その孫娘が「組織とは縁の無い孤児」という態で表通りの店にいるということも、なおのこと、「迂闊に触れてはいけない」要素を強めるものとなる。
故に、近年に加入した若い職員の中には、この件について何も知らないままの者もいるくらいだ。]
穴掘りさ得意じゃなくてもいいべーー!!
誰か、一緒国さやろうべよーー!!!
[大々的に響き渡る声に、さっそく反応してくれたのは、
我が国民第一号。
>>227女王陛下をたたえてくれる声が響いてくれば、
はっ!とキョロキョロと探し、]
でへへ、そうだべか?
へへへ。
[溶けたように照れる表情と、オクリビをみつけることができれば、ぶんぶんと手を振って、みつからなくとも]
ありがとーーー!オクリビちゃーーん!!
[と、元気に返してしまう。それが宣伝支援だとかステルスマーケティングだとか難しいことはよくわからない故に、ただそれは純粋に、お友達を。みつけたときのようなそんな行動で。ちゃん付けは少し恥ずかしいと言われたけども>>241坑道を照らしてくれる贈り火アイドル荼毘葬送 オクリビちゃん>>246は誕生してしまっていた。]
[お宝当ててお金持ちなんて夢もありつつの国をつくるというとんでもない夢>>236。はたからすれば>>235子どもの遊びのように取れてしまうものを、
あくまでもちろん本気の国づくりなんだけども。
それでも大きくその未来を少し近づけてくれたのが、オクリビの加入であった。]
[そして、また一人声をかけてくる子がいた。
子どもの遊びと感想を最初に抱かれていたパット見、自分より小さな女の子>>235。
国造りって何?と聞かれれば、今まさにまた大声を上げようとしていた口を開いた形で止め、
そして、その勢いで]
/*
坑道を照らしてくれる贈り火アイドル荼毘葬送オクリビちゃん、面白すぎるので乗っかっていきたい。
絡みがたくさん出来て嬉しいけどヌルとの出会いだけ逆立ちしても思いつかないの何……
[戸締りしたそうに見えたなら、おそらくそんなに飲まずに出ていくだろうし、
…そうだな。ひと言ふた言交わす余裕があるのなら。………突っ込んだことを、聞いてみる]
嬢ちゃんは、
…その。人、なのかい?
それとも、電脳化とかしちまってるのかい?
[ずっと気になっていたもので。何せ、見た目の年齢よりも、どこか大人びて見えている。*]
― 回想:オーネストと言う男と、夜雀亭で ―
[そりゃあ、幹部だもの。そのうえトループ中をフラフラほっつき歩いている為、面はきっちり割れている。>>282
不審者な自分が男の傍から去って約30秒。
男が立ち上がり、店の外まで飛び出すのに後数秒。
その頃には自分は既に、表通りから逸れていて(とは言っても、夜雀亭の近くの道を曲がっただけだが)
開いた扉の音と、大きくなった店内の騒めきを聞いただろう。>>283]
……バレたかな?
[まあ、バレても良いのだけれど。
でなければ声をかけたりしない。その後は、上機嫌のまま裏路地へ消えた。
そのすぐ後ぐらいか、リベリオンマウスからの警戒度が上がったのは。>>284
無論『何故』そうなったかの捜査が夜の女王内で行われた結果、自身の単独行動が原因であると早々にバレ、
―いつかの夜:オーネスト―
あっちだよ。
[彼をお友達のところへ案内するため、歩き出す。
グリムがオーネストの足にちょっかいをかけようとするのを窘める。]
骨だけのコ?うん、たまに見かけるよ。 >>276
この仕事はじめた頃はよくいたけど、最近はあまり見ないかな。
[骨だけになる前には、見つけられているのだと思っている。]
ここ
ひとりぼっちのコはね、裏路地だけじゃないんだ。
住宅街から離れた人気のない場所、廃屋、鉱山跡地、そういったところに捨てられてるコも多いの。
地面に埋めても、よっぽど深くないと獣に掘り出されちゃうんだ。そういうコたちの一部を見つけて、連れて帰ることもあるよ。
[彼の質問に素直に答える。]
……そういうコたちって、ほとんどは身元がわからないんだ。
でもね、みんな一緒だから、いまはさみしくないよ。
[その言葉を、彼がどう受け止めたかはわからない。彼が何を期待していたのかも、ぼくにはわからないことだ。]
あのコだよ。
[ゴミ捨て場から少し離れた場所に、座らせておいたのだ。獣避けを撒いておいたので、それほど荒らされていなかった。
頭部を激しく損傷しているが、他に目立った外傷はない。少し腐りかけているが、顔は判別できる。]
必要なものがあったら、持って行って。
その後は、ぼくが連れて行くから。 *
[答えはころころ。考えはくるくる。フットマンの答えに一貫性はない。
だけど、聞いた本人はどっちでもいいらしい>>144。
他愛ない会話の一端。彼が満足のいく会話はフットマン以外の人がする。
だから、フットマンはフットマンのままだとも言えるかもしれないけれど。]
フィジーの旦那は?相変わらず?
[切り返しはいつも同じ。
人はお決まりの流れと言うかもしれないけれど、フットマンは一辺倒でつまらないなぁと常々思っている。だから、面白い切り返しとかないかな、と思っているけれど。今のところ思い浮かばない。
まあ、何はともあれ。
『その時』が来るまでは、他愛ないじゃれ合いを楽しんでいよう。
それで、『その時』が来たらめいいっぱい遊んで、まあお互いに命があれば、終わったあとにはまた元に戻りましょう。少なくとも、フットマンにはそれができる。*]
―回想・夜雀亭にてフットマンと―
[生前の私の記憶にあるフットマンという人物は「やや粗暴だが話好きで気のいい人」だった。
未だ若い父ではあったが、その父を「あのガキ」呼ばわりできる人が何人いたか。フランクな間柄だったのだろうか、「あいつは孤児を攫う」とは父の評で、話を聞いてみるとどうやらよく行き場のない子供を拾って育てているらしい。
どうやら私も気に入られたみたいで、引き抜こうとしては父と両方の部下たちが止める。
そんなやりとりを何度も繰り返したことは、今思い返してもあまり悪い気分ではなかったように思える。
そんな力と人格を兼ね備えた彼が独立を望んだとき、多くの人が彼に付き従ったのも頷ける話だ。
何しろ比較対象があの祖父だ。別にちょっと怖いなんて思ってたりしないんだけどね。]
――こんばんは。お客さん、初めての人?
[急な来訪に驚きつつも、体裁を守ってくれる彼の様子に我を取り戻し応対する。
なんだか私を見る目が昔と違うような気がするのは……立場が変わったくらいで中身が変わる人ではない、という謎の確信が脳裏を過るのだが。
しかしそれは置いておいて、彼にはお客さんとして丁寧に接するだろう。]
美味しい食事とお酒があるよ。ゆっくりしていってね!
[機械化後にフットマンと会うのは来店時が初めてだった。
だからこそ「あのガキ」の娘のアリシアとして、生きていると、挨拶したい気持ちもある。
日頃から交わす言葉は従業員と客の他愛のない会話だろう。いつかその話を交わすため、今はただ元気な姿を見せておくに留めるはずだ。]
―女王様の赤い男―
「【ヒート・H・フットマン】には、近づいてはいけない。」
[ぼくが街へ行くようになってから、祖母に言われたこと。
あまり個人やどこかの組織について話すことのない祖母が、珍しく言及した人物だった。
いわく、彼はとても気まぐれで、わがままで、女王でさえ御しきれない男なのだと。
だからぼくは、彼に会いに行った。祖母がそこまでいう男がどんなものか、見てみようと思った。
まあ、その時は結局話しかけることはできず、遠くから不機嫌そうな横顔をちらりと盗み見るだけだったのだが。]
[ヘルハウンドについて、彼女は多くを語らなかった。
知ってしまえば、ぼくが危険な状況になると思っているようだった。
彼女が【夜の女王のアリア】を良く思っていないことは、気が付いていた。
家族を殺したのがそこなのかもしれないし、全然関係なくて個人的に嫌っていただけかもしれない。彼女が汚い言葉を使うのは、女王さまに対してだけだったから。
ついぞ真相を知ることはなかった。]**
[状況は?と促したフットマンに、部下は現状を報告する。
なるほど、『夜の女王のアリア』から飛び出した馬鹿がいるから、潰そうという腹だろうか。情報が回るのは想定済みだし、そりゃそうなので、なんとも思わないけれど。
どうやら、彼らが買った情報は歪んでいるか、虫食いらしい。
当然、内部も内部で行われたやり取りであったから、幹部職でも叩かない限りは、正確な情報など手に入らないかもしれないけれど。
フットマンは自分の顎を指先で撫でながら、しばらく考え事をしていたが、不意に立ち上がって部下を見た。
それに、半べそだった部下は泣いていたのが嘘のようにけろっとして、にっこり笑った。]
[タイミングが悪かった?そりゃ、後からならどうとでも言えるけれどね。
なにせ、相手は気分屋の王様。明日どころか三分後には気が変わってもおかしくない困ったヤツ。
だから、適切なタイミングなんてあってないようなもの。
『BloodSun』のボスの判断が間違っていたとは、誰にも言えない。──だけれども。
この時のフットマンは公爵から「いいよ」と言われて、しばらく自由だ!と大変にご機嫌だった。──そう、ご機嫌だったのだ。
気分屋の気分が、そういう方向に一直線に向いている時期。
飽きたのあの字も出てこないような時期。
いやまあ、面倒くさがるときはあるけれどね。]
[──でも、真の気分屋の気分は嵐のようにやってきて、あっさりと去っていく。
しつこいようだけれど、フットマンは特に、不変というものが嫌いだった。
なめてかかったのか、純粋に想定外だったのか。『暮れぬ朝の王』にはわからないことだけれど、結果として、互いに睨み合いになって完全な膠着状態に陥った>>193。
そうなると、途端にフットマンはぷつんと糸が切れたかのように、恥ずかしげもなく「飽きた」と言った。
面白くなくなったと。伸びしろのなくなった才能が、天井のどんつきにぶつかった気分。
それを聞いた部下たちは、「そっかぁ、飽きちゃったかぁ」と慣れた顔。
─にも関わらず、戦線が瓦解しなかったのは「ボスの意向を無視する自由」があるから。
ここは自由の組織。何をしたって構わない。
自分がしたことに、自分で責任が取れるのならば。ここは、そういう
[そういうことがあったから──というか、今も確かそんな状態だから。
もし、フットマンが偶然『BloodSun』のボスに出会うことがあれば、一瞬うわぁなんて嫌そうな顔をするだろう。
おかげで、つまらないことにリソースを割いている、という顔。
だけどもちろん、表で出会ったら知らん顔。
不戦領域──そういう決まりだからね。今は、まだ。**]
[あのこ、と指さされた先には見知った顔がある。頭部の損傷は、落下か殺害か、俺にはちと解らねェ。アンドロイドや電脳化のやつらなら、死因の分析などお手の物なのだろうか
形だけでも手を合わせ、しゃがみこんでそいつの持ち物を探る。個人情報を特定するようなものや金目のもの…と言っても雀の涙だが、はきちんとポケットに入ったままのようで、たとえ他殺であっても、少なくとも物取りや戸籍剥奪などの目的のためなどではないらしい。
当然俺らの同志だ、そいつは生身の人間で、脳から摂れるものも無いだろう。
とりあえず情報になりそうなものは、預かっていくか。と身分証やら金目の物やらを自身のポケットに捻じ込んだ。ネコババはしない…多分。]
‥‥連れて来てくれてありがとな、……ん?
[そう葬儀屋にお礼を言った時、漁っていたポケットから何かが落ちる]
[それは何の変哲もない(本当に何の変哲もない…と思う)ガラス玉だった。ビー玉、という概念があるのなら、そう表現したほうが早いだろうか。どこか藍色みを帯びていて、綺麗で。]
……葬儀屋。
これ、アンタにやるよ
[この男が何を思ってガラス玉を拾ったのかはわからないし、それが思い入れのあるものだったのか、単なる拾得品だったのかもわからないけれど。
形見?と言えるようなそれを、何故か葬儀屋に持っていて欲しいと思ったのは、酔狂な気紛れ。
葬儀屋の瞳が、どこか藍色のガラス玉によく似ていたからかもしれない]
……ありがとな
[俺はもう一度だけ礼を言った。**]
― かつて ―
[>>285>>286>>287>>290>>293
無論その時は、丁度お楽しみの時間であった。
今日のターゲットは20代前半の若い女。もう少し抵抗しても良い物を、あっけなく静かになった身体を引き寄せて、手元のケーブルを探る。
――この時、素直に大人しくなった事を疑問に思って居れば、その後の騒動は起きなかった。
甘い香水の香りがする柔らかな身体を向かい合わせに抱き寄せると、手早くケーブルを刺してデータを引き抜く。
簡単な仕事だ。その後は頭の中を乱暴に混ぜて行く。
相手の安価な脳内防壁をグシャグシャに潰し、記憶領域の枠組みを削り、人格データの蓋をこじ開ける。
そういう物を楽しみにしていたのだが――、
今しがた引き抜いたデータの最新地点に、妙な物を見つけた。
GPS情報は丁度自分が居る部屋と、少し離れた地点。
画像データ照合、一人はこの女。後は体格のいい男数名。]
まずいな、
[罠。
そう言った単語が出て来るより先、身体が動いた。それは丁度部屋の扉が蹴破られる音と同時で、勢いのままケーブルを引き抜き女を突き飛ばすと、そのまま窓の淵へ手をかける。
ここは二階だ、飛び降りても問題無い高さだが、逃走を許してくれる程連中は優しくない。
と、言う事で、]
――あげるよ
[腰のポーチから閃光手榴弾を取り出し、部屋の中心へ放り込んだ。
裏路地とは言え此処は街中。また、自身への被害があっては困る。
故に音ナシ、光のみ。炸裂するソレに背を向ければ、ある程度のショックは抑えられる。
部屋の中に居た者はたまったモノでは無いだろうが、自身はそのまま窓の外に飛び出し、義足で衝撃を和らげ転がりつつ着地。先ほど抜き出したGPS情報複数の裏をかくような道を逃走経路に選び、その日は何とか逃げ果せただろう。]
[だが、それで襲撃が止んだ訳ではない。
その後も何度か襲撃を受け、自身も持ち歩く武器の種類が増えた頃、手間どいながらも回数を分け数人を捕獲。
生身の人間相手の尋問は専門外故、電脳化済みの者のみ中身をごっそり引き抜いてやった。
それでもなかなか本命に辿り着けない。
所詮こいつらは末端でしかなく、首謀者の顔は中々出てこない。
けれど、それで良いのだ。]
楽しいなあ
君もそう思うだろう?
[明確に命を狙われていると言うのに、赤い男は満面の笑みで情報を引き抜く。]
わたしはね、
わたしを嫌いな相手の事が大好きなんだ
[目の前で、仲間の頭が壊される様を見せつける。>>126]
無論君達の事も、ね
[生身の人間に用はない。
その者は縛ったままその場に置き去りにしたが、自身の狂気にも似た笑みを嫌と言うほど刻みつけてやった。]
赤い男 フィジシャンは、 赤い悪魔 フィジシャン に肩書きを変更しました。
[その後「BloodSun」が男の抹消の為足取りを追い、幾つかの情報を拾い上げた頃。一人の男が「夜の女王のアリア」に入る前に使用していたコードネームが掘り出されるだろう。
本名は無かったものの、その単語だけで男の存在は事足りる。]
『
[そんな、真っ赤な悪魔の名前が浮上する。]
[同じ頃、赤い悪魔は相手の正体に辿り着く。
「BloodSun」の文字と、燃える太陽のような赤毛。]
ははっ、
[――それと金髪の幼子の姿。]
みつけた
[その面影は既に無かったが、赤いリボンが昔の髪色と変わらない事に気付けば、にんまりと笑った。*]
― 中央表通り:洋菓子店の前 ―
[>>294
そのような事が過去何度もあったのだが、現在居るのは表通り。「BloodSun」や他組織の連中も此処でドンパチする気は無いだろうと、のんびり過ごさせて頂いている。
まさかボス本人に見られているとは夢にも思わないが、監視位は居てもいいか。
自身の真っ赤な服は、表通りでもそれなりと目立つ。
最初から隠れる気がさっぱりない、と言うのもあるのだが。
パウンドケーキを食べ終われば、指についた欠片をぺろりとなめ上げ、暫し思案。
店の外に出された立て看板の文字を書き換えようと、外に出てきた洋菓子店の店員を呼び止め幾つかのやり取りの後、金を渡す。
暫く待った後ベンチに運ばれてきたのは、シュークリームとエクレアが其々5つずつ。
そう、オヤツのおかわりである!!
まさか宿敵に見られているなんてそんなそんな〜。
笑顔でそれを頬張り、至福の一時を過ごして居た。
もし自分を監視している何者かが顔を出すなら、やあと朗らかな挨拶を投げかけただろうが――、
このような関係を承知した上で出て来るなんて、それはそれで面白いね!*]
赤い悪魔 フィジシャンは、 赤い男 フィジシャン に肩書きを変更しました。
― かつての夜雀亭:アリシアとの日々 ―
[>>291>>292
彼女との会話はとても楽しい。
裏に身を置く日常から切り放された、非日常な表の日々。
自身の纏う身分は偽りの物だったが、それでもよかった。
己との会話にのめり込む彼女を見て感じたのはある種の愛おしさで、同時にこの花を手折ってしまいたいと言う危険な思考も沸いて出る。
対象を好ましいと思う感情と、その相手に対する破壊願望。
本来両立しないそれが簡単に繋がってしまうのが自分である訳で。
危ない時期は外に出ないようにと言う忠告は、自分の立場を露とするもの。
在ったのは好奇心か、破滅か、親切心か。
この関係性に名をつけるであれば、それは一体何なのだろうね?
此方の出方を窺う彼女に隙を見せたり、隠したり。
楽しい綱渡りを演じながら、今日も夜雀亭もケーキを頂こうか。
ここの酒と甘味は絶品な上、看板娘とのお喋りまで付いて来るのだから、こんなに良い事は無い。*]
/*明日やりたいこと
リベリオンマウスに潜入
スラムに行く(武装する?夜の演出次第)
フットマン関係何か書く
これ……ヌルとの絡み本当にどうする?
― いつかのお茶会:ヌルと ―
こちらこそ、お招き有難う
可愛らしいお家だね
[一人で暮らすにはやや広い部屋。誰かと暮していた形跡。>>295>>296
自分と会いたくない人物はいくらでも居る。むしろ、会いたがる者の方が少ない。
おばあちゃんなる人物との顔合わせは無かったが、人との関係性にも色々あるのだと、クリームとジャムがたっぷり乗ったスコーンに手を伸ばす。]
ロシアンティーか、素敵なご趣味をしている
[どうやら、祖母と彼女共に甘い物が好きらしい。
自分は滅多に紅茶は飲まないのだが(大抵ジュースかミルクか酒だ)彼女の祖母を真似てジャムを舐めて見れば、なかなかどうして、悪くない。
暖かなそれを味わいながら、勧められたクッキーを頬張ったり。]
[他者の家故、食べる量は普段より控えめに。
無論、此処に居ない祖母への遠慮もある。
平凡で暖かな、彼女が暮らし語る日々が窓から差し込む物だから。自分にはそれらが酷く眩しく感じる。
悪い物と言うのはね、時に日に焼け、灰となってしまう物なのだよ。
普段より大人しい振る舞いをする自分に相手は何を思っただろうか。
自分が今まで知ろうともしなかった、お菓子の作り方。
何時もは手折り踏みにじってしまう、鮮やかで美しい薔薇。
裏路地では見向きもしない、枝のコレクション。
どれも知らない事ばかり。
わたしから話せる事は、彼女と比べるとほんの僅か。
目を伏せながら語るのは、キャンディーや焼き菓子を買う行きつけの店、好む背の高い見晴らしの良い廃墟。
暗い話はなりを潜め、一欠けらも話題にしなかった。
後は、茶葉やジャムは何処で買って居るのかなんて聞く時もあったと思う。
お茶のお礼と贈れる品は酷く少なくて、何時ぞやのいちごキャンディーと、キャラメルが数個、腰のポーチから出て来たか。
帰り際、いつかのように、それらを手に握らせて。]
今日はお招き有難う
おばあさまと、友人に宜しく
[今は不在の祖母と、彼女の犬に挨拶する事は叶わなかっただろうけれど、挨拶ぐらいは伝えておいてくれれば。
にこやかに笑って彼女の家を後にしたか。
この美しい家はあまり踏み荒らしたくないななんて、珍しく考えていた。*]
/*
ヌルちゃんにめちゃくちゃ甘いのかもしれないこの男。
そして私は書くペースがめちゃくちゃ遅い…!早くなりたい、もっと速度を
― 回想:朝の王と ―
[きっと彼の頭の中は楽しいだろうなあなんて心躍らせても、どうしようもない物はどうしようもない。
機会を逃したか、そもそも機会その物が無かったか。
それは分からない事だけれど、もう不可能な事程、人は惜しむ物。
やらずに後悔するより、やって後悔した方が良い――。知らぬ誰かがそう言ったが、本当にその通りだと思う。>>311]
[変わり続けるのが彼と言う物。
不変であるのは彼では無いと言う事。
だから彼からの答えは、良い意味でどうでも良いのだ。
なぜならば、その答えその物が、彼であるのだから。]
わたし?わたしかい?
わたしは何時も通り……
いつも通り『趣味が悪い』まま
ずっと変わらない、さ
[わたしはわたし、あなたはあなた。
彼からの切り替えしも、自分の答えも。じゃれ合いは何時も変わらない。>>312
喰らい喰らいあう時はいつ来るのか。もし此方が勝ったら、その時は改めて彼の頭の中を覗く算段を建てるかなと。
そう期待している。**]
『
[そのコードネームが最初に出て来るのは、50年程前のメトロポリス。>>330
最初は愉快犯混ざりのよく言るクラッカー。
一人で活動したり、仲間を複数人集め国内企業サーバーの一部をダウンさせたり。
この頃は、そう大した脅威では無かった。
しかし後々電脳化技術が育っていくと同時みるみるその頭角を現し、拠点をメトロポリスからトループへ移した後は、何人もの死体を積み上げて見せた。
無論その頃には、個人が複数組織の人間に手を出し暴虐無人に振舞った事で相応にマークされ、最終的に「夜の女王のアリア」にお縄となる。
「このまま放っておけば、抗争の種にしかなりえない。」
当時のボスは誰だったか。既に
既に手酷く扱われた後。後ろ手に縛られ、顔に青痣を作り、眼鏡型端末は割れ、無駄口を叩かぬように口にはダクトテープ。
ぼろぼろの状態でボスの前まで引きずられて行き、頭に銃口を突き付けられる。]
[さてこの男、どうしてやろうか。
最後に命乞いの1つでも聞いてやろうじゃあないかと、口のダクトテープを乱暴に剝がされ出てきた言葉は、]
今すぐわたしを雇えば、
一週間以内に「████」の情報をごっそり抜いて
そのまま潰せる状態にして差し上げよう
[「████」と言うのは当時の夜の女王よりも少し大きい組織で、目下悩みの種であった。
邪魔でしかないソレであったが、消せるであれば消してみろと、命乞いにしては大きく出たソレを当時のボスは大層愉快に笑い、その場で解放。
行方をくらませないようGPS付きの首輪をつけた上で、キャッチアンドリリース。
――そして有言実行、アッサリ幹部役職の情報を数日で複数ぶち抜き、夜の女王に横流し。
約束通り、組織は彼のもたらした情報の元、夜の女王の手で壊滅。
その働きが評価され、赤い男は正式に組織に迎え入れられる。
無論、それを嫌がる人物も居ただろうが、当時のボスの決定は覆せない。
『メフィストフェレス』と言う男はそのままコードネームを変え、『フィジシャン』として居座った。
そのまま組織内での立場を徐々に上げて行き、現在の椅子に座って居る。]
[……男の過去を掘れば、そんなプロフィールが出て来るだろう。
ただ相も変わらず彼の本名は空白のまま。コードネーム以外の呼び名は出て来ることは無かったのだが。**]
大きな声にさらに大きな声が重なって帰ってきた>>315]
どうする!!??
えぇ!!??
[国を造る!以上のことを考えておらず、ワタワタと視線が泳いだり、
両手を自分の頬にもってきたり]
じ、おれんさ国が欲しいんだべ!!!
何するかは、そのあと!!
[相手が情報を知ろうとしてるなんて、そんなことつゆ知らず。
デカ声合戦が始まる。]
[そして、はっ!となり]
あんたも興味あんべか!!国!!!
[つかめるなら多分がっし、とその手を掴んでしまっていただろう。
たくさんの強者の女性と手を握られてきた経験からしたオクリビちゃんいわく>>240の手でぎゅっと*]
‐名前について オクリビちゃんとと‐
そういえば、オクリビへと語った自分の名前の話>>243。
名前がないというのは、スラム民にも珍しくはないと思う。
自分は拾った石に記されていたZを自分の名としてもらい記されていたものに意味合いを見ていたけど、もしかしたその石は誰かのものかもしれないし、
そのZに特別な意味だとかあったのかもしれない。
それはそうと、Zをズィーと読むと教えてくれたのは誰だったっけな]
[>>243自分の名前の経緯を言ったときのオクリビの反応はなんか複雑そうに見えたけれど、それが"保護しきれなかった少女"という存在を自分から気付かされたからとは思わず。
事実、スラムで生き方を身につけることのできた自分は保護を求めずに生きられて、おそらく幸せな部類。そういった保護をする人たちのもとで、幸せを得る者もいるのだろうが、少なくとも自分にはそれは必要なかった]
[あのとき、ズィーと呼んだほうがいいかと聞かれたときは、
上に立つ人間には"ちゃんと許しを得る"なんてことは考えてもなくて]
女王っていわれると、でへへって顔がどろんどろんになっちまう
だべから、ズィーでええよ!
でも、たまには「じょうおうへーか」ともよばれてぇなぁ
[あれもそれもいいな、とたくさんのお菓子を見せられたような反応。
そうして、さらに重ねて名前を褒められてしまったものだから、
"どろんどろん"と言った表情がさっそくでてしまって、両手で頬を抑えながら]
そ、そうだべか?
あんがと。
でへへ
[そう返したのだった。
ちなみに、みんな知ってる?
ちゃびって、だびっていうんだって!
かっこいいよね!*]
[――こちらから動いたのは正解だったらしい。
アリシアがちらりと向けてきたまなざし>>315に、救援要請めいた色を感じたのだ。「女王」の声量に気圧されたのやも、という思考も回路に過る。
こうなれば、アンタッチャブルだの何だのと考えている場合ではない。
今のアリシアの汚れた扮装はおそらく変装。「孫娘」どころか「看板娘」の印象ともかけ離れて見える出で立ち。
それならただの「市民A」だと思って相対すれば良いだけのことだ。]
ふふ。
[妙に声を張りながらのアリシアの質問に、ズィーもまた思いっきり声を張り上げて回答する>>343。
そんな掛け合いに、オクリビは微笑ましげな笑いを零す。
この「女王」が思いっきりノープランの様相だったり、視線を泳がせたり……というのも判ってはいたが、この時点では助け舟的な介入はしなかった。
……この調子だと先程の「頼もしい」>>227が誇大広告になってしまうかも、というのは置いといて。]
―――…ズィー、ちょっと貴女、
いきなりそれは流石に迷惑よ!
[「女王」がその手をアリシアに伸ばすのが見えて、オクリビは反射的に言葉を発した。溶けるように照れさせてしまうような「女王陛下」呼びではなく、あの時呼んで良いと言われた>>346ズィーの名で。
とはいえ両者に割り込んでまで強く制止しなかったのは、アリシアの身体が機械だとなまじ知っていた所為。
「8歳のままの少女」の手がここで怪力に潰されることはない――と認識してしまっていたが故の危機感の無さが、オクリビの態度の中途半端さに繋がってしまっていた。
強者にも劣らぬ勢いのあの握力から逃れられるかは、アリシア、キミ次第だ――!*]
[彼女がフットマンに会いに来た時、遠目にちらりと顔を盗み見るだけで終わったのは、良かったことかもしれない。不機嫌そうな横顔だった、ということは何か機嫌を損ねるようなことがあった、ということだから──尤も、フットマンに関しては何もなくても機嫌が斜めになることがままあるが──。
目が合って、何か思いつかれたら災難だった、と言う他なくなる。
当時の彼女が無事でよかった。
──尤も、もし彼女が再びフットマンに会いに来るようなことがあれば、今度こそフットマンは気付くだろう。
彼女が話しかけなかったとしても、フットマンから近づいて、話しかけたに違いない。
表通りで出会っているだろうから、孤児だとは思わなかったはず。だから、ただ話しかけたい気分だった、というだけだろうけれど。*]
私自身は「この程度」で済みましたが――。
我らがリリオ・カサ・ブランカとて、
かのメトロポリスの先進医療及び、
ヴァルハラの高度な外科技術に
すぐにアクセスできる身分ではありません。
「白百合の戦乙女」とて回避に失敗し得る以上、
文字通り、生命に関わる問題なのですよ。
[こう語る女の縫合痕の真相は、別にある。]
[これは、今から25年程前の話。
トループ国内を拠点としていた、ある一つの組織が消滅した。
組織名、「
端的にいえば、機械至上主義者たちの組織だった。
主な構成員は機械化人類や、生身由来でないAIを有する自律型ロボット、そうした機械たちに心酔する人間、といった辺り。
「機械化人類を主体とする地球支配」「
それでも、シンギュラリティはあくまでこのトループの一員だった。
組織の宗教的理想と、渾沌の国という世俗のルールとに、一応の折り合いはつけていた。
ヴァルハラの優れた機工・通信技術も取り入れていた程度には、隣国勢力との関係もそれなりに良好だったようだ。
だから表社会は勿論、裏社会や国外においても「旧人類」を無暗に殺戮したなどのことはなかった。せいぜいが巧妙な手段で思想を「布教」し、あわよくば「機械化した同胞」をじわりと増やそうとした、という程度。]
[それでも。
そもそもが組織の優位化のために電脳化技術を用いることが常識となる程度には、機械化人類はそれ自体が強力な存在。
機工の躯体と電算能力に加え、アナログなヒトに劣らぬ柔軟な思考まで持ち合わせ得るのだから。
そしてそんな存在が寄り集まって規模を拡大し、その果てに「旧人類の浄化」まで唱えればどうなるか?]
[25年程前に起きたその抗争の引き金は、「シンギュラリティが他国に電脳化移植技術を流出させた」という一報。
勿論これは事実ではなく、完全な言いがかり。
シンギュラリティを目の敵とする組織からすれば、敵殲滅の格好の口実が得られればいい、という程度の開戦理由だったかもしれない。
理由の内容が内容なだけに、常から険悪な組織同士がこの時だけは共闘する>>1、なんてこともあっただろう。
シンギュラリティへの襲撃実行から組織壊滅に至るまでは、1週間にも満たなかった。
誰の貢献あってか、首領や主要幹部らは徹底的に殺害・破壊され、組織本部はあっさりと壊滅した。
機械至上主義の思想は兎も角、組織が蓄えていた情報や機工には「戦利品」の価値が十分にあっただろう。
下っ端の僅かな残党が他の組織に流れて電脳化のノウハウや機工技術を伝えたという話も、真偽は別として存在する。
掃き溜めの中に眠っていた技術を発掘した者もいたかもしれないし>>60
10年前の時点で一定の規模まで拡大していた、とある組織の実験>>307に助力していた残党もいたかもしれない。]
[さてこの抗争当時、シンギュラリティ施設内で「完成」途中だった機械化人類たちの意識元の中に、「レイ」という名の人間がいた。
当時15歳。表社会で暮らす、移民ルーツの市民のひとり。
身寄りは父親一人。その父親も、抗争終結から程なくして失踪。
表向きには「裏通りに迷い込んで事故死した」という扱い。
加えて出生時の記録には「男性」と記載されている――つまり、身体的には男性と見做されていた。
故に、抗争の内情や電脳化技術について知らない者なら、レイがあのリリオ・カサ・ブランカに引き取られていたとはまず考えないだろう。
たとえその「少年」が、常日頃から女性の装いと言葉遣いの、
……このレイこそが、後に「フアナ」と名付けられ、今は「オクリビ」と名乗る女だ。**]
/*
>>359
メトロポリスのウロボロスさんち(前村で出した最先端医療のお家)です。
フットマンは不老手術に来ていたよ。あとたまに腕くっつけてもらったりとかしてた。なくなった腕がそのままくっつくから、フットマンアンドロイド説に拍車がかかったりかからなかったり。
このロールはほぼ答えかな、と思いながらお兄さんは見ているよ。
ー 過去回想:赤い悪魔 ー
[……幾度となく刺客を送る、
幾度となく闇討ちを試みる。
末端の奴らが俺の顔を知るわけもない。
だが奴の危険性だけは確実に伝えてあった。
命を賭け、自爆覚悟で突っ込んだやつもいるだろう。
しかし、奴は面倒なことに、
ハッキング能力だけでなく…
ある程度腕も立つようだ。
生身の人間はほとんどいなすだけで相手にしないくせに、機械化人類に対しては執拗なまでに破壊を試みる。むしろ取り残された人間が、仲間の『死』に慟哭し、取り乱すほど悲惨な壊され方だった。機械化人類であるこのボスをおちょくっているとしか思えない。これほどの屈辱があるものか。
赤い悪魔、メフィストフェレス。
ここまでコケにされたのは久しぶりだ。
必ず潰す。必ず、だ。
スラムのチンピラは煽りに弱い。殺意の闘志は被害者が出るたび燃えるばかり]
ー そしていま あまぁいじごく ー
[…それはそれとして、現在。
今、このマフィアのボスは脳を破壊されそうになっていた。
いや、戦ってはいない。触られてもいない。
不戦の誓いはきちんと守られている安心。
なんてのどかな昼下がりだろう!
そんな昼下がりは美味しいものに限る!限るけど!]
…オゥゲエエエエエ…!!!
見、見てるだけで胸焼けがする…!!!!
[スラム育ちのマフィアキング、普段食べるものが質のいいもののはずもなく。
ましてやあんな糖分とクリームの塊のおかわり!!?!
それも、エクレアなんて見てみろチョコレートまでたっぷりじゃねえか!!!これは楽しいスイーツタイムなんてもんじゃねえ、新手のテロだ、精神攻撃だ!!!!]
ば、馬鹿にじやがっで…!!!覚えてろ…!!!!
[男はなんとかフラフラとその場を離れる。部下に見張らせて暗殺者の手配してるしダイジョブだろ。うん。これは負けではない、戦略的撤退だ!!!男は、あいつを殺す手段の一つに、激辛唐辛子を穴という穴に詰め込む処刑法を追加しておいたのだった…*]
ー 中央表通りにて。みかけた穴掘り帝国 ー
[口元に手を当ててフラフラと逃げ帰る中央表通り。
俺がこの国獲ったら、この世のクリームというクリームを消し去ってやると決意しつつ。
どこからともなく大きな声が響いてきた。>>344
聞き覚えがありすぎるその訛りがかった声。
ウチのシマのやつだ。
BloodSunには入ってないというか、あまりにもマフィアに向いてなさすぎて勧誘すらしていない。
むしろうちの若い奴らが暇つぶしにボコボコにしたり、髪の毛あたりざっくりやって虐めてた可能性のほうが高い。なんで今でも生きてるんだあいつ。
…ともあれ。少し離れた建物の壁にでも背を預けてズルズルと崩れ落ちる。スイーツの気持ち悪さが買ってしまった。仕方ないので、いま一緒にいるやつらのことを観察する]
ー 回想 Zの石 >>345ー
[…男がまだ、人間の体を持っていた頃だ。
馬鹿ばっかな周りの人間を蹴散らし、どんどん首領としての頭角を現し始めていた。
統治するテリトリーの情報は必要不可欠、ということで、不意打ちでスラムの中を歩き回ることにした。よけいなことしてる奴がいれば、ボッコボコにする気満々で。
…そんな中、特に瓦礫や地面に穴が多い地域で。
変な髪の色のガキがいるのを見かけた。
石に囲まれたそいつを見て]
そんなとこで何してるわけ?
…あーあ、誰だよこんなに荒らしたやつは、ぶち殺してやる…
[と、声をかける。どうも何かの爆発の影響か、地面がえぐれている
地盤というか、埋まっている岩が少し柔らかめなのだろうか?他のところよりも被害度合いがひどい]
おいガキ、このへんはすぐ崩れるぞ。
…何持ってんの???は???
金持ってんのか???隠すんじゃねえよ!!!
[と、一度は気遣いで声をかけたくせに、
何かを後生大事に持っている様子を見て、男は金目のものを持っていると思い、それを取り上げた。…結局それは、金でも何でもなく、ただのいしころであったのだが。]
…なんだよ、ただの石じゃねえか。
紛らわしいことしてんじゃねえよボケ
[と、石をポンポンと手で弄びながら、その石をみる。
希少な鉱石ならまだ金になるのに…と思っているのに、そこにあるのはZに似た形がついてるだけ]
Z(ズィー)の石、ってか
金でもダイヤでもないんじゃ、一文にもなりゃしねえよ
[と、幼い子どもの前にぽいっと石を投げ捨てた。都合よくZの文字が上に来た気がするが、男はそんなこと意識もしていない]
…あーあー。
いっそスラムの下に、
でっけえ金鉱とか、珍しい鉱石とか埋まってねえかなあ…
荒稼ぎしてやんのによぉ……
[と、呆れたように、少女を捨て置く赤毛の男。
声をかけられたら立ち止まるが、
もう少女の方に意識はあまりしていないようだった。
男の馬鹿げた妄想の言葉は、彼女にどんな影響を与えたのかはしらない。
男は、次のところを見るためにまた歩き出す。
一文にもならないものは基本捨ておく。少女も同じ。
だから、向こうから声をかけられたとき以外は基本彼女のことは気に留めていなかっただろう…**]
[──少なくとも、今は。
幼い少女が数多く暮らしているということに少し思うところはあるが、それもページボーイという友人の存在や、今の生活の充足感を踏まえれば些細なことだった
もっとも、機械人類の少女がいるとなれば……そんな事など考えたことが無かったかもしれないアリシアの気持ちは、出会い知ったその時に。]
わっ、痛い痛い!はなしてー!
[空いている手でズィーの手をぺちぺちと叩く。この腕と体は機械だから、当然ながら痛みは低減されているしズィーとの握手にも問題は無い。
しかし普通の女の子であれば?とすぐさま反応してみせるものの、思わぬタイミングでの衝撃に一瞬反応が遅れたかもしれない。
何故?もしかして不意打ちの攻撃?などと素っ頓狂なことを思っていると、後ろから先程のフードの女性が声をかけてくるのが聞こえてきたりするのだが>>350。
さて、ズィーはすぐに手を離してくれるだろうか。
だとしたらアリシアは何も無かったかのように話を続けるだろう。]
う、うーん。
興味っていうか……お話は聞いてみたいかも。
[自分の国に入らないか、というお誘いに是と答えるつもりはないが、会話を続けるのは望むところだった。
自分自身の興味は抜きにしても、今は情報が欲しい。それに──]
たとえば──そっちのお姉さんはだれ?
[国は「一人」では成らない。だからこそその国の存在をありえないと一蹴することも出来ないのだ。
いつからか元通りになった声量で女王様に問いかけつつ、目線は機械の女性に向ける。
ズィーの握力を知れば納得もするが、こちらから近付いたのに握手を「迷惑」とする言い回しに、少し引っ掛かりを覚えただろうか。
「オクリビちゃん」と呼ばれていた>>300女性、彼女の方が謎の塊だ。何かを聞き出せればと話を振るが、少し露骨すぎるだろうか?*]
◆ ××/××
あの子が死体を拾ってきた。かわいそうだからと。愚かな子。
死んだ人間はなにも感じやしないのに。
年相応の教育をしてあげられないせいね。かわいそうな子。
◆ ×/×
庭の薔薇が綺麗に咲いた。今年は数が少ないけれど、その分色が良い。
◆ ×/××
デューク!あの×××××××(文字が乱れていて読めない)
よりにもよって赤い悪魔を送り込んできた!
あの子に取り入ったところで、なにもありはしない。
悪魔の技だって、あの子には通用しない。
組織はとっくになくなっているというのに、本当に忌々しい男。
◆ ××/××
こんな老人の世話ばかりさせているから、人との関わり方を知らずに育ってしまった。
というのは、冗談ですが。
私は女王陛下による建国をお支えする国民です。
先程の私の呼び声、貴女もお聞きになってましたよね。
……ええ、うちの陛下がご迷惑お掛けしました。
[ここで女はステルスマーケティングを解除し、己の立ち位置を明かす。……SOS>>315に駆け付けたにしては詫びが遅くなってしまったとも思いながら。
アリシアが此方に加入するとは考えていなかったが、もし彼女が明日の「敵」になるとしても、まあすぐにバレるだろうと。
この場で変に勿体ぶって秘密にするより、率直に告げるほうを選ぶ。
……「アリシア」への個人的な思考をシャットアウトしたのは、特に腹の探り合いとは関係なく。*]
[さて、ここでオクリビは初めて、かっこいい(本人談)二つ名をステージネーム(自称)として、「女王陛下」以外の公衆の面前で宣言したわけである。
合成音で喋るアイドル歌手。
人工声帯でメロディを奏でるにせよ、アンドロイドがリズムを刻むにせよ、そうしたアイドルだって「生身の人間」に負けず劣らず、リスナーに勇気と感動を、夢と希望を届けてくれるのではないだろうか。
まあそもそもオクリビの「アイドル」発言は冗談だったのだが。
……一応「冗談」としておいたこの名乗りが、この場の様子を観察していたあの男>>362にどう響いたかは、さて。
なお、オクリビ自身は、ソルの存在をまだ感知していない。*]
[さて、ここでオクリビは初めて、かっこいい(本人談)二つ名をステージネーム(自称)として、「女王陛下」以外の公衆の面前で宣言した>>372わけである。
合成音で喋るアイドル歌手。
人工声帯でメロディを奏でるにせよ、アンドロイドがリズムを刻むにせよ、そうしたアイドルだって「生身の人間」に負けず劣らず、リスナーに勇気と感動を、夢と希望を届けてくれるのではないだろうか。
まあそもそもオクリビの「アイドル」発言は冗談だったのだが。
……一応「冗談」としておいたこの名乗りが、この場の様子を観察していたあの男>>362にどう響いたかは、さて。
なお、オクリビ自身は、ソルの存在をまだ感知していない。*]
/*
自分の恐ろしい発言数を見てしまって
軽い縁故振りvs過去設定の続き で非常に悩んでいる顔
とりあえず昼に落としたのが中途半端だったのでまずはそこからかな……
― ??? ―
[当時のわたしはまだ若造であったが、
25年程前、困った事にどうやらわたしは死にかけたらしい。]
(あーあ、捕まってしまった)
[一応、足取りを曖昧にするためと根城を転々としていたものの、「夜の女王のアリア」に引きずりだされ、頭に銃口を突き付けられる。>>340
殴られ、蹴られ、怒声を浴びせられ、水をかけられ――、なんて野蛮な組織だ。
わたしは唯、沢山の電脳を壊しただけなのに?
全員、身体は綺麗なままと残してやったのに?
理不尽すぎる。
けれどもそう言った好戦的な相手を進んで弄んだ罰がコレであると理解すれば、若しかしたら自分の方が悪かったかもしれないなんて思い直して。
それでも、何時も薄っすら笑っていたものだから。
気味が悪い奴だと唾を吐かれた。]
/*
そしてまだできていない ヌルちゃんにお届けもの!!
これ進行中にでき る か な ……(自信ない)
今回の村だとPC死亡禁止規定があるので、「何かを届ける前にお相手が死んじゃう……!」がないのはすごく安心するのですが、だからといって悠長にしていいものでもないのではというなやみどころです。
(もしかしてこのまま死ぬのかな)
(もう楽しい事は出来ないのかな)
(それは酷く残念だな)
[死を怖いと思った事は一度も無い。
代わりに在ったのは落胆。
これ以上は誰とも遊べない。
誰も壊す事は出来ない。
快楽を貪る事が出来ない。
困ったな、わたしはまだ、楽しい事を沢山したい。
いや、もっともっと派手な事をしたい。したかった。
故に、]
今すぐわたしを雇えば、
一週間以内に「████」の情報をごっそり抜いて
そのまま潰せる状態にして差し上げよう
[あの時口から出たのは命乞いでも何でもなく、唯の願望。>>341
「████」。いや「
口にしたのは個人名ではなく組織名。
丸ごと踏みにじってやれたなら、どんなに気分が良いだろうね。
ねえ、きっと派手な事になるよ。取り返しがつかなくなるよ。
一度やってみたかったんだ!
他者から引きずり出した情報を握り、ボロボロの身体で鬱蒼と笑む。
わたしは混沌、無秩序、紛糾。
カオスは此処に在りけり。故に、契約をしよう。
悪魔に魂を売ったのは何方であったか、そんな些細な事は既にどうでもいいのだ。]
[背の高い、トループを見渡せる廃墟のてっぺん。
GPS付きの首輪を付けながら、壊れた眼鏡型端末をセロテープで補強する。
良い仕事にしよう、とっておきの良い仕事にしよう。
わたしにとって、彼らの語る「秩序」の話はどうでもよかった。他組織との諍いも、抗争の行先自体に興味は無かった。
唯の「夜の女王のアリア」との利益関係。壊したい者と壊したい者が偶々揃っただけ。
無造作に、それでも複数と所持していた情報の下、主要メンバーの潜伏場所に手を伸ばす。
無差別に他者を襲って居た事もあってか、所持する情報の幅は大変広いもので。浅いソレらではあったものの、調べ物のフックとしては十分すぎた。
まずはひとり、それからふたりめ。
丁寧に情報を整理し、入念に壊して、次に移る。
作業の回転は随分速く、一晩に何人もの死体が転がったが、その混乱に乗じて更に組織内端末のサーバーを漁り、わざと保守システムに噛みつかれたままバックドアを設置。足跡も消さぬまま乱暴に出入りする。
無論「
なぜならば相応の規模の「組織」が最初に疑うのは、わたしのような有象無象の個人ではなく、「他組織」であるのだから。]
[どの組織にも属していない人間と言う物は動きやすい。
その時既に、夜の女王の雇われとして首輪はついていたものの、わたしはまだ一員では無かった。
だからきっと、わたしがしくじり「
けれどそんな事はどうでもいい。
相手の情報を拾えば拾うほど高揚感を覚え、後戻りできない事にどうしようもない程の背徳感を覚える。
ああ、なんて楽しいのだろう!
情報管理部署の主要幹部を1人、単身のまま直接再起不能にした辺りで、夜の女王側は十分と判断したのだろう。
帰還命令が下れば、わたしは飼い主の元へ戻って行く。
高ぶった感情のまま数多の情報片手、報告へと至ったものの、「
その後「夜の女王のアリア」がどうやって「
唯一つ分かるのは、全てはたった数日の間に行われた事。
自分が小さな部屋で待機していたのはほんの僅かな間で、解放された頃には「
[わたしの『遊び』は素晴らしい戦果であったかどうか。それは、私が判断するところでは無い。
他者が勝手に付けた評価を受け取りながら、首輪付きは正式に夜の女王の配下へと迎え入れられる。
「
それがあの時の真実であろう。
それが、25年ぐらい前の話。
わたしがまだ30代かそこらの若造であった時の話。
その後は、まずは割れてしまった眼鏡型端末を買い替えようと、初めて受け取った報酬で買ったのはそれであった。**]
/*
実際問題、フットマンのアライメントは混沌・中立だとお兄さんは思ってるので、普段めちゃくちゃ旦那と相性良さそうなんだよな
[
[由来は、「気分屋で、陽炎のように輪郭が揺らいでいるから」。
フットマンは気分屋で、それこそが彼だと言うことはできるけれど。
気分屋すぎて、本人も真っ直ぐ立っていない。
確固たる芯がないから陽炎のように真っ直ぐ立てないのだと、どちらかというと揶揄された渾名。]
[だけど、もう一つ由来がある。いや、こっちが本命。
とある、陽炎を神格化した神が由来。身を隠して、障害を除く──まさに、フットマンの戦闘スタイルとその腕から、どこかの誰かがつけたもの。
フットマンは銃の名手だ。
それこそ、“石火硝煙”の名がつくほどに。
基本的には早撃ちで、拳銃を扱うことの方が多かったけれど。
でも、彼は気まぐれで、気分屋で、不変を嫌う。その上、“多趣味”だ。
銃の形式に囚われずに扱う。故に、スナイパー紛いのこともするし、いっそこっちの仕事の処理の方が多いこともある。
──だから、
彼を恐れて、ついたもの。恐れの象徴だから、あとから前者の理由がついたと考えることもできる。]
[──尤も、フットマンがだからこれにしよう、と思って選んだとは思えない。どうせ、「なんとなくこれがいいわ」と選んだに違いないのだ。
気分屋で、陽炎のように輪郭が揺らいで掴みどころがないような男なのだから。*]
[大人に近づくにつれて、少女である自分の身体は
けれども男性のそれに確実に近づいていく。
背は伸びていき、高かった声も、出にくくなっていく。
人によっては耐え難い苦痛となり得るこの変化は、
それでもレイにとっては、そこまで苦しくはなかった。
女の子らしい服を着られれば、それでわりと十分で。
こう思えたのは、ひとりでレイを育てた父をはじめ、
周囲からも、「女性」の自分をそれなりにでも
受け入れて貰っていたからだったかもしれない。
だから父に「あのメトロポリスに移住したい」などと
レイが訴えることは特になかった。
道すがら声を掛けてきた、妙に端正な人型の誰かの
「メトロポリスに行かなくても理想の身体が手に入る」
なんて勧誘にも、特に振り向くことはなかった、のに。]
[この拉致事件から程なくして、「夜の女王のアリア」による「シンギュラリティ」掃討>>379>>380が始まった。この襲撃には他の組織も加わっていたかもしれない。
この侵攻以前から主要メンバーの暗殺やシステム侵入はあったものの>>377>>378、この異常事態を「他組織」の犯行とAIが機械的に判断してしまったのが、終わりの始まり。
異常事態を察知してなお、攫ってきた人間たちの機械化のルーティーンを崩さなかったことも敗因のひとつだっただろう。
ともあれ、「愉快犯」の下ごしらえや「他組織」の仕上げを経て、シンギュラリティはトループからあっという間に消滅したのである。
こうしてズタズタにされた施設のひとつには、何機かの機械化人類――攫われた被害者の慣れの果てが遺されていた。
完全にヒトへの擬態が行われた者。中途半端な外装の者。CPUに意識を移植しただけの状態の者。見つかった者たちは組織に回収されたかもしれないし、そうならなかったかもしれない。
ただこの時、少なくとも、レイの意識を移した機体は発見されなかった。]
[レイという少女が次に目を覚ましたのは、アンドロイドの腕の中。
下っ端の構成員だったロボットは、如何な思考回路でか、被害者の少女を彼女の自宅まで届けるという判断を下していた。
そこで応対した彼女の父親に、「無事に」子供を返す心算だったのだろう――が。
頭部以外、漆黒と銀色の硬質な人形。
その頭部の顔面の人工皮膚も、襲撃の混乱の中で破損し、間に合わせの縫合が行われた。
顔の形も髪の長さも、幾らか低めの声も、確かに、元の「少年」に寄せたもの、では、あった、が。]
『 化け物 』
『 こんな人形は あの子じゃ、ない 』
[「少年」の身体をした娘を、当然のように受け入れていた父は。
けれども「あからさまな機械」の身体の娘を、拒絶した。
そのまま混乱に陥った父親は逃げ出し、消息を絶った。]
[やがて「下っ端の残党」のアンドロイドは、この「人形」をリリオ・カサ・ブランカへと運んでいき、簡単な事情の説明をした。
曰く、この機体に搭載された意識は「レイ」という15歳の子供であり、おそらく女性自認だということ。
この機体を作り上げ電脳化を行った組織は、既に消滅したこと。
その後、ヒトの青年によく似せた容姿のこのアンドロイドが何処へと向かったかは、さて。
外見上は確かに「男性ではない」が、中身が「女性」だともすぐには判らないこの少女がすぐに施設に入れたのは、この葬儀社で彼女の母親の葬儀を執り行ったことがあったから。
未だ幼い頃の、喪服ではないふわっふわのドレスを着て参列していた「レイ」という子供の顔を、リリオの女たちは確かに覚えていたのだ。**]
/*
前村で、あまりにも『光』って属性の少女PCをやった結果、属性混沌悪だったPLが自壊してしまったので、
今回は正確がド最悪な奴をやります。やるぜ。
あとこの男動かしやすいな…、神出鬼没なのもあってか凄く顔を出しやすい。
[フットマンは、良くも悪くも誰とでも話をする。
それが気さくなときもあるし、今にも殺されそうなほど不機嫌な時もある。
だけど、その本質は思いつきでとんでもないことをする、
状況が変わらないなら、自分で変えちゃえと手を突っ込む怪物だ。
いい方法が閃くか閃かないかは、気分次第。
閃いても、やる気にならないこともある。でも、“自分でやる気にならない”というだけだから、結局おぞましい何かには違いない。]
[フットマンは気まぐれで。とんでもなく“多趣味”。
彼がまだ『夜の女王のアリア』にいたときのある日。
その日、目が合った相手にふと嫌な悪戯を思いついた。
フットマンからしてみれば、本当に些細な悪戯だった。
だけど、他者から見れば、決して悪戯では済まされないだろう。
街で目が合った若い青年を掴まえて、その場ですっかり仲良くなった。
一緒に酒の席について、青年が正常な判断を下せなくなった頃。
フットマンは──心の隙間に疑心を植えた。]
[なに、本当にちょっとした悪戯心さ。
そういうことをしたら、人間ってどういう方向に走っていくんだろうって。
本当にたったそれだけだった。でも、たったそれだけで破滅するのが人間だ。
──勢いよく瓦解した。
どういう形で、疑心が露出したのかはわからない。
だけど、確固たる絆で結ばれるほど、疑い出して信じられなくなったら、簡単に反転する。
瓦解したら、あとは潰れてなくなるだけ。
裏切者の足取りを洗えば、簡単に犯人は見つかっただろう。
なにせ、当の本人はちょっと悪戯しただけの気持ちだったから。]
[──さて、フットマン。
その話が彼の耳に届いたとき、なんと薄情にも首を傾げた。
何の話?ってなもんだ。公爵に呼び出されても、なんだか判然としない顔。
どこの誰だったのかもフットマンは覚えていない。
もしかしたら、ほとんど血縁者で構成されていたところだったかな。>>317
フットマンは公爵に一から十まで説明されて、漸く合点がいった。
そういえばそんなことやったなぁって。
フットマンはそのことを公爵に咎められたとき、「ちょっとした悪戯じゃん」と言った。謝る意味がわからない、という顔をするフットマンにデュークは「悪戯は見つかったら謝らなければ」と言ってフットマンに“責任”を求めた。
残念、そう言われたら逃げれない。*]
─かつてあったもの─
[
【ヘルハウンド】は、薬に特化した組織だった。その技術を持って、表では医療施設の運営も行っていた。
ほぼ血縁者で構成されていたのは、外部からの侵入を極力防ぐため。規模は大きくないが、その技術を求めるものは個人でも組織でも多くいただろう。
秘匿を守るため構成員はレベルで振り分けられており、一定以上のレベル帯の人間には″安全装置″の取り付けが義務付けられていた。
10数年前、組織は死んだ。
殺されたのは、殆どが低レベル帯の人間。
幹部職と技術者の死因は、安全装置の発動によるもの。これがヘルハウンド壊滅の大きな要因だ。
【脳細胞を壊死させる】
それが、安全装置の役割。
死んだ人間からも、多くの情報を得ることができる。それ故、情報を残さずに死ぬことが重要だった。
電脳化されていても同じ事。むしろより念入りに、確実に死滅させる必要がある。ただ壊すだけでは、簡単に直されてしまうのだから。
襲撃の目的が邪魔な組織を潰すことなら大成功。技術を手に入れることであったなら御愁傷様。
それとも……ただひとつの気まぐれで、お互いを喰い合っていたのなら、なんとも滑稽な話だ。
]
[当時の当主であったロザリー……ヌルの祖母は経営のトップであり技術部へのアクセス権は限られていたため、安全装置の発動はなかった。
彼女が【夜の女王のアリア】を、【フットマン】を警戒するようになったのは、家族の遺体を全て弔った後だ。
裏切り者の男がどうなったか。少なくとも、安全装置は付けられていなかった。
技術も知識もない男が余所でどの様に生きていくのか、そんなこと、気にする人はもういない。
]**
/*
フットマン> うおおお!!こんな美味しいもの食べずにはいられないっっ!
というか丁度書いてたところだったんだが。タイミング良すぎか?
/*
かなり迷って落としたから、もし設定邪魔したら申し訳ない…と埋めておこうと思ったら拾ってくれていた。ありがとう…
/*
ところで私はバトルスタイルを全く落としていなかったな……
戦うつもりならこれも予め書いとかないと です ね お おおう
ー 観察:アリスと穴掘り帝国の…アイドル??? ー
[
…さて、怪力な訛り女からこんどは視界をずらす。
愛らしい少女は、たしか夜雀亭の看板娘だったはずだ。
ウチの奴らも何人か彼女にメロメロになっていたはずだが…
…うちの情報漏らしてねーだろうな???と思うが、チンピラたちは頭が悪いので普通に漏らしてそうである。うちのボス可愛くてさ〜!とか
彼女に関しては一つ疑問点がある。
あの、
ページボーイと交流がある点だ。
ページボーイ自身も孤児だったから、その関係で
孤児院などのつながりから昔から親交があるとしてもおかしくないが…
ページボーイは、こいつに会いに来るときに限って、やたらと逃げ足が早いから、繋がりがよくわからない。要観察対象だな、とは感じている。
この女、可愛い顔して、何かある。]
[…そして、さらにその隣。
あの穴掘り女を『女王陛下』なんて
ふざけた呼び方をする女。
俺は…そう、あいつを知っている。
憎らしい女だ、おもいどおりにならない。
何一つとして思い通りにさせてくれない。
『思い通りにすることすらできない。』
……俺を、俺をおかしくしちまうのは、こいつなんだ]
[どうしたって子どもが電脳化するなど以ての外反対で。彼女がそうだとしたら決断したやつを憎むだろう。…俺は彼女の事情を知らないから。“死にかけた女が電脳化で生き永らえる”、どこかで聞いたような状況だったなんて、俺は知らなかったから。
…知っていたならどういう展開になっただろう。無事に処置が成功した女と、処置が成功せずに取り残された男。生まれるのは羨望か嫉妬か、憎しみか悲しみか。
でも、それを知らなかったから。
結局彼女が人間なのか電脳化されたヤツなのか、アンドロイドなのかすら知らないまま、正直者は目の前の彼女を“10歳の女の子”だと定義した。]
……幸せに生きてンなら
それでいいンだけどな
[知らなかったから。だから俺は、そんなことを言い、酒を飲み干して。
そしてまた、幾つかの朝と夜が巡って酒を飲み、朝と夜が巡って酒を飲む。その繰り返しを今の今まで、続けている。 *]
ー 回想:葬儀社にて ー
[演技力のテストとしてここに入ってきたが、
相手はいつも通り毅然とした態度で俺のことを応対した。
前々からそうだった。顔のいい女を出せと言っても、今日はいませんだのなんだのいって毅然として突っぱねる。>>263 実に生意気な女だった。
ご事情に合わせてとは言うが、
どう見たって淡々とした対応>>267。
ちっ。値下げ交渉は無理そうか。
まあいい、警戒されないだけ今までよりはマシだ
こちらの要求を突っぱねられないだけ
この体と演技にはメリットがあったと思いこむことにした]
は、はい…では、えっと、おーせつしつに…
[と、顔を上げたそこにあったのは]
"…アタシんこだ…
ああ、ああ…よくがんばったねぇ…
たいへんだったねえ…
✕✕しいアタシのたいよう……"
[…思考の声が
バイナリーにまじり、0と1になる]
そうおもうんなら
ころされてんじゃねーよ
おふくろ ………
…あ?あ、あ??あ?????あ?
は、ぁ、?な、なんだ、これ?
くそ、くそがっ、!
故障かよおんぼろが!!!
[女の顔を見上げていた"少年"の両目から、
ボタボタと大粒の涙がこぼれだす。
この体は、どこぞの変態ができる限り人間の少年に近づけて、同じような反応をするように作り出された超高性能の愛玩用ドールだった。
できる限り、現実の少年とおなじ、ということは、
何かに反応し、反射で涙を流すこともある。
特に、強く感じた思考パターンに合わせるように、動きを見せる。
男は、そいつから目が離せなかった、
けれど、涙も止まらなかった。
こいつは、なんだ。不快感じゃない怒りじゃない。
むしろ優しいこの"感情"は、なんなんだよ!!!!!!]
っ、覚えて、やがれ!!!!
["少年"はその場から逃げ出した。
死体すらも放置して。
奥深くに眠っている何かが、どんどん湧いてくる。
そして勝手に機体がそれに反応し、
涙になって、息を呑んで、欲しかったものを手に入れないことに、思い通りに全くならなかったことに慟哭した。
生まれて初めて自覚したこれは、男の知らないものだった。
…それ以来。男は彼女に会わないよう
訪れることはやめた。
負けた気分になる、否、絶対に勝てない相手の存在になんて、気づいてしまってはいけないのだ]
ー…そして、現在…ー
…あ〜〜〜イライラする…
あのクソ傷女…馬鹿みてえな遊びに何付き合ってんだよ…
雑魚が雑魚に群れて気持ち悪…あーやだやだ…
[男は、あからさまに嘘にまみれた悪態をつく。
イライラするのはあいつのせいか?違う(もともと俺は癇癪持ちだ。フィジシャンのやつの時点ですでにイライラしていた)
気持ち悪いのはあいつのせいか?それも違う(クリームの胸焼けがとまんねーしむしろこっちが本命だろ)
むしろ、
あいつは、あいつだけはなぜか…
殺意を起こせない、それが、違和感で、ムカムカ、する]
…どんな、話してんの、あいつら…
[男は手を耳に当て、少し会話に集中する…聞こえてきた言葉は…]
『 初めまして。私はオクリビと申します。
ステージネームは「荼毘葬送オクリビちゃん」。
この国でアイドル歌手として活動しております。 』
…????????????????
[おとこの のうは はかいされた!!!
なに この きもち は???????
おれ あれ あれ????あいつのこと、
え??????あれ??????????
男の思考は完全に停止し…しばらくの間は、
呆然とした顔で、女の方を見ていただろう……
世界とは、かくも思うとおりにならないものだ**]
/*
アリシアもアリシアで大概意味が分からなくて困惑してる感じのお返事書いてたら、
知らない所でソルがそれ以上の困惑で情緒をバキバキにぶち壊されてるの面白すぎじゃない????
ーアリシアちゃん&オクリビちゃんとー
[少女どおしのデカ声バトル。
周りからみたら、可愛い女の子たちが、大きな声で国造り‐ー!とか言ってるから、ちょっと微笑ましいのかもしれないけど、片方は>>368筋肉モリモリと目を引かれてしまうようで、
そんな筋肉ムキムキだとか人よりゴリラとか、怪力だとか、そんなことないんだからね。ほんの少し力が強いだけ。ほら、スラムで生きてきたら逞しくないと!!]
[>>372「ズィー」と名前をともに、いきなりそれは流石に迷惑よ!という言葉にはっ!と一瞬顔をあげたが、その手はとまらず、勢いのままぎゅっ!と握ってしまえば少女から痛い!という声]
わぁ!!!いだが!?すまねぇ!!
[ペチペチと手を叩かれれば、ぱっ!と両手をあげて手を離す。
一瞬の反応の遅れは、足の小指をぶつけたときとか、一瞬遅れて痛みがどーーんっとくるようなもののような感覚で変だとは特には思わなかったのだけど。
別の不思議できょとんと首を傾げはした。]
[そのとき思い出していたのは>>238オクリビと名を変える前のファナちゃんとのやり取り。こうやって、同じように手を両手でぎゅっと掴もうとしたときのこと。
彼女は一度その行動を止めて、手袋を外してその皮膚を目にすることとなった。彼女の「素肌」は、黒くて人形のようで。
硬さも自分とはずいぶんと違うものだったんだけど。]
わぁ、すべすべだねぇ!
スリスリしたくなっちゃうべな!
[実際すべすべだったかは、どうかとして、少女はそういう反応を見せた。
さすがにスリスリはしなかったけど。]
[……と、なぜか思い出したのだ。
それが何故かとは、眼の前の少女の手が]
すべすべだねぇ!!!
[それが義手だとかは気づいてるわけじゃなくて、
本当に純粋に。オクリビに対してもそうだったように。
"すべすべ"だという感想]
うんうん!
何から話すべか!
[そして、国について食いついてくれた彼女に、目をキラキラとさせて、
ぴょんぴょんっと飛びはねつつ、何を話そうと考えていた。
決して、それが国に入るという意味ではないんだけど、入ってくれるかな、かなっ!という期待も大きかった。いろいろ、一気に話してしまいそうなのを、止めてくれたのは、他でもない彼女からの「例えば、そっちのお姉さんはだれ?」という質問。
はっ、となって、くるっと回れば、そこに嘆息をついたオクリビがいた。]
でへへ、そうそう!
我が国の国民第一号オクリビちゃんだべ!!
[自分で自己紹介をするオクリビと同時にじゃじゃーん!!と両手をオクリビへと向けて、少女の質問へと答える。
そうそう!は荼毘葬送とかけたわけじゃないよ!]
[アイドル歌手と名乗ったオクリビに、そうなの!という感じで片手を口元にもっていきなぜか驚く女王。そして、その後に何か考えて、うんうんと一人で頷く。
いいかもしれない!!]
いいねぇ!!ステージつくろう!!
[>>373女王陛下のご迷惑を誤ってくれてる横で、
多分、ふたりともいろんなことを考えてるであろう横で、そんなことを言っちゃっている女王が一人]
[…その夜は、赤い月が浮かぶ夜だった。
ページボーイは、先に裏路地を歩く我らが< ruby>公爵(デューク)</ruby>を追いかけていた。]
おーい!< ruby>公爵(デューク)</ruby>!
言われてたやつ買ってきたよ〜!
明日、アリシアにもっていくぶんもいっしょに買ったんだ
やっぱ、フィジシャンが食ってる店の菓子は
ハズレがないなあ、
合わせるお茶の味とかもわかんのかなあ…?
『はっはっは。そうさなあ。
今度、試しに聞いてみるといい。
…そうだ、せっかくだから皆の意見も聞いてみようか
私はやはりシーズニア産のものが好みだが…
< ruby>女中(メイド)</ruby>や< ruby>商人(マーチェンド)</ruby>はどうおもう?』
[と、雑談をしながら前へと進む。
今日は他の幹部たちも一緒だったから、
より和やかな雰囲気は深まる。ページボーイもまた、大人たちの会話に混じって道化のように明るく話を盛り上げていた…]
[そんな彼らの談笑に、
雲が静かに覆いかぶさる。
重い重い、帳のような雲が世界を闇に閉ざす]
<…タッ…ポタっ、ポタっ>
んあっ…!あれ、雨か?
鼻にあたってきた…う〜〜〜
今日は、夜雨降らないって聞いてたのに!
[ポツリ、ポツリ。
サアアアアア…
雨が泣く。雨が鳴く。
ないて、ないて、ないて]
迷惑じゃないよ、気になって声をかけたのはわたしだもん。
それで、女王様の国はなんの国なの?
[なんだかとても調子を崩されるな、と思いながら話を続ける。
「国を作る」と言われれば、それはある目的の為に人が集まるという事で。
少なくともアリシアはそういったイメージを持って訪ねたのだが、女王様は特に考えていない様子。
ではこの女性は一体、何のために彼女を女王にせんと企んでいるのか。まさかアイドルとは言わないだろうな、と内心で疑いつつも。]
……それと、本当にアイドルなの?
[と思っていたのだが、つい聞いてしまった。
言い訳をさせてもらうと、女の子であれば仕方のないことだと思う。アイドルに憧れこそしなかったが、歌って踊るというのはあまりに別世界のことで生前に見た時は心が揺れ動くこともあったようななかったような。
白状するが好奇心を抑えられなかった。機械がアイドルになる国というのは、なるほど確かに知らないような気がして。
近いようで遠いオクリビの心情など、今は気に掛ける余地もなく。ましてや遠くで聞いている誰かの事も当然に気付かずにいるのは、困惑の大きさのせいという事にできないだろうか。無理か。そんなに都合よくはだめか。]
[ところで、すべすべだ、と触られる手は特に拒まず受け入れるだろう。もっとも強く握られなければの話ではあるのだが。]
でしょ、お手入れは欠かさないのよ!
[クリームを塗ったりね、と万が一聞かれれば補足するだろう。そこそこのお小遣いをもらっているので、多少は高級かもしれない人肌用の手入れ用品を揃えていたりする。もちろんその中身や機械腕の手入れは工具を用いるが、嘘はついていない。
感触は人のそれと遜色ないはずだからこそ、適度に話を合わせる上でアリシアの反応はそのようなものとなる。女王陛下がどのような心境でそれを言ったのかは、きっと及びもつかない。*]
[かつて「レイ」だったオクリビに、「シンギュラリティ」に拉致された間の記憶が一切なくとも。
その機体には――外装のデザインにも、内部データにも――かの組織が存在した痕跡が確りと残っている。
それを解っていて、オクリビは今、自らの機体を「女王陛下」のために利用しようとする。]
―――――――…
[いつかの日>>404の、あんな罵倒交じりの涙>>406>>407が記憶にあっても。
あの「少年」の姿をしたものから
( 気を引き締めないとね。
ああやだ。「坊や」と愉快なマッチョたちと
これから何人殴り合うのかしら。
……別に楽しくはないわよね? )
[オクリビの電子の脳は、あくまで「荒くれたちのカリスマ」率いる集団への警戒を思考する。
如何してか、思考領域にわざわざ生成したテキストが多くなってしまったけれども。
なお「楽しく」なんて語が出てきたのは、闇取引の際の「顔のいい女を」だの何だのといった遣り取りの記憶が背景にあるのだが、それはさておこう。]
…ざぁざぁ。 ざぁざぁ。
雨の音が鳴り響く。
ざぁざぁ。ざあざぁ。
水の流れる音がする。
ざぁざぁ。ざぁざぁ。
< font color=red> 血の匂いに 噎せ返る</font>
[と、>>409一人の男の子がこちらを見ていて「のう が はかい」されて思考が停止していたことには気づかなかったけれど。
その子がかつてZをズィーと読むことを教えていった男>>363だとも、
今はまだ知らないし、その子が王様だって噂が隠されてるなら、
王様だってことも知らないんだけど。
そこの国の国民とは少しいろいろあったりはしてる。
だって、髪を掴んでざっくりと切っていったりするんだもん。
それは、大方こっちが、スラム民らしく盗んだりとかしてるのを見られてだけど。ギャーギャーと騒いで、ガブリと噛みついてたりとかもしてるけど。
そんな"ヤバイ物"とかには手を出してないはずだよ!落ちてるものだけ!
穴掘り屋だから、埋まってたり落ちてたら、それはこっちのもの!!]
しょうじょははしる
さけびながら、
もだえながら、
ひめいをあげながら、
しょうじょはにげる
なにもできないじぶんじしんと
しゅじんがもっていた つえをかかえて。
しょうじょは さけぶ
ぜんしんに たいりょうのちをあびて
― 表通り→その後 ―
[>>259>>332表通りで散々甘い物を買いこみ食べつくした後、向かった先は
目当ては義手パーツの購入。あれば脚部も改造しておきたかったが、それは入荷情報を得ていない為、未定となる。
「BloodSun」の事もあるし、装備はきちんと固めておきたい。
希望としては、改造サブマシンガン類で高速徹甲弾をぶっ放しても反動でガタつかないような腕が欲しい。
無論短機関銃にそんなものを詰めたら銃のフレームごとガタつく上、ヘビーバレルに交換しない限りバレルも歪むのだが、ゲテモノ銃でも使い捨ての武器としては丁度良いだろう。
当たれば金属製の手足でも一発でバラバラ間違いなし。
ヒト相手にそんなものぶっ放すなと言われそうだが、障害物に隠れられても面倒だ。
機械化済みの者の襲撃が続いた事もあって、最近は普段からそれなりの重装備と固めている。
必要な物は分かっている。パーツだけ揃えた後は、組織内の技師に丸投げしよう。
当たり前のように、無茶な改造ばかりを趣味としている奴はゴロゴロいる。
パワーのある手足に変えて便利だと思った事は、ターゲットを短時間でノックアウト出来る所。急所を狙えばコロリと気絶もしくは強制シャットダウン……、色々と手間が省けてありがたい。]
―とあるマフィアと―
[屋敷に招かれざる客が訪れることは、たまにある。
空き巣だったり、子供たちに度胸試しだったり、いろいろ。大抵は丁重にお帰りいただくのだが、その日は少し違った。
真夜中、ガラスの割れる音で目を覚ます。警戒しているグリムを祖母の部屋に置いて、耳をそばだてる。話し声からして、少なくとも3人はいる。
気配を殺して近づき、様子を窺う。
その手に持っているものを見て、ついカッとなってしまったことはあとで反省した。
明かりを点けて、目が眩んで慌てている不審者たちをボコボコにした。というか、子供にボコボコにされるような人たちだった。
「俺たちはマフィアだ!」とか「ボスに言いつけてやる!」などと喚く口を蹴とばす。]
[組織の女達に人当たりの良い笑顔で接し、望む品を幾つか仕入れる。
「偶然」やってしまう事はあれど、ヨソ組織の者を態々狙って手を出す意味は無いからだ。
メリットが無い所か、デメリットの方が大きくついて来る行為。節操ぐらいあるのだと、紳士的に対応する。]
ありがとう
助かるよ
[造り物でも何でもない、普通の、心からの礼。
この場所での自身の評価は知らぬ物だが、丁寧に礼を言い、荷物を抱えてその場を後にしただろう。
両手いっぱいに物を抱えて、この状態で刺客に狙われるのは是非とも避けたい。
わざと複雑な道を選び、時に無人の道を、時に人通りの多い道を行き、帰るのは「夜の女王のアリア」本拠地へ。]
― 夜の女王のアリア、本部 ―
ただいま、ページボーイ
[
ドア開け係の娘に挨拶を投げ、両手が塞がっているにも拘らず器用に扉をくぐる。
右腕に抱えた箱には義手や義足のパーツが沢山。左手の紙袋には甘い物が沢山。
焼き菓子の甘い香りを纏いながら、]
お土産はいるかな
[紙袋の中身が確認できるよう屈んで。
内訳は、ドレーヌやクッキー、フロランタン、ガレット。>>259
それと様々なフルーツ味のキャンディー、キャラメル、チョコレート。
この中から幾つか取って行くといいと微笑むのだ。**]
ならパパに言っておけ。
次やったらお前たちも肥料にしてやる!
[誰かの腕を投げつけると、情けない声を上げて慌ただしく逃げていく。どうせあいつらは下っ端だろう。
倒られた薔薇を拾い上げる。今年の花がようやく咲いたところだったのに。
もしも彼らのボスに会うことがあれば、文句の一つも言ってやろうと決意した。
見覚えのある男たちが見るからに横柄そうなマッチョと話をしているのを見かければ、それがどこでも噛みついただろう。]
きみのところの教育は、どうなっているんだい!
―マッチョと美少年と―
[こんな子供が仮にもマフィアのボスに噛みついても生きているのは、彼らにとって都合のいい存在だったからだろう。そういう扱いをする者は少なくなかった。
ぼくにとっても、それはそれで都合が良かった。裏路地を好きに散歩できるから。
「BloodSunのボスが死んだらしい」
何処かの誰かが死んだなんて、よく聞く話だ。それでもその噂がやけに気になったのは、知らぬ顔では無かったからだろう。
それからいつもの散歩のときに、誰かを探すようになった。いないことはわかっている。彼にはお友達がたくさんいる。彼の死を悼む人がたくさんいる。
――――いるはずなのだが、 ]
うーん?
[ボスがいなくなった組織にしては、元気がある。ありすぎる。
BloodSunのメンバーはみんな彼に心酔しているようだったから、「俺がボスに成り代わる!」なんてタイプはいないと思うのだが。彼の意思を受け継ぐと考えるコはいるかもしれないけど。
なんだか様子がおかしいというか、変わらないのがおかしい。]
[そんな時に見かけた、可愛らしい少年。
その少年がBloodSunのメンバーに支持を出している姿を見かけた。
息子?それにしては似ていない……母親似なのかな?
気になって、調べてみた。調べるといっても彼の手下達のたまり場に行ったり、酒場の裏手で聞き耳を立てたり、こっそり少年の後を着いていったり、それぐらい。
手下たちの話と少年の振る舞いを見て、確証を得る。]
なるほど。だからみんな元気なのか。
[もしも美少年へと変身した彼が、ぼくの前でもその見た目に相応しい振る舞いをしたならば――
声を上げて笑うだろう。]
だって、全然違うもの!*
…本日未明。
この国の玉座に最も近かった男が
< ruby>不可逆の公爵(デューク)</ruby>が姿を消した。
ともに付き従っていた幹部数名と共に
残されたのは、肉片と致死量の血だまりだけ
つまり、ようやく
[でも、ちょっと思い出すんだ。そうやって噛みついていると。
>>363たくさんの石に囲まれて、どうしてそこで呆然としてたのか忘れちゃったけど。そこで、ぺたんと座って、ぼーっとしていたのを覚えている。
さすがになんか爆発か何かおきたのかで、びっくりしてたのかもしれないけど、
5年以上前だから、10歳よりも前。
ここは危ないぞ‐って感じのことを教えてくれた人がいて、
その瞬間にカモられた。
なぜかぎゅっと握っていた石を取り上げられて、
ぽんって投げられた石の文字が見えるように自分の前で止まって。
男がいうにはZ(ズィー)ってことらしい。
それは、しっかりと頭に残ったけど、それはそれとして]
/*
村で銃をぶっ放す時に毎回「もっと銃の資料を揃えておけば良かったなぁ」と言いながら本をポチる私ですが、
今回も「もっと資料を揃えておけば…」と言って居るので、何冊あっても足らないんだよねこう言うのは
[金鉱とか鉱石とかそういった話をいいながら、歩き出した男の後ろから、
飛びかかって、
避けられていたかもしれないが、とにかく腕にでも足にでも思いっきりがっぶうううううっ!!と噛みついたのだ。
向こうが一文にもならない、出来事であるなら、忘れてるかもしれないね。]
/*
削除多すぎ丸
すごくすごく今更だけど[○○だった。*]って、「一旦全部投げ終わったよ」の意ですよね多分。
割り込みしないようにっていうアレ。
違ったら申し訳ないんだけど。
< ruby> そうして、血の嵐の夜が幕を上げた(Good Luck.あなたの無限の欲望に幸あれ)</ruby>**
[でも、その男がいなくなったあとに、残された子供は、そのZの石を掴んで、
地面に振り下ろして、穴を掘った。
周りにたくさん瓦礫とか石が転がっているけど。
表面だけにあるわけではなく、埋まっているものもあると気づいたのは>>365彼の言葉からだった。
散らばっていた瓦礫と石、このときのZの石がもしかしたら誰かのものだったかもしれないし、誰のものかはわからないけど、このときZは少女の名前として拾われた。*]
/*
目を離すと!!ロルを書いてると!!!
知らぬ間に文字の壁が!!できてるんだよ!!!
みんな壁つくりすぎぃい!
[簡単な符号。例によってお酒の勢いで楽し気に話してくれた
……「時計を探しに来たのだけど、ここにはガラクタしか置いていないの?」
『ん……おや、止まっているねえ。これは失敬、奥に主人が居るから持っていって直してもらいよ。』
ありがと。それじゃあね、おばあ様。
『これは老婆心からだが、お前さんはきっと自分で思っているほど安全ではないよ。あまり無理をするものでは無いと思うがね』
……それでも、逃げるくらいなら出来るわ。
[カウンターを抜けて奥へ進もうとする私に投げかけられる言葉は、当然に理解しているつもりだった。
懐中時計を握りつぶさないよう人の腕に持ち、暗い廊下を抜ける。
簡易な電灯に照らされた先、機械式の灯に照らされた下り階段をコツコツと下る。]
──意外と読めるのね。もっと複雑に暗号化されてると思ってた。
[帳簿を見る。
ハックを恐れて紙にする、というのは原始的だが手段を絞れるという点と誰とでも手段を共有できるという点では効果的だ。そして、だからこそ私にも簡単に閲覧出来る。
前時代的と少しの侮りがあったかもしれないが、しかし長居はするものではない、と取引相手を端からさらう。
朝の王、BloodSun、etc……見慣れた名が並んでいれば顔がひきつるのは仕方の無いことだと思う。
死の商人とはこの事ね、と溜息をつく。さらに見れば、その流通量が露骨に増えていて――
不意に扉の開く音。振り返れば銃を持った男がこちらの様子を窺っている。]
『……誰の客かな?この部屋への立ち入りは許可されていないはずだが』
……ええと、ごめんなさい、道に迷ってしまって。
『誰の客かと聞いている』
[銃を構える男。侵入経路を聞き出したいようだが、答えたところで開放されるわけではないだろう。強行突破で脱出する以外の選択肢は無い、と即座に判断して機を窺う。]
知ったとてあなたたちを害そうという訳ではないし、大人しく帰して貰えると助かるのだけど。
……もしかして私を知らないの?けっこう有名だと思うんだけど、あ、変装のせい?
[説明する時間にはリスクがあるし、察してくれれば話が早いんだけどな、と目線をやるがどうも本当に知らないらしい。であるならば、]
お客さんを売るのもなあ。
[堂々と活用しておいて今更な話ではあるのだが、その点から目をそらせばセキュリティ意識の低い彼らもお店の大切なお客様だ。名前も知っているし何度も話を交わしている。出来る事なら罪を背負うことなくまた顔を見せに来てほしい、と身勝手に思っているのだ。
ゆえに、アリシアにとってはこれ以上の会話は必要が無い。]
──ねえ、お兄さんって不運よ。
[ただ払い除けるだけでも火傷する私を止めなければいけないなんて。それにたとえ殺そうとしたって──]
そもそも止められないでしょ?
/*
どんどんマッチョになってくwwww>>427>>430>>431>>432
いいぞ過去のソルをもっとマッチョにしろ!!!(
ヌルに大笑いされてんのいいな〜〜〜!!!
[即座に駆け寄り手を開く。どうやら老婆から情報が漏れたわけではないらしく、男の武器は人と軽装機械向けのライフル銃だったので手を傾けて弾く事にした。
そのまま体をひと握りすれば、口と体から気の毒な音が響く。それを床に放ると、出口の方角を想起しながら扉の外の様子を窺った。]
……あっけないのね。人ってもっと強いと思ってた。
[無論、武器が合っていないということは理解していた。しかし実際は正体を暴かれることもないし(老婆が例外だっただけで)、恐ろしく強い見張り番と遭遇したりしないし、劇的な撤退も無い。数人の警備兵を無力化するばかりで、
──そうして外の明るさが見えてきたころ、安堵よりもつまらなさを感じている自分には気付かずに。]
[店まで戻ってみると、どうやら老婆は針時計を手入れしているようだった。その造りは遠目に見ても綺麗で、これに並ぶ品質の物は公爵の蒐集品を全て集めても中々見られないと思わせるものだった。]
『早いお帰りだね、……おや。』
[服に付いた返り血を見て薄い笑みを浮かべる老婆に、少し不気味さを感じたのは仕方の無いことだろう。]
ねえ、口封じに殺されるかもとか思わないの?
『いいや?何をしていようと、人間なんざ見ればわかるモンだよ』
そう……時計、あるんじゃない。
『これは非売品さ。見かけも良いが、音が何より面白い。入った奴によって変わるのさ』
[よくわからない、と言わんばかりの顔をする私にカカと笑い、老婆は続けた。]
『今日の音は格別だったよ、目の覚める音だ。そいつは記念にやるよ、中心を押せば動くからね。』
[そうして少し釈然としないまま、アリシアは宿に戻る。「小娘の知りたがり」がどれほどの意味を持って捉えられるか──少なくとも、その判断の針を揺らす事件ではあったことだろう。
逃げるだけなら簡単というのは甘い見通しだろうに──ああいや。彼女は……物足りなかったのかな?**]
[「迷惑じゃない」>>418という言葉には、特に裏の無い素直な安心を顔色に形作り。
なんの国、という問いに、オクリビは少しだけ言葉を選びながら、答えを紡ぐ。]
資源枯渇が叫ばれるこの時代に、
それでも鉱脈を探索し、富を築く。
譬え陽の当たらぬ街の片隅からでも、
己の国を建てられるのだと証明する。
――女王陛下のそんな生き様を示しながら。
願いは、夢は、貫けばきっと叶うのだと。
人々が心から願える、そんな国です。
……ふふ。青臭いでしょうか?
[最後の一言は、「8歳の少女」にも「15歳の少女」にもいうセリフではなかったかもしれない。
この言葉には、40年前後を生きてきた「永遠の15歳」の心が、滲んでいる。]
[そして、更なる問いには――]
ええ。私はアイドルです。
[さっき「冗談」だと自分で言ったのは一体なんだったのか。
ここまできたらもう本当に、「荼毘葬送オクリビちゃん」として活動しなければならないかもしれない。
そんな風にすら思考する、オクリビであった。
レイが見ていた夢は、こんな形ではなかった、けれど。**]
[ページボーイは、先に裏路地を歩く我らが
おーい!
これ、フィジシャンがわけてくれたんだ!!!
明日、アリシアに持ってくぶんももらっちまったよ!!!
やっぱ、フィジシャンが食ってる店の菓子は
ハズレがないなあ、
合わせるお茶の味とかもわかんのかなあ…?
『はっはっは。そうさなあ。
今度、試しに聞いてみるといい。
…そうだ、せっかくだから皆の意見も聞いてみようか
私はやはりシーズニア産のものが好みだが…
[と、雑談をしながら前へと進む。
今日は他の幹部たちも一緒だったから、
より和やかな雰囲気は深まる。ページボーイもまた、大人たちの会話に混じって道化のように明るく話を盛り上げていた…]
<…タッ…ポタっ、ポタっ>
んあっ…!あれ、雨か?
鼻にあたってきた…う〜〜〜
今夜は、雨降らないって聞いてたのに!
案内人見習い ページボーイは、 ????? ページボーイ に肩書きを変更しました。
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